九段下パルチザン

東京九段下にある私設図書室ビブリオテーク・ド・キノコのnoteです。 KINOKOと、…

九段下パルチザン

東京九段下にある私設図書室ビブリオテーク・ド・キノコのnoteです。 KINOKOと、うでパスタ(@UDPasta)が週替わりで新入庫の本や読んだ本について紹介していきます。

マガジン

  • 九段下パルチザン / ビブリオテーク・ド・キノコ・マガジン

    九段下の図書室・ビブリオテーク・ド・キノコを主催するふたりが発行する書籍と読書・蔵書に関するマガジンです。購読後1ヶ月無料で読むことができます。 新しく入庫された本や、最近読んだ本、新刊や話題の本のレビュー/紹介を読むことができる忙しいひとのための読書案内。 経済・科学・海外小説・哲学・政治といったテーマを中心にお届けしています。

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    1テーマで10冊程度の本を紹介していくmagazineです。 テーマは機械学習から経済事件、科学の社会学から哲学倫理道徳や不道徳な経済学まで。本の紹介ですが文学は扱いません。 2週に1回程度の更新予定です。

最近の記事

  • 固定された記事

私設図書室・Bibliothèque de KINOKOをオープンしました。

2018年11月より、東京・九段下に私設図書室・Bibliothèque de KINOKO(ビブリオテーク・ド・キノコ)をオープンしています。 主宰しているのは、ツイッターで知り合ったキノコとうでパスタ(@UDPasta)のふたりです。 図書室へはそれぞれが自宅に収まらなくなった個人の蔵書をもちより、あわせておよそ4,000冊を収蔵することになります。 電子書籍が普及したり、あるいは通勤時間はいよいよゲームかSNSで本を読むひとが少なくなったりというなか、いまも毎日のよう

    • BiblioTALK de KINOKO vol.044のお知らせ|2024-04-21

      この告知は、うでパスタが書く。 キノコさんが死の淵を彷徨い、還ってきた。 良いのか悪いのかは分からない。強いていえば、この世の中が悪い。 これで二回おなじようなことが起こっているが、あまり何回もやっているとあのJAXAですらH3ロケットの打ち上げについに成功してしまうわけで、まぁ良くも悪くもいろいろ考えないといけないというのはその通りだろうと思う。 さすがに酒を飲みながら配信、というわけにもいかないと思ったので今月のYouTubeLIVE配信は私が単独で自宅から行うことに

      • オイルII|2024-04-16

        今回は、うでパスタが書く。 いろいろあるが、私は冷静だ。みなさんも「大切なお知らせ」が届かないことを祈りつつ平穏に日々を過ごしていただきたい。 さて、この戦争はいつ始まったのだろうか? 昨年の一〇月七日にハマスがイスラエル領内を急襲して多数の人質を奪ったときか、二〇二二年の二月にロシア軍がキーウを目指して侵攻を開始したときか、二〇一四年に「休暇中のロシア兵」がウクライナ東部で作戦行動を始めたときか、あるいはそもそも戦争はずっと続いていて、終わったことなどなかったのだろうか?

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        • 「私たち」の滅亡|2024-04-07

          今回は、うでパスタが書く。 キノコさんの受難がつづいている。キノコさんの正確な年齢は忘れてしまったけれど、人間(というか日本人の信仰)には厄年があって、Facebookみたいなものを見ているとその前後に様々のトラブルを報告する、特におっさんの姿があとを絶たない。 「厄年ですわ〜」という人のなかには、「いつもじゃない?」という人もいて、そういうのも含めると認知バイアスが姿を現すものと思うが、それでも人類の歴史は進化らしい進化を果たすにはまだあまりにも短く、肉体や認知能力の衰え

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        記事

          トラウマ|daily

          (本稿は、うでパスタが2021年2月15日に下書きに保存したまま残されていたものです) 「復讐しても死んだ人は生き返らないんだぞ!」と言われたら、「いや、生き返ったのは俺さ」と答えなければならないそうです。それができないなら作家への道は諦めた方がいい、と聞きました。 ところでこのやりとりはどちらも正しくて、ひとが何かにトラウマを受けたとき、どうしても大切なのはいつかなんとかしてこのトラウマを乗り越えていくことなのですが、その唯一の方法が復讐であるというときにはやはり復讐す

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          BiblioTALK de KINOKO vol.043のお知らせ|2024-03-27

          この告知は、うでパスタが書く。 今月もYouTubeLIVE配信だけはやる。 その日時は、年度末も押しに押し詰まった2024年3月28日(木)20時からである。 「BiblioTALK de KINOKO vol.043」は、九段下の私設図書室ビブリオテーク・ド・キノコからキノコとうでパスタのふたりがお届けするライブ配信である。配信はこの「九段下パルチザン」定期購読者限定で、配信URLは現在お読みのこのノートの末尾、有料部分に記載されている。あと追い視聴やアーカイブ視聴も可

          BiblioTALK de KINOKO vol.043のお知らせ|2024-03-27

          生きる資格|2024-03-13

          今回は、うでパスタが書く。 資格らしい資格というものを持たずにここまで来てしまった。 履歴書でいえば「普通自動車一種運転免許」とTOEICの点数ぐらいしか書くことがない。賞罰もない。これは就職活動のとき(それも二回目の就職活動で、一回目にはTOEICも受けたことがなかった)以来、実に四半世紀ものあいだ変わらないのだ。 学校をやめてアルバイトで潜り込んだ会社(「潜り込んだ」というほど立派な会社でもなく面接は一分ぐらいで終わったのだが)ではみんながみんなその調子で、いちばん仕

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          生きる資格|2024-03-13

          BiblioTALK de KINOKO vol.042のお知らせ|2024-02-16

          この告知は、うでパスタが書く。 バブルがやってきた。 そして日本では、三十五年の昔からつづいてきたバブルの呪いを解くように日経平均株価が過去最高値をうかがうなかで週末を迎えている。 これは、祭なのだ。 少なくとも米国株式市場には強いシーズナリティ(季節性)というものの存在することが知られていて、この二月から三月という期間の歴史的なパフォーマンスは一〇月、十一月についでひどいものである。しかし、だからと言ってなんだというのか。「そんなに株が下手なのに、なぜつづけているのか」

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          愛と情|2024-02-05

          今回は、うでパスタが書く。 これもひとえにnoteの機能が不全であって記事の検索性が非常に低いままであるがため、昨年の秋に古くからの同僚をひとり亡くしたという話を書いたかどうか忘れてしまった。きっと配信ではなんどかそれにかこつけた話をしていると思う。 彼は経験豊かなバックオフィスのマネージャーで、酒癖は悪いのに仕事はまちがえないという希有な人物として少なくとも僕たちが知り合ってからの十五年という時を生きた。葬儀はなかったが、火葬場には遺族も予期しないほど大勢の参列者が訪れ

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          愛と情|2024-02-05

          偶然の奏でる音楽/壊すということ|2024-02-02

          今回は、うでパスタが書く。 実は、運任せの人生を送ってきた。 最近もひとと飲んでいるときに、というのはその場にいたのが割と努力を積み重ねてきていまもなお続けているひとばかりだったからだが、「実は自分は結構、運に任せて生きてきたところがある」と打ち明けることがあった。 そのとき一緒だったあるひとはいままさに「インポスター症候群」を発しつつあることをその場で告っていて、インポスター(詐欺師)症候群とは、自分が実力以上の評価を受けている、周囲に買いかぶられているがそれを知ってい

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          偶然の奏でる音楽/壊すということ|2024-02-02

          BiblioTALK de KINOKO vol.041のお知らせ|2024-01-26

          この告知は、うでパスタが書く。 本日2024年1月26日(金)の20時ごろより、九段下の私設図書室ビブリオテークからYouTubeLIVE配信「BiblioTALK de KINOKO」をお送りする。 配信はこの定期購読マガジン「九段下パルチザン」の購読者限定で、配信URLはこのノートの末尾、有料部分に記載されている。後追い視聴やアーカイブ視聴も可能である。 配信では皆さんからのメッセージをご紹介したり、お尋ねにお答えしたりもしている。このノートに対して「サポート」する

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          太古から|2024-01-22

          今回は、うでパスタが書く。 先日、ある人と酒を飲んでいて「大学受験の社会にどの科目を使ったか」と訊いたら「地理と倫理政経です」ということだったので、私もそうだがやはり高校で倫理政経なんてものを選択する人間になってはいけないという思いを新たにした。若くしてはやはり、歴史を学ぶべきだ。 私は歴史を学んでいない。そしてすべてが遅きに失したいまとなってそれを深く、深く後悔している。だが歴史を編む者にもそれなりの思惑があるということも分かる歳になってしまっているし(それを「遅きに失

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          小さな街の大きな戦争|2024-01-21

          今回は、うでパスタが書く。 残りわずかとなった人生を悔いなく生きるためのよすがとして、自分にはほとんど唯一有効なやり方であることが分かっている「時間割方式」を年始から採用した。毎日やるべきことをやるべき時間と一緒に定めて、とにかくそれをひとつひとつ片付けていくという原始的というか原初的なタスクマネジメントだ。 実はこれは私がまだ実家にいた頃、父が採用していたメソッドだ。当時まだ無尽蔵の集中力と活力のあった私にはそんなものが必要だとは思われず、ただ貧弱な精神と創造性が父に与え

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          小さな街の大きな戦争|2024-01-21

          グルーミング | 2024-01-19

          8千万年ぶりにビジネスパーソンぽい格好をして商談に行ったのですが、同行した営業の人があまり喋らずにいきなり話を振ってきたのでこれは社会復帰への洗礼か、と思いあることないこと喋ってみたら意外とお客様にはハマり、けっこう楽しい時間を過ごせました。営業適性みたいなものがあるとは思えませんが、意外と人と話すのは嫌いではないということを再発見できたのは良かったのではないかと思います。自分はこれが好き、これが嫌い、これが得意、これは不得意、ということを自覚するのは大事なことですし、それを

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          グルーミング | 2024-01-19

          容姿端麗 | 2024-01-16

          社会復帰6日目です。年初にいちおう1年の目標のようなものを設けたりしたのですが、その中の一つに”痩せる”という目標があります。かつて着られていたスーツが一通り着られなくなったものの捨てるのも忍びなくいまだに取ってあるので、それらを着られる程度まで痩せるというのが当面の目標であります。なので、泣く泣くスマホに減量アプリを入れて食事の記録、運動を促すプッシュ通知を許可しているという悲しい状況です。実際に使ってみると、こういう健康系アプリというのはそれなりに実績があるので、UIも洗

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          容姿端麗 | 2024-01-16

          波の調べ | 2024-01-15

          社会復帰5日目です。RSSリーダーのソースを調整していると、多くのブログが死滅していることに驚きます。既にWeb2.0の時代はとうに過ぎ去り、いまは生成AIを使ったコンテンツが全盛になっているようです。コンテンツというか、中身があるような無いようなものなのでコンテンツと言っていいのかも分かりませんが、まあそういった疑似情報のようなものが世の中に溢れるようになっているということです。世の中の真理についての知識の増加に貢献するものが真の情報である、などという話をしたいわけではなく

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