見出し画像

ストローなしで飲めるフタを見て思うコト

コンビニコーヒーが生まれ、話題になり、そして日常になって久しいですが、そんなコンビニコーヒーに最近変化がありました。
セブンイレブンにふと入り、夏めいてきたしアイスコーヒーにでもしようかと思い、マシンの前に立つと、「ストローなしで飲めるフタ!」というポップが目に止まります。

このコピーを見て、皆さんどう思いましたか?
僕は、なんだか「上手な言い回し」だなと思ったのです。
というのも、個人的にはアイスコーヒーのストローについて、全くといっていいほど課題を感じていなかったのが正直なところで、
ストローのほうが口周りを汚さないし、飲む量のコントロールも楽だし、ストローに利点が多いから使っていたわけで、むしろストロー廃止されることはあんまりいい気がしていなかったからです。

もちろん、世界的な環境問題の背景もあって、プラスチックストローを廃止する潮流や意味についても理解していますし、そこまで強い反対をしているわけでもないのですが、いち消費者としては、そもそもプラスチック問題の解決法はほんとにストロー廃止なのか、そうだとしても、紙ストローにしてくれればいいのにな、と感じている程度でした。

そんな中、セブンイレブンのストロー廃止に直面した僕は、
どちらかと言えば、不利益を被ったような気持ちになるはずだと思ったのですが、このコピーの見せ方がどうにも上手で、そんな感じがしなかったのです。

まるで、「これまでストローには課題がありましたよね?そんなストローを、皆さんの望み通り、使わなくても済む画期的なフタを開発しましたよ!やったね!」と言われているように感じるコピーで、そしてまんまと、「なんだかいいことが起きたぞ!」的に受け取っていたからです。

まぁ、当然顧客に不利益に映るような発信はしないとは思うものの、
なんだか物事の伝え方の絶妙なさじ加減といいますか
コミュニケーションのあり方の妙を見たような気がした、ストローなしフタでした。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?