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ベルギーの職場で学んだ「それは君の問題じゃない」スピリット

母国語ではない環境で暮らすたびに、自分が7歳くらいになったような感覚になります。私は勝手にこれを逆コナン現象(見た目は大人、頭脳は子供)と呼んでいます。人に頼らないとできないことが多いんですね。しかし元来人を頼るのが苦手な私。

そして7月からはさらにこちらで慣れない仕事を始めたのも加わり、一時期は自己嫌悪に陥ってました。。

でも、ベルギー移住して4か月、仕事はじめて1か月がたった今、少しずつ人に頼ることを覚え始めた逆コナン。きっかけは、仕事での一コマでした。

オランダ語で入ってくる仕事が全くわからない。手書きスキャンの文字をワードに起こさないといけないのに何書いてあるか全然わからないまま手探り。仕事進まない。そんな時の仕事場での会話。

私「自分の生産性の低さがつらい、、」
同僚「え?いや、それは君の問題じゃないよ。問題があるなら解決策を探すのはマネージャーの責任だし、それが彼らの仕事なんだからさ」、なんてこというのです。

そして同じ日に、大量の処理必要データ、ポルトガル語、画質最悪、しかも明日まで、絶対間に合わん…!!これはもう今日徹夜や…!!と思っていた夕方。

私「ちょっとこれ今日終わらないので残っていきます…」
マネージャー「何々?(データ見る)…いや、これ、やめよう。君がやるべき仕事じゃない、やっても赤字だ。ネイティブ呼んで来週やってもらおう。期限?それは君の問題じゃないから大丈夫」

…スンっと解決したのです。え、あ、これ私がなんとかしないといけない問題じゃないんや、と。自分が頑張ってやる以外に解決法あるんや…って、なんだかすごく肩の荷がおりたんですね。

それ以降、仕事や生活で直面するものに対して、少しだけ前より構えなくなった、気がします。気だけなのかもですが。「それは私の問題じゃない」は、すごく自己中に聞こえますが、支払われる給料に対して自分の責任範囲と役割がはっきりしているベルギーでの仕事環境ならではで学べることなのかもしれません。

富山の漁村からフランス留学・就労→日本で就労→ベルギー移住。プレゼンクリエーターをしていましたが現在移住先のベルギーでの新しい生活で俄然人生もがき中。ここでは「留学」「語学」「海外移住」「ベルギー」を中心に日々の考えを振り返るために書いていこうと思ってます。