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私の復職体験記②「本で読んだことを自分の武器に!」

復職体験記の第2弾です。
今回はこれまでと全く違う分野に転職、新しい環境でのコミュニケーションに悩み適応障害の診断で休職。ベスリのリワークに通い復職されたTさんにお話を伺いました。


リワークっていったい何をするところ?

リワークに参加したきっかけは、産業医のすすめです。
休職してから1カ月間何もせずに休んだので復職できるかなと思っていたら、産業医面談の中で、「体調も戻っていないように見えるし、今のまま復職しても、またすぐに休職することになると思うよ。リワークに行ってみたら?」とリワークを紹介いただきました。
リワークという言葉すら知らなかったので、「いったい何をさせられるんだ?」というのが最初の印象です。

レベルアップして会社に戻る

最初はすすめられたから説明会に来たというのが正直なところです。
説明会でリワークは復職準備をする場所ということや、体力づくりから始めるリワークもある中で、ベスリのリワークはロジカルシンキングなどビジネス的な講義が多いということを知り、自分自身の仕事で必要なことを学べるかもしれないと感じました。また、「休職前の状態よりレベルアップした状態で職場に戻るための時間を過ごしてほしい」という説明に興味をひかれ、リワークに参加することを決めました。

本で読んだことを自分の武器に!

知識を実践するレベルに落とし込む

私は自己肯定感が低いことが原因で課題を抱えてしまったという自覚はあったのですが、自分自身では状況の整理をうまくできていませんでした。
リワークでは医師や心理士の方々から自分の状況や状態について、論理的に説明をしてもらえました。
さらに個別面談の中で、「今の自分」がどういう状況かについて客観的に教えてくれたのは、自分自身を知る上でとても大きなことでした。

これまでの2回の転職について整理してみると、実は同じ構造で転職をしていたことに気が付いたんです。ただがむしゃらに、目の前の仕事をとにかくやる以外の方法を知らなかくて、つらくなって、たえきれなくて転職してしまっていました。

リワークを通して、どういうふうに自分の体調を管理し、どういうものの考えで状況を乗り切るかといったやり方、戦い方を学ぶことができたと思っています。

もともとビジネス書を読んだりするのが好きだったので、アサーティブなどの言葉自体は知ってはいたのですが、「じゃあ実際にどう生かしていくか」についてはうまく考えられず、実践できていなかったんです。
がむしゃらに勉強して、仕事をして、出来なかったら自分が悪いんだと自分を責めて、辛くなって体調を崩していました。
でも、まずは体調を崩さないためには、どのように状況を捉えたらいいのか、どんなふうにコミュニケーションをとっていけばいいのかについて、様々な方法を知ることで狭かった視野を広げていただいたように思います。

リワークに来なかったらわからなかったことでした。

大変だったことも復職後のトレーニングになった

実際にリワーク中に大変だと感じたことは、仕事にもつながっていました。

正直なことを言うと参加当初は、いろんな方がそれぞれの目線でアドバイスをしてくださるのを全部聞こうとして、混乱してしまって、体調を崩してしまいました。
でも、リワークを進めていく中で、仕事上でも、同じように多くの意見の中から自分の意見を決めて進めていかなければいけないことがあると気が付きました。それからはほかの方の意見をどれぐらい受け止め、どれぐらい実践していくかを自分で選ぶことができるようになりました。
実際にその時々に合わせてどうするかを自分で選択することはリワークの大事な活動でした。

再発防止策を作成する過程が重要

復職するとやはり生活リズムや職場の状況によって、作成した再発防止策の中でもできることとできないこと、方法を変えることが出てきたので状況に応じて工夫しながら実践をしている最中です。

再発防止策が出来上がることや再発防止策で何が書いてあるかよりも、再発防止策を立てる時に「自分は何ができなくて、何がうまくいかなくて休職したんだっけ?」と自分自身の振り返りがきちんとできていることの方が大事だと思います。
そうすると働きながら、また壁にぶつかった時に自分の再発防止に立ち返って自分の振り返りや、自己分析がその時の状況に応じてできるようなっていきました。「振り返り方」を実際に学べたことが大事なのかなと今思います。

日記を書くとか、三食しっかりとることも大事ですが、仕事をする中で振り返れなくなることが分かっていると、仕事で焦った時でも「自分焦っているな、状況を振り返れていないな」と自分を振り返れるので、それがとても大事なことだと思っています。

再発防止策とは、ベスリのリワークに参加した方皆様に作成いただく、休職の振り返りと復職後もつかうストレス対処プランのことです

今リワークを検討している人へ


休職して少なからず落ち込んでいると思います。
休職したこと自体や復職できるのかな?という不安もあると思いますが、今振り返ってみると、人生の中で仕事以外のことをしっかりと考えられる時間を持てることはなかなか貴重だなと思っています。
その時間を自分と向き合う時間として使えたことは、この先の自分を支えていくことになると確信しています。
なので、検討している人はご自身だけで悩みを抱えて過ごすより、専門的な方々が支えてくれる機関で時間を過ごしてみてもいいかと思います。



ベスリでは東京と大阪で「産業医が監修したリワーク」を運営しております。復職に向けてご不安なことなどありましたらお気軽にお問い合わせください。


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