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あたらしい街|2024-07-28

今回は、うでパスタが書く。

ロンドンやパリ、ニューヨークはその街がそれぞれ世界に栄華を誇った時代のショーケースとしていつまでもそのままであり続けているが、東京だけは別であるという記事がありました。つまり東京はいまも常にアップデートをつづけており、外国人には訪れるたびにあたらしい顔を見せるということです。外国人に限らず、しばらく海外に暮らしていれば日本人にも分かる感覚であろうと思います。

東京が世界に「栄華を誇った」時代があったとするならば、それはおそらく80年代の後半にあたるのでしょうから、本来であれば当時のバカげた建造物やそこかしこの造作がこの街の歴史を象徴するランドマークとしていまも観光客のカメラに収まっていたのでしょう。しかし実際にはそうした「バブルの遺産」は上手に破壊され、隠蔽されて、最近ではついに90年代を席捲した若者文化の中心地だった渋谷の街までが根本的に作り直されようとしています。

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