超未熟児で生まれた娘さんを支える母の挑戦!家庭でできるトレーニング法
こんにちは、べすとびじょん横田です。
今回は、現在支援の業界とは全く違う異業種でパート勤務をされながら、小学生のお子さんの発達支援に取り組むお母さんのお話です。
其の方のお子さんは現在小学校3年生で、誕生時に超低体重の超未熟児で生まれたこともあり、発達がゆっくり進んでいるそうです。
日々の困り感としては、日常生活の中で段差やお家の階段に不安を抱えており、特に階段を降りる際には右足の体重移動がうまくいかず「怖い」と感じてしまうことが多いそうです。
このお母さんは、これは「目がうまく使えていないのが原因で、不安感や動きのぎこちなさがあるのでは」と考え、ビジョントレーニングを通じて視覚機能の向上に取り組んでおられました。
そして、医療機関にも通われ、初級講座受講後に実際に自宅でべすとびじょんトレーニングを続けておられるのですが、掛かりつけの作業療法士の先生から「目の動きが以前より良くなっている」との評価も受け、効果を感じておられます。
しかし、階段の上り下りといった日常動作に不安が残ることについて、さらなる支援方法を求めてご相談いただきました。
階段の不安感の原因は「視覚」だけではない?
このご相談に対して、私は「体の使い方」と「バランスの取り方」も重要な要素だとお伝えしました。
お母さんは最初、「目が見えていないから階段の降りるのが怖い。不安になるのでは」とお考えでしたが、私は視覚の他にも、「体幹のバランス感覚や身体認知」の不足が影響している可能性があると見立てたのです。
階段を降りるときには、単に目で見るだけでなく、左右の足にかける力のバランスや、体幹でバランスを取る力が必要です。
特に超未熟児として生まれたお子さんには、体の協調性や運動機能の発達が追いつきにくいことが多く、いわゆる「発達性協調運動障害(DCD)」の特性が影響している可能性があります。
そこで、視覚以外のアプローチとして、左右の足のバランスを整え、体幹を強化するための「遊び」を取り入れることを提案しました。
ケンケンパやスクワットで「遊びながらバランス感覚」を育てる
このお母さんにお勧めしたのが「ケンケンパ」や「スクワット」といった遊びを日常に取り入れる方法です。
こうした遊びは、自然に足にかかる力のバランスを学び、体幹を鍛えることができます。
片足で跳ねるケンケンパは、左右の足に均等な力をかける感覚を養うのに最適ですし、スクワットで筋力を強化することで、階段を降りる際のバランスも取りやすくなります。
「これはビジョントレーニングと何か関係があるんですか?」と最初は驚かれていたお母さんも、実際にお子さんと一緒に取り組んでみたところ、「遊び感覚で続けられそうですし、これなら娘も嫌がらずにやってくれそうです」と、実感されたそうです。
視覚トレーニングだけでなく、全身のバランス感覚を育てることがいかに重要かを学ばれたことは、お母さんにとって大きな気づきになったようです。
発達特性を理解して、無理なくサポートする
未熟児で生まれたお子さんは、成長の過程で協調運動障害(DCD)といった特性が見られる場合も多く、これは身体の協調性やバランス感覚に影響を与えます。
「怖い」という気持ちは、こうしたバランス感覚がうまく取れないことから生まれている可能性があり、その感覚を補うためには、日常生活で少しずつ自然な動き方を学んでいくことが大切です。
ここで重要なのは、お子さんの発達特性を「障害」と捉えるのではなく、成長の過程での「特性」として理解し、できることを増やしていく支援です。
お母さんも、「視覚だけではなく、体幹やバランスの使い方もサポートしてあげる必要があるんですね」と納得され、無理のない形で支援することの大切さを感じていただきました。
家庭でのビジョントレーニングの意義とさらなる気づき
お母さんは、ビジョントレーニングを続ける中で、「娘さんの視覚機能だけでなく、全身の動きが少しずつスムーズになってきているのを感じる」とおっしゃいます。
このトレーニングは単に視覚を鍛えるものではなく、脳や体全体の協調性を育むものですから、生活全般に良い影響を与えています。娘さんの成長に対して実感が湧くにつれ、「このトレーニングの良さを、他の親御さんにも知ってもらいたい」との思いも芽生えてきたそうです。
このような意識の変化はとても素晴らしいもので、今後、お母さんが地域でビジョントレーニングの効果を発信していけば、同じように悩んでいる家庭の支援にもつながるでしょう。
プロコース卒業までに目指す目標
お母さんは2025年9月末までに、いくつかの目標を掲げられました。
私たちは単にお子さんのために学ぶだけではなく、ご自身(受講者)のキャリアの開発も目指しており、みんなの未来を科学することがプロコースご受講者の方へのコーチング的ゴール支援です。
受講者ご本人が未来の自分に対して明確なゴールを設定することで、日々の取り組みにも方向性が生まれ、支援の効果もより実感しやすくなるからです。
娘さんが階段を怖がらずに降りられるようにする
階段の上り下りを自信を持ってできるよう、バランスや体幹を鍛える遊びを通じて、恐怖感を軽減していくことを目指します。地域で教室を開設し、学びの場を提供する
将来的に、ビジョントレーニングを教える教室を地域で開きたいという夢をお持ちです。親御さんやお子さんの支援ができる場づくりに向けて準備を進めていきます。公民館などでビジョントレーニングの勉強会を開催する
地域の公民館や集会所で勉強会を開き、ビジョントレーニングの意義や支援法を親御さんたちに伝えることを目指しています。地域の支援ネットワークづくりにもつながります。療育施設での親向け勉強会に参加し、支援の輪を広げる
お子さんが通っている療育施設でビジョントレーニングの有用性を伝え、他の親御さんのサポートにつなげていきます。地元の学校や支援学級の先生方にビジョントレーニングの有用性を伝える
娘さんの学校の先生方にも、トレーニングの効果や方法を知ってもらい、支援体制を広げていくことを目指しています。
目標達成に向けた具体的な行動計画
これらの目標を達成するためには、以下の具体的な行動が鍵となります。
階段を怖がらずに降りる練習
スクワットやケンケンパを取り入れた日常での練習を続け、家庭での体幹やバランス感覚を鍛えます。ビジョントレーニングの基礎知識を深める
現在の初級講座を復習し、特に最初の数回を重点的に学び直すことで、成長を促すためのスキルを強化していきます。日々の進捗を記録し、モチベーションを維持する
お子さんの変化やトレーニングの効果を日々記録し、次回の講座や作業療法士との話し合いで活用し、支援の効果をより明確に実感できるようにします。地域支援の場の準備
教室開設に向けた計画を立て、勉強会開催に向けた準備も進め、地域に支援の輪を広げていきます。親御さんや学校関係者への情報提供
ビジョントレーニングの効果や方法を共有できる場を設け、他の親御さんや学校関係者への情報発信を進めます。
横田からのエール
お子さんのためにべすとびじょん式ビジョントレーニングのメソッドを学習され、このよううなご自身のキャリアビジョンを立て行動されることは、お母さんにとっても、とても素晴らしい成長の要素となることは間違いありません。お子さんが変わり、お母さんが変わることで、ご家庭の皆さんもプラスに変わることは間違いありません。
今回のお母さんのように、「わが子のためだけでなく、同じように悩む家庭を支援したい」と考えられる親御さんは本当に素晴らしいです。
娘さんが自信を持って階段を降りられる日を楽しみにしつつ、地域でビジョントレーニングの重要性を発信する存在となっていただけたらと思います。ビジョントレーニングは、目だけでなく「目・脳・体・心」をつなぎ、生活全般に役立つ力を育てるものです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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