橘玲『上級国民/下級国民』

グローバル化・知識社会化・リベラル化が進み、マジョリティの中で上級/下級の差が生まれ、社会が分断されていっているという話。『トランプ王国』等と通じるところがあった。
高い知能の獲得に失敗した人達が、日本人であることとか白人であることとかにしかアイデンティティを見出だすことができず、それ以外の人達に強い嫌悪感を示す、というのが印象的だった。ヘイトスピーチをする人達が国籍が違うというだけでなぜこんなに強い嫌悪感を抱けるのか不思議だったが、自分の国籍にしか自信を持てないのだなと思った。
現状に対する満足感や幸福感に男女間で差があるというのも面白かった。それを男女の生物としての性戦略の違いから考えているのも面白かった。
人間はやっぱり自分が可愛い生き物なんだなとも思った。皆既得権益を守るために必死で、だから世の中を変えるのは難しい。「ニート」みたいに、発した人の思惑とは全く違う意味で広められてしまう言葉も沢山あるのだと改めて思った。本でも何でも、ちゃんと考えて受けとめるようにしないといけない。
私は自分に自信がない。でも世間一般で見たら色々なものを持ってる方なんだとも思う。自分に自信を持てない人で、自分を客観視することのできない人だと極端に排外的な態度をとるようになってしまう。自分を客観視するためには色々なことを勉強して、広い視野を持たないといけない。頑張って勉強しよう。
時間がないので書き殴りました。

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