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スポーツトレーナー(私)のスポーツのミカタ

おうち時間であまり観戦した事のないスポーツを見てみませんか?
こんな時だからこそ、見たことがないからこそ、新しい発見のために、新しい視点で観戦してみませんか?

スポーツを見るのは好きですか


皆さんはスポーツを観ることは好きですか?
私は観るのも好きですし、運動を指導することも好きです。

観る競技は、陸上競技からサッカー、ラグビー、野球、など様々観ますが球技を観ることが多いです。私はスポーツトレーナーとしても活動してしているので、もちろん球技以外も観ます。ルールすら知らない競技も観ます。例えば、サーフィンとか。スポーツクライミングとか。

スポーツトレーナーの私が初めて観る競技や初めて関わることになる競技を、どのように捉えているのかをご紹介したいと思います。

スポーツの構造〜どのように捉える〜

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上記の図が私の頭の中にある競技を細分化した一部です。
左の方が抽象度が高く、右に行くほど具体的になっていきます。
当たり前なミカタですが、意外と考えたことがない人も多いのではないでしょうか。自分の競技がどの分類に属しているのか、もしくは、どのように分けることができるのか、やってみるといいと思います。分類の分け方は人それぞれだと思います。

まず、やったことがある競技でないかぎり初見はルールを知らないで観るようにしています。先入観なく見て感じられるものは選手からすると以外な盲点だったりすることも多いからです。それからルールを確認するようにしています。
スポーツの構造をより細かくしていくと以下のようになります。

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図に照らし合わせるように分類の抽象度が高い原理原則を整理し、それに則ってより具体的に整理していきます。

例えば、競技である以上、勝利条件の原理原則があります。勝利条件を満たすに当たって、球技と非球技であれば、ボールが原理原則に登場します。次にそのボールをどのように扱うのか?と言う原理原則が入ります。どんどん細分化され具体化していき、道具使用についての原理原則、プレーヤー数など様々な原理原則が加わっていきます。

そして、出来上がってきたのが、ルールになります。
残念ながら大概のルールブックは抽象度の高い順に書いてないので、競技のストーリーが見づらい気がすると個人的には思います。

最後にそのルールに則り、攻守、局面、ポジション、個人と細分化していきます。これがプレーモデルと言われるゲームの原理原則になります。

ゲームの原理に則り戦術と戦略が乗ってくる。

これがスポーツの構造になります。
書いていませんが、加えて競技の歴史、理念、思想、哲学なども加わっていきます。できることならそこまでしっかりと調べた上で観戦するとより競技を好きになれるとことでしょう。

迫力があり、ルールがイマイチ分からなくても楽しめるのもスポーツの楽しみかも知れませんが、ルールがわかるようになるとより、楽しめますよね?

ルールがわかるようになり、戦術と戦略がわかるとさらに楽しくなりますよね?


なぜ、ここまで分けてみる必要があるのか?

なぜなら、トレーナーが指導する際にどのレベルの原理原則につながるものなのかを選手に説明できる必要があるからです。

もちろん、選手のインテリジェンスレベルに合わせる必要はあります。
小学生と大学生では選択する言葉も伝え方も変わります
同じ大学生でも1部リーグと3部リーグの選手の競技の理解度は大幅に違います。同じチームでも感覚派の選手もいれば、理論派の選手もいます

どんなレベルや抽象度にされても説明できるようにするためには、こう言った分類をしておくと整理しやすいです。

競技の原理原則がある以上、求められるアジャストメントも身体動作も優先順位も変わっていきます。抽象度が高ければ、あらゆる競技に共通している点も多くあるので、そう言った共通点は優先順が高くなることでしょう。

身体動作が見れるトレーナーも多くはないかもしれませんが、競技動作をゲームの原理原則から捉えることができるトレーナーはかなり少ないかもしれません。

例えば。。。

個人の身体能力に囚われ過ぎる

スポーツトレーナをやっていると選手からもっとこうしたい、これができるようになりたいと依頼されることがほとんどである。それをできるようにするには○○を…と言ったやりとりが想像しやすい。

この時に、ただ動きに必要なエクササイズを指導ができたらパフォーマンスが上がるのか?問われるとそうでもない。

競技としてのパフォーマンスにどう繋げられるのか、チームパフォーマンスとしてどう活かしていけるかまで、考慮して指導する必要がある。

例えば、球技において
動き出しは早くしたいと言う選手がいたとする。単純に動き出しだけを考えれば、脱力(膝抜き)をうまく使うとか、上半身の動きを利用する瞬発系のトレーニングをたくさんやるなど様々でしょう。

実は、こう言った個人の身体動作よりも、周囲の状況をより早く察知できるような姿勢改善や視野取りに必要な身体操作や外的な認識力を高めるのも考慮した方がより早くなることは少なくありません。

個人の身体機能に囚われることなく、競技としての動きに着目できればより、選手のパフォーマンスを上げることができます。

いかがだったでしょうか?

スポーツトレーナー(私はですが。。。)はこう言った視点でスポーツや選手を観ています。こう言った状況だからこそ、今ままで見てなかったスポーツ動画を視聴してみるのも楽しめるかもしれません。ぜひ、ルールも確認しながら見てください。

ちなみに私はラクロスを押しています!!
男子も女子もタフなスポーツです(笑

今日の学びは何でしたか?

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