1st EP 『Negative Penguin Society』全曲解説

ストリーミング配信:https://linkco.re/26bxghEt

CD購入:https://bell4msc.thebase.in/items/25971398

1.Call me later

電話の歌を作りたいなとずっと思っていました。確かに君は電話の向こうにいるらしいけど、顔も見えない、触れることもできない

それが電話の良さでもあり、寂しい部分でもあると思います。

「I know what you say is right. But I say "No"」

そんな素直になれない気持ちと、それでも君と関わっていたいという甘酸っぱい気持ちが綴られています。

自分の青春であるThe Radio Dept. やFazerdaze,Letting up despite great faults等のインディーポップやドリームポップに影響を受けたサウンドになっています。女性のゲストコーラスを迎えて英語で歌いました。

likeやloveといった言葉は一言も出てきませんが、「電話してね」の一言にだって多くのことは込められているものです。

2.Rainbow

Bellとしての活動を始めて一番最初に作った曲です。

「虹」というタイトルの歌はありふれていますが、その多くには「雨が上がれば虹ができる」といったような「悲しみを乗り越えればいいことがある」というメッセージが込められているのではないかと思います。

ただしこの曲の歌詞ははどちらかというとそういったメッセージを皮肉ったものとなっています。雨が降ったら虹が出る、でもそれってだから何??

悲しみによってすり減った心や失ったものは帰ってこない、それにもかかわらずちょっといいことが起きたからといってただただハッピーな気持ちで虹を掲げられるような、そんなお馬鹿さんに僕もなりたい

そんな「I wanna be just like the rainbow」です

この曲はそのうちちゃんとしたMVを作りたいなと思っています。


3.Falling down

去年の夏頃に最初のエレピのフレーズを思いついてから色んな実験を繰り返してようやくまとめあげた曲です。American footballの「The summer ends」のような夏の終わりの切なさ、昔住んでいた街、そういったものを思い出す繊細にして壮大なサウンドスケープになっています。

一緒ならきっとこの世界から真っ逆さまに落ちても痛くないね

といったようなことを英語で歌っています。


4.Tell me why

君の中ではもうこの恋は終わっているんだろうな

そんな気持ちで一人ぼっちで自分の部屋で過ごした夜のことを思い出して詞を書きました。「寂しさを形どった妖精が僕の住む部屋をノックするから」という部分が気に入っています。今ではその妖精もあまりやってこなくなりましたが。

R&Bやヒップホップ、シティポップを意識したサウンドになっています。


5.Rainy Day

このEPで唯一のインスト曲。LoFi HipHopです。

Bellの活動初期はインストばかり作っていました。というのも自分の歌唱にまったく自信がなかったからですが。(今もです)

実家に帰省していて退屈だったときに唯一持ってきていたMPCと実家に転がっている数少ない楽器や色々なものを使ってレコーディングしました。ローファイな環境で作ったのでほんとにローファイなヒップホップです

ソフィア・コッポラ監督の「Lost in translation」という大好きな映画から声をサンプリングしています。スカーレットヨハンソンはかわいい。


6.Metropolis

2年前くらいにメロディーだけ完成していた曲です。佐藤千亜妃さんが歌ったらめちゃめちゃよさそうだなと思っていましたが2000万円くらいギャラを請求されそうなので自分で歌いました。My bloody velentineの「Sometimes」のような音像を目指してマイブラのレコーディング秘話みたいな本で研究しました。レコーディングではコーラスを8トラックくらい歌ったり変わったことをたくさんしましたが詳しくは企業秘密です。



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