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言葉をつむぐことの力を大切にしたい

スポーツのコーチは、そのチームを統率する上で様々な「言葉」を用います。
ペップトークというコミュニケーション手法にもあるように、多様な言葉をもとにそのコーチの個性という特徴を付加して選手に投げかけることは、多くのスポーツ現場にて行われているものと思います。

1月25日の日本経済新聞朝刊1面の「春秋」にて、以下のような内容がありました。

バイデン米大統領の就任式で詩人のアマンダ・ゴーマンさん(22)は、歌手のレディー・ガガさんにも負けない注目を集めた。「光はいつもそこにある.私たちがその光になろうとする勇気を持てば」。澄んだ声で自作を朗唱する堂々たる姿に見入った人もいるだろう。
〜中略〜
詩が、人を隔てる「壁の言葉」であったことはない。いつだって「橋の言葉」だった。詩で人を繋ごうと決めたという。
〜中略〜
声として伝えられる詩の言葉は「心身に入り込み、知らず知らずのうちに私たちの気持ちを慰め、時にはげます」と詩人の谷川俊太郎さんはいう。
〜中略〜
世界に広がった感染症はこの1年、リーダーが発する言葉の重みをひしひしと感じさせた。ワクチン接種や五輪の開催ーー。日本が直面する課題でも、求められるのは正しい情報を皆が共有するリスクコミュニケーションだろう。詩人のように詩をつむぐ必要はないけれど、国民の心にひびいて橋を渡せる言葉がききたい。

どんな言葉を発するのか。
今のこの社会状況において、リーダーであるべき政治家の発言やリーダーシップを見て、今一度指導現場におけるコーチとしてのリーダーシップを見つめ直す機会にもなっているのではないかと感じるところですね。

やはり、素晴らしいコーチはその場面場面において的確な言葉を発しています。
コミュニケーションは非常に重要ですが、そのコミュニケーションの中身でもある言葉の扱い方にも、選手を動機づける上で意識しておく必要があります。

高校野球を題材にした著作物においても、監督・コーチの「言葉」をテーマにしたものが複数発行されています。

闇雲に発言するのではなく、言葉選びの上手さがコーチとしての信頼感にも繋がるよねって考えながら読んだ記事でした。

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