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幸せなら 手をたたこう

幸せなら 手をたたこう
幸せなら 手をたたこう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 手をたたこう♪

(幸せなら手をたたこう)

誰もが口ずさんだことのあるこの歌は、聖書の言葉をヒントに作詞されたことを知っていましたか?

作詞者の木村利人さんは、大学生だった1959年にYMCAから派遣されて、フィリピンでボランティア活動をしていました。

終戦から14年後で、現地の人たちが強い反日感情を持っていた頃です。

一緒に活動をしていたフィリピン人の中にも、父親を日本軍に殺された人がいたのですが、ある日、木村さんにこう言ってきました。

「日本人が憎らしく思っていたけれど、平和の中で一緒に仕事をしている内に考えが変わった。過去をゆるし、戦争を起こさない世界を作っていこう。」

そして、その気持ちを「態度に示して」親切にしてくれたそうです。

木村さんは毎晩仲間と聖書を読んでいましたが、その時に読んだのは詩篇47篇でした。(いずれの翻訳版聖書を読まれたのか分かりませんが、ここでは新改訳から引用します。)

すべての国々の民よ。手をたたけ。喜びの声をあげて神に叫べ。

(詩篇47:1、新改訳第3版)

この言葉がフィリピンの人との友情を築けた喜びを表しているように感じ、日本へ戻る船の中で歌詞を書き上げました。

帰国後、仲間内で歌われていたこの曲を坂本九さんがたまたま耳にして気に入り、レコード化されたのでした。

詩篇47篇は、すべての国民から「神の民」が出るという、イエスによる全人類の救いを思わせる預言的な詩です。

敵対していたユダヤ人と異邦人とが一つの神の民となり、平和の内に、共に神を賛美する・・

それは、「私たちの平和」と呼ばれるイエスが「二つのものを一つにし、敵意という隔ての中垣を取り除」くことによって実現しました。(エペソ2:14)

何と幸せなことでしょう。

幸せなら手をたたきましょう。
祝福に感謝して。
神を賛美して。



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