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【読書】ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

私は落ちこぼれな上に普通のことが全くできないので、個性で生きていけたらいいなぁと思うことがよくあります。

だからORIGINALSという書籍を見つけたとき、とても興味を引きました。これを読んで個性的に生きる方法を見つけられないかなと思って買ってみました。

色々と驚きがありましたので振り返ってみます。

天才の凄さは質ではなく量だった

モーツァルトは600曲、ベートーヴェンは650曲、バッハは1000曲、ピカソは20000ほどの作品、アインシュタインは248の出版物を作ったそうです。でも後世でも知られる名作はこの中の1%程度なのです。

天才というと、特別凄い能力があって、凡人にはできないクオリティーのものを作り出すと思ってしまいます。しかし研究結果によると違うそうです。

天才が優れているのは質ではなく量ということです。天才は頭脳や発想力が凄いのかと思っていましたが、生産性が凡人離れしているんだと本書で解りました。

つまりです。自分に何かやりたいことがあるのなら、勉強して知識やスキルを磨くことは大事なのですが、とにかく沢山作ってみることも大事なのです。

自己啓発書的に言うと、インプットは大事だけどアウトプットを沢山しろということですね。沢山作りまくって生産性をひたすら高めるのが先だと言うことです。

そうした上でいいものを沢山作り続けていけば、ヒット作も出るということです。歴史上有名な学者や芸術家は誰しも数点しか著名な発表や作品を作らなかったのではないでしょう。生涯作り続けたけど、有名になったのが数点ということなのでしょう。

だからまずは凡人離れするくらいひたすら作って生産性を上げることが必要です。そしてそのためには粘り強さが欠かせませんね。しかし続ければいいのであれば才能は入りません。noteの記事もそうですが、楽しく長く続けてみましょう。

起業家はリスク回避的な人が多い

研究結果によると、起業家は一般人よりかなりリスク回避的だそうです。これは意外な結果です。

起業家というと一般的にはリスクをいとわない人たちというイメージがあります。安定を捨て、成功するかどうか解らないことにチャレンジする人たちというイメージです。ところが現実には違うそうです。

本書の内容から、他人を喜ばせることに関心があり、リスクについて念入りに調べ、会社員をやりながら準備を進めるような慎重派の人が起業家として上手くいくと考えられます。実際に起業して成功している人の多くはそういう特徴があるようです。

私は独立に興味があるのですが、リスクを取ってでもリターンを狙おうという人でないとダメなのかなと思っていました。しかし本書を読んで意外と独立を狙えそうだと思えてきました。

作品の評価を求めるなら他のクリエイターに

作品の評価において、管理職や顧客の評価はあまり当てにならないという話が出てきます。

顧客は個人の好みで判断するから、その人に合うか合わないかが大事です。

管理職は失敗したらどうするか、不足している点や問題点などは何かなどネガティブな目線で見てしまいます。

一方で他のクリエイターが評価するともっと正確に結果を当てられたそうです。

サーカスのパフォーマンスを使った実験では、管理職や顧客は自分の好みの範囲でのみ評価し、他のパフォーマーは全体的に見て評価したそうです。同じことをやっている人だからこそ、全体的に評価できるのだそうです。

誰かに自分の作品の出来具合を聞きたくなったときは、専門外の人に聞くよりも専門でやっている人に頼むのがよいようです。

例えば記事が上手く書けているか出来具合を聞きたければ、記事や文章を書く仕事をしている人に聞くのがよく、絵が上手く描けているかはイラストレーターに聞くのがよいということになります。なるほどなぁ。

先延ばしした方が独創性が高まる

先延ばしってとてもイメージが悪いですよね。一番よく知られた話をすると、夏休みの宿題を夏休みが終わる直前まで先延ばしにするという話ですよね。

しかし先延ばしした方が独創性が高まると本書では書かれています。もちろんただ先延ばしすればいいのではないです。

先に概要を頭に叩き込んでいて、時間をかけて考えていくのです。すると後から色々気付いてきて、クオリティが上がっていくわけですね。あるいはミスや見落としていた箇所などに後から気付くこともあります。

これは私もよく感しています。先延ばしは悪いと思いつつも、期限を過ぎない程度に有効活用すればいいのです。

終わりに

他にも出生順が後の方がリスクを取るとか、褒めるときは行動よりもその人自身を褒めが方がいい、恐怖や不安は興奮に変える、準備ができるまではワクワクしておいて、準備ができたら不安と向き合うなど、知らなかった方法が沢山書かれています。

独創性や成功を手に入れたいなら読んでみる価値ありですね。

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