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おさむの詩

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#詩のようなもの

【詩】密かに咲く

【詩】密かに咲く

 黄昏時に
 出会った桜の木。

 ここに人は滅多に来ない。
 たとえ来たとしても
 誰も見向きもしないだろう。
 細く、淑やかな桜が一本
 雑木林の中で咲っていた。

 僕はそれを見て
 密かに咲いていると思った。

 僕はそれを見て
 密かに咲くことを覚えた。

 人がいる、
 人がごった返している、SNSの中で
 ただ、ぽつりと、佇む僕は
 その桜のようだと、ふと思った。

 桜は、人目につ

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【詩】夜は眠らない

【詩】夜は眠らない

 夜明けの音が聞こえるまで
 僕は眠らない

 鹿の甲高い声が響く夜中に
 布団に包まるだけの夜中に
 僕は何を期待してるのか

 枕元の本を照らすライト
 飲みかけのペットボトル
 僕は何を期待してるのか

 目を瞑るのが怖くて
 今日が消えるのが怖くて
 だから、僕は眠らない

 夜明けの音が聞こえても
 僕は眠らない

 そんな僕を抱えている
 夜は眠らない

禅に生かされる

禅に生かされる

 最近の気づきを一つ。

 同じことを繰り返す日々。
 飽き飽きして、やる気を無くした。
 飽き飽きして、別の新しいことをしたい。

 それらを認めたうえで、
 平凡な日常を生きていく。

 一息に生きる、という禅語。

 その瞬間を、如何に大切に生きたのか。
 平凡な日常に心を込めて生きていく。

 そのような生き方が、
 心の支えになるのではないかと。

 ただ得意なだけで、
 今まで嫌いだっ

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