ぼくらの物語 3話

前回・ぼくらの物語 2話

さて、いよいよ移動販売車(当時はこれしか呼び名がなかった)が納車され、新たなスタート
となりました!

新車のピカピカです!
軽トラックを改造した、立って調理できるタイプです。
それでも2人入ったらギリギリでした。

横の跳ね上げ式の扉がお客さんの対応窓口になるのですが、立つとお腹しか見えないので、
座りながら接客しようと試みました。
しかし、効率は悪くてやりにくいで座りながらの接客は却下。

車内に1人車外に1人のスタイルに落ち着きました。
車外からを調理を手伝えないか模索したり、色々試行錯誤しました。
若干、高いのでつま先立ちで頑張ったものです。
男2人で、かわいさなんてあったもんじゃない(笑)

出店場所探し

1番大変だったのは出店場所を見つけること。
何も情報がないので、噂を頼りに下見に行ったりしたけど、ほとんどがゲリラ出店。

当時は昼頃になるとどこからか移動販売車(キッチンカー)がやってきて、オフィス街などの道路沿いに並んでランチ販売してました。

…違法です。
道路沿いのお店からの苦情や通報が多かったらしく、数ヶ月で出店出来なくなりました。

イベント等への出店方法も情報もわからないので、ショッピングモールの前とオフィス街の駐車場と契約して、月曜〜金曜のランチ出店をすることにしました。

お店や不動産屋さんに行って、出店させて欲しいとお願いして回って見つけました。

なんとか出店場所の確保はできました。
売れる保証も、何もありませんが…

メニュー

想定していたメニューはワンハンドで食べられるものでしたが、ランチ販売では厳しそうなのでランチ向けにお弁当🍱のようなメニューを考えました。

当時は、グリーンカレーのようなアジア系のワンプレートが流行っていました。

仕込みの時間、出店場所までの移動の時間、片付けの時間…諸々考えると朝から夕方くらいまではかかりました。
ランチ販売のみでも。
(正直な話し、アルバイトだけしていた方が稼ぎは良かったです)

ランチ販売の売上はどうだったかといいますと非常に厳しかったです。

1万円に届くか届かないかくらい。
15食前後といった感じだったかと思います。

覚悟はしてましたが現実を突きつけられました。

メニューも何もかもが、行き当たりばったりで上手くいく訳もなく…
というか、それだけ手探りながら頑張ってました。少し焦ってたのかもしれない…


アロス・コン・ポージョ(チキンピラフ)
フランスパンのサンドウィッチ、
チリコンカルネ、タコス、ビーフ丼、豚丼…

味はまぁまぁ評価されていて、常連さんもついてはいたのですが、
「とても生活をするレベルではない、このままではヤバい」と思ってました。
ですが、ブン君は少し違っていたみたいです。


この頃から微妙なズレとそれぞれの適正が見えてきました。

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