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自己紹介#3 ~機械系を志すまで~

ど近所の大学の理工学部に通うことになり、
自転車屋さんのアルバイトの面接を受けるところから、就職を意識するまでの話をします。

前回はこちら

初めてのアルバイトの面接。
履歴書を握りしめ、向かうは近所の自転車屋さん…

面接してくれたのは副店長でした。
にこやかだけど、バリバリ仕事してそうな、厳しそうな雰囲気のお兄さん。
なんていうか、あれです、笑いながら引き金引きそうなタイプ。
履歴書を見ながら、次々と核心を突いてくるような質問をしてきます。
もうね、遠い昔過ぎて何聞かれたかなんか覚えてないんですけどね。
18歳の社会経験0の未熟な頭をフル稼働して、それはそれは必死に答えました。

「結果は10日~2週間以内に連絡しますね~」
と笑いながら言われ、
「あ、なんか引き金ひかれた気がする、今…」
と思いながら、別のアルバイトを探しながら帰りました。

連絡を待てどこないまま2週間が経った日、ついに携帯が鳴りました。
「来週からよろしくお願いします」


自転車屋さんになる

こうして決まった自転車屋さんバイト。
大変なこともあったけど、めちゃくちゃ楽しい日々でした。
副店長は思った通りの人で、笑いながら引き金ひくタイプだったのですが、何とか仲良くなれました。
仲良くなってから、なんであんなに採用の連絡してくれるまで時間がかかったんだと聞くと、副店長と店長がなかなか同じ日に出勤できなくて相談できなかったとか言ってました。本当かしら。
副店長は「面接の日、お店に入るときにちゃんと大きい声であいさつしてくれたから、あの時点で採用決めてたよ^^」と言っていたし、
店長も「副店長が置いてくれてた履歴書読んで、自分の性格をこんな端的に書き表せる子がいるんだって感動して、あれで採用決めてたよ^^」と言っていたので、
そんなら早く連絡してくれ、あの緊張の2週間を返してくれ、、と思いました。。

ちなみに店長が感動してくれた履歴書の「自分の性格」欄には
「努力できる楽天家」と書きました。
「努力できる」環境にいられたのは本当に幸せでした。
今は前半は薄くなり、後半だけが残ってる感じです、ハイ。

自転車屋さんでの日々は大変なこともあったけど、めちゃくちゃ楽しい日々でした。
全員で8人くらいの小規模なお店で、まさかの?想定内の?スタッフは全員男性という環境。
私が女性だから、ということではなくみんなとても優しくて、
どんどん仕事が好きになっていきました。

アルバイトの仕事は主に接客・販売でしたが、もう一つ、組み立てもやらせてもらえました。
新しい自転車はトラックで運ばれてくるのですが、トラックに積みやすいようにかごがはずされていたり、ペダルがついていなかったりします。
それを人が乗られるような形に組み立てるのがアルバイトの仕事でした。
そんなことをする中で、先輩スタッフたちに自転車の仕組みを教えてもらっていきます。

自転車は結構単純なメカ構成でできています。
これがなかなか面白くて!
学科選択が迫った中、だんだんと「機械」系に気持ちが傾いていきます。


大学1年 ~学科選択~

そんな中、なんと先輩スタッフの一人がたまたま同じ大学の同じ理工学部の2学年上の人で、学科選択の相談をさせてもらうことができました。
「ここの仕事が好きで、自転車を面白いと思えるなら、機械工学科を選んだほうがいいよ」とのアドバイスをいただき…。

私の大学の学科は、
「機械工学科」とか「電子工学科」とか「情報工学科」とか、そのものズバリな学科のほかに、
横断的な勉強ができる横文字の学科(この名前を書くと大学名が割れてしまうので控えさせていただきます)がありました。

前回の記事に書いたように、1つのことしか勉強しない、というのはちょっと抵抗があった私。
横文字学科への進学がいいかな~とぼんやり考えていました。

でも、先輩に相談する中で、だんだんと機械工学科に傾いていきます。
「横断的に学べるのは楽しいし面白いんだけど、どっちつかずになっちゃうんだよね。
自転車の仕組みを面白い、と思えるなら、機械工学科の勉強向いてると思うし、機械工学科の勉強から電気とか情報とかのほうに学びを広げていく、っていうのもありじゃないかな。
俺も学科選びなおせるなら機械工学科にするな。(先輩は横文字学科)」
もううろ覚えなんですけどね。先輩、ごめんなさい。
(この先輩はなんと、現在、同じ職場で働く同僚なんです…!奇跡!)

機械工学科7割:横文字学科3割くらいの気持ちで臨んだ学科説明会で、なんでか忘れたけど「あ、機械工学科にしよ」と10割の気持ちになりました。
肝心なところは忘れがち。


大学3年 ~就職?進学?~

機械工学科の勉強はとっても楽しくて、同級生たちもみんな面白くて優しくて、自分の選択を誇らしく思う毎日でした。

高校1年生の頃、理系を選んだ時は、「見た目じゃなくて実力でジャッジしてもらえる環境に身を置きたい」という思いでしかありませんでしたが、
様々なことを学ぶ中で、自分の興味と向き合って、本当に学びたい学問を見つけることができたのは、とても幸せなことだったと思います。

といいつつも、実際は機械工学科に進学した後も興味はいろいろな方面にとっ散らかっていて(笑)、全然機械関係ないじゃん!という授業をいくつも取りました。
特に楽しかったのは「イギリス映画史」と「ロシア語」「シェイクスピア入門」ですかね。

座学の授業も面白かったのですが、何よりも面白かったのはやっぱり実験・実習でした。
特に加工実習は、加工機の動きも面白いし、加工の工程も面白いしで、とても楽しかった。(うまく言葉にできないんだけど)
目に見えない現象よりも、目に見える現象のほうがおもしろかったんですね。

そんなこんなで、機械工学科の学生としてとても楽しい日々を送っていた大学3年生のある日。
友達との会話に急に現れた「就活」というワード…

私の大学は、大学院進学率9割越えと言われていて、周りは結構当たり前のように大学院に進学することを前提にしていたと思います。
このころ私は、色々あってマネージャとして入部してしまった体育会の部活で、「主務」なるとんでもなく忙しい役職に就けられしまい、簡単に言えば忙殺されていて、進学も就職もなにも考えていない状態でした。(このころの話も機会があれば書きたい)

もともと「大学4年間の学費は払ってあげる。でも大学院の受験費用から学費は自分で払いなさい(だからアルバイトは計画的に)」という親との約束で大学受験をしていたのですが、
体育会の忙しさのせいでろくにアルバイトもできず(大好きだった自転車屋さんバイトも辞めてしまっていました…)、貯金0。
すなわち大学院に行くなら奨学金頼み…な状態でした。

そんな中聞いた「就活」というワード。
大学院に行くなら借金だけど、いきなり収入得られるじゃん!「ありだな?!」となり、色々調べ始めました。
なんと近日中に大学内で、理工学部の女子学生向けセミナーが開かれるとのことで、とりあえず!と思い参加します。
ここで運命の出会いを果たすことになる…!

ということで続きはまた今度書きます。
ありがとうございました。

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