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漫画サバイバル:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/theme/?dw=19012900
旦部幸博『コーヒーの科学』
コーヒーについて様々な角度から言及している本だった。植物学、歴史学、化学、医学など、筆者の知識の広さ・深さに圧倒された。少し難しいところもあったが、図も多くてド文系の私でも楽しく読み進めることができた。コーヒーノキがカフェインを作るのはなぜか、アメリカンコーヒーはなぜアメリカンコーヒーなのか等々、初めて知ることがいくつもあった。特に覚えておきたいことだけここに書いていく。
・なぜコーヒーを美味し
池上彰『わかりやすく〈伝える〉技術』
もっと早く読んでおけばよかった。私がテレビで見てきたのは色々な番組でニュースを解説している池上さんだった。元々頭が良くて話したり説明したりするのが上手な人なんだろうと思っていたが、どうすれば相手にわかりやすく伝えることができるのか、工夫し続けた結果が今の池上さんなのだということがわかった。
簡単にできることではないが、最初の一文(リード)で話す内容の全体像を提示することが大事だというのはよく聞く
橘玲『上級国民/下級国民』
グローバル化・知識社会化・リベラル化が進み、マジョリティの中で上級/下級の差が生まれ、社会が分断されていっているという話。『トランプ王国』等と通じるところがあった。
高い知能の獲得に失敗した人達が、日本人であることとか白人であることとかにしかアイデンティティを見出だすことができず、それ以外の人達に強い嫌悪感を示す、というのが印象的だった。ヘイトスピーチをする人達が国籍が違うというだけでなぜこんなに
矢部潤子『本を売る技術』
眺めているだけでも楽しいので本屋にはよく行くが、眺めていた本棚に書店員さんの工夫がこんなに詰まっているとは知らなかった。本棚への本の差し方、平台での積み方など、言われてみると確かにそうなっているなというものが沢山あった。平台に積んである本が何冊か毎に向きを変えられているのはなぜだろうとか、本屋でなんとなく気になっていたことにもちゃんと理由があってそうなっているのだということがよくわかった。
各章
松原始『カラスの教科書』
最近カラス観察にはまっているので読んでみた。筆者のカラス愛がすごく伝わってくる本だった。カラスの子育ての様子や縄張り争い、喧嘩、遊びなどの描写が、本当にカラスの話をしているのか疑いたくなるくらい人間臭くて、なんだかカラスに親近感がわいた。かわいらしい挿絵が多く、文章も平易なので読みやすかった。
主にハシボソカラス(以下ボソ)とハシブトカラス(以下ブト)について述べていた。その辺で見かけるカラスは
佐久間宣行『できないことはやりません〜テレ東的開き直り仕事術〜』
ラジオがすごく面白いので読んでみた。『ゴッドタン』のようなとがった企画まみれの番組を作ってる方なので、本人が謙遜しているだけでなんだかんだセンスの塊みたいな人なんだろうなと思っていた。私のような一般人から見ると、結局センスがある人であるのは間違いないと思う。そんな人でも自分にはセンスがないというコンプレックスを長い間抱えてきたというのは驚きだった。コンプレックスから目を背けたり卑屈になったりするの
もっとみるロッシェル・カップ/大野和基『英語の品格』
「英語はストレートで、大雑把な言語だ」と思っている人は多いと思う。学校でそう言われたのか、別の場所で聞いたのか、はっきりとはわからないがとにかくなんとなくそんなイメージを持っていた。
そんな偏見を真っ向から否定している本だった。様々なシチュエーションを想定し、それに応じた例文をいくつも紹介してくれているので、「品のある」英語を使いこなすことで、微妙なニュアンスも表現できるということがよくわかった
渡辺佑基『進化の法則は北極のサメが知っていた』(河出新書)
すごく読み易かった。専門的な内容でも噛み砕いて説明してくれているのでどんどん読み進められる。
変わった生物の生態を紹介していく感じかと思って読んでみたら、良い意味で予想を裏切られた。ニシオンデンザメ、アデリーペンギン、ホホジロザメ、イタチザメ、バイカルアザラシの5種を取り上げているが、この5種の生態から、生物全体の生態や進化を規定する物理法則にまで考えを広げていた。考えてみると、「生物も物理法則