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トリノの郷土食材 ~ゴルゴンゾーラ~

トリノのあるピエモンテを代表するチーズに、世界三大青カビチーズの一つであるゴルゴンゾーラチーズがあります(他の二つはフランスのロックフォール、イギリスのスティルトン)。

元々はお隣のロンバルディア州ミラノの近郊のゴルゴンゾーラ村で作られていたチーズですが、現在そこでは作られておらず、ピエモンテとロンバルディアの一部の地域で製造されています。牛乳を原料とした青カビチーズで、

ピカンテ picante (辛い)=塩気や青カビの風味が強い
ドルチェ dolce(甘い)=青カビも控えめでマイルドでクリーミー

こちらの二タイプにわかれ、それぞれにファンがいますが、青カビチーズの独特な香りが苦手な方もかなりいらっしゃるかと思います。

さてこのゴルゴンゾーラチーズですが、パスタに合わせる際は、少量の生クリームと一緒にフライパンで火にかけることで、クリーミーでコクのあるソースになります。あまり太い浜スタを絡めると重くなりすぎるので、ロングパスタであればスパゲッティ、ショートパスタであれば食感もあるペンネを合わせることが多いのですが、もう一つの定番がニョッキ!

小麦粉とふかして潰したジャガイモを卵と一緒にこねて、お団子にして茹で上げるだけなので、手打ちパスタの中で一番簡単なパスタと呼ばれています。

トリノの郷土料理・ゴルゴンゾーラ②


さてこのニョッキに関連して、イタリアでは「木曜日はニョッキの日」という言葉があります。これは普段料理を作ってくれるマンマを木曜日は休ませてあげるために、男たちにでもできるパスタ(一番簡単なパスタ=ニョッキ)を作りましょう!という習慣なのですが、あくまで古い習慣なので実際にはあまり活用されることは少なくなってしまったようですが、家族を大事にするイタリア人らしい習慣ですね!

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