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かつてたしかにそこにあったもの:死にゆくSNSと情報社会の末路

その名を鳥のさえずりに喩えられたSNSがあった時代、情報社会の礎として、インターネットが民主主義をよくすると信じられていた時代。総べては、諸行無常──

データの価値が叫ばれて久しい。一方では、そのあまりに儚い脆弱性を指摘されて久しい。ひとつのサービスが静かに崩壊しようとしている横で、はやくも世人は別なる住処に落ち着いてきているようだ。

民主的な・先進的なプラットフォームであると思われてきたサービスも、剥き出しの権威主義を明らかにするし、無用の長物とされてきたものが役に立つ時もまたあるものだ。

現代人はあまりに、目新しいモノやサービスに期待しすぎていたのかもしれない。そうしてまたなにもなかったかのように、新しい夏が来た。

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