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日本では政治的に(政党がどうとかではなく)市場がないV2G ACという技術にハマりすぎ…

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日本では政治的に(政党がどうとかではなく)市場がないV2G ACという技術にハマりすぎてアメリカに転勤後、転職しました。 記事のキーワードは V2G ビール/IPA/West Coast IPA アメリカ です。

最近の記事

V1G/V2Gユースケース(事前知識編2)

前回記事ではV1G/V2Gのユースケースを考える上での前提として、TSO、DSO、そしてPCSが何を監視するのか述べました。 再度振り返ると、 PCS: 構内(家とか)の電流 DSO: 配電系統内のアセット(トランスとか)の電流や電圧 TSO: 周波数(需給バランス) です。 これの裏を返して、なぜこれらを監視したいのかまずは考えます。 これらが結果的にユースシナリオ(価値)となります。 PCSやDSOの電流監視の意義例 前回書いた通り、PCSは構内の電流を監

    • V1G/V2G ユースケース(事前知識)

      エネルギー系の政府機関であるNRELに転職してからもう6ヶ月経過しました。写真は転職後にいった隣州の UtahのMoabです。 6ヶ月間いて思うところはちょこちょこ変わってはいますが、やはりアメリカの組織であろうが組織が大きかろうが政府組織であろうが組織やチーム運営における根本的な問題や課題は変わらないなと思いました。 この辺りはまた別の記事で書きます(多分)が、結局自分の上司が誰であるのかがかなり重要だと感じています。 その点、今の環境に満足はしていません(転職して悪くな

      • アメリカでの確定申告(Tax Return)

        年末に駐在員という立場を終えて年明けから現地企業で働くにあたり、確定申告が心配事の一つでした。 というのも前職で駐在員という立場では(そしてそれなりの駐在員もそうだと予想しますが)それなりに会社が面倒を見てくれている感じがしたからです。 例えば前職では大手PwCから派生したVialtoが窓口で、彼らが用意した日本語のフォームに答え、資料を提出することで確定申告が終わりました。 今回はそういった立場ではなくなったので、自分でやらざるを得ず、かつ日本で確定申告したこともあるしア

        • 電力系統の構成

          欧州(というよりデンマークやドイツ)の電力市場についてまとめようと思いましたが、そもそも電力系統の構成を理解していないことに気づいたので、それを先にまとめます。 電力系統の構成はなんとなく一緒ですが、誰が所有しているか、運用しているのかという点において違いがあります。 それも合わせて記載します。 間違っている点があれば教えてください。 あと間違っていたとしても責任は負いません! 電力系統の構成 いろいろ調べて頑張って絵にしたのが下図です。(参考サイトを書くべきですが、

        V1G/V2Gユースケース(事前知識編2)

          アメリカの電力市場について - Kick off-

          転職も落ち着いて、改めてやはりアメリカの電力市場を理解することが大事だと思ったので、noteで自分の考えをまとめてみます。 背景 僕がメインで開発してきたのはV2Gという、電力自動車(EV)の電池に蓄電されたエネルギーを活用(放電、より都合の良いタイミングで充電、電圧や周波数安定化)する次世代技術です。 これにより、痛みを少なくしてEVのみならず再生可能エネルギー(再エネ)の普及を促すことができます。 ここで痛みとは、最終消費者にとっては余計な支出、間にいる企業にとっても

          アメリカの電力市場について - Kick off-

          アメリカでの転職(引越し編)

          前回の記事から無事H1Bビザ承認を終えて、onboarding(適切な日本語がわからないですが。。。入社前の書類作業?)が始まりました。そしてついに明日から仕事です! 最大の懸案事項だったリロケーション(引越しとそれにまつわる諸々)プロセスはなんとか終えようとしています。 これだけ書くと聞こえがいいですが、ストレスフルな出来事も多々あったのでそれを記します。 というかほぼ(アメリカに対する)愚痴です。 愚痴#1: ビザ申請担当者の休暇で申請が遅れた ビザ申請(fili

          アメリカでの転職(引越し編)

          アメリカでの転職(事の顛末編)

          ずっと書こうと思いつつ、時間的、気力的、会社的に書かずにいましたが、アメリカでの転職がようやく決まったのでその記録を残します。 免責事項的に書きますが、あくまでも個人的な記録です。ビザは不法滞在などの問題に直結し家族や自身が物理的に不幸になることがあるのであくまでも参考です。絶対に100%信用しないでください。責任は負いません!!! ちなみに前回記事は↓ どこに転職するのか 転職先は関係ないように思えますが、ビザ取得の上で転職先はめちゃくちゃ大事です。 ビザの厳しさにつ

          アメリカでの転職(事の顛末編)

          ビール醸造工程(発酵、瓶詰め)

          前回までで熱々の煮沸された麦汁ができました。 再度国税庁がまとめた製造工程図をそのまま添付します。 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2022/pdf/009.pdf 残った工程は 冷却・酵母投入・主発酵 熟成(後発酵(2次発酵)) 瓶詰め!!!(終わり) です。ドライホッピングをする場合は#2のタイミングでホップを投入します。 例によってざっくりそれぞれが何なのか書いていきます。 主発酵

          ビール醸造工程(発酵、瓶詰め)

          ビール醸造工程(麦芽〜麦汁)

          色々なサイトを手掛かりに、ビールを作る工程をまとめてみます。 それぞれの奥深さ(こうしたらこうなる、とか材料の違いはこうだ、等)はさておき、まずは工程とそれがビールの味わいのどこに寄与するのかまとめたいと思います。 と言いつつ、製造工程そのものについては、国税庁がまとめた製造工程図をそのまま添付します。 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2022/pdf/009.pdf 工程や原材料ごと詳述します

          ビール醸造工程(麦芽〜麦汁)

          ビール作り

          せっかくアメリカにいて、大好きなIPAを本場で満喫しまくっているので、そろそろビール作りでも始めようかなあと思っています。 ミシガン州の有名どころのIPAはこの1年弱すべて飲んでいて、なんとなく自分の飲みたいビール(というよりIPA)がはっきりしてきたのでそれを目指したいと思っています。 ただあまりにもビール作りの知識がないので調査しながらそれを記事として投稿して備忘録にします。 ※いつまで続くことか。。。 背景 アメリカのIPAが大好きでアメリカ駐在前から週一以上は

          ビール作り

          RMarkdown with VSCode

          今までとはまた全然別の記事を投稿します。 H1Bビザの抽選は落ち、EB-2(所謂グリーンカード)を狙っていますが、どうも2回目の抽選があるとの噂もあり、とりあえず様子を見ています。 さて、今日の本題はRmarkdownをVS Codeで使うまでに苦労した内容です。 写真は最近入手した美味しいビールたち。 そもそもの動機今の仕事では車を使って実験しています。実験データはオシロスコープとCAN通信傍受により取得します。 (本当はパワーアナライザも使いたいけど…) オシロスコ

          RMarkdown with VSCode

          アメリカでの転職(H1-Bビザ編)

          V2Gの本場でもっと活動したくてこちらに来ていて、それもあっていつかは転職するだろうなあと思っていたのですが、存外早くそのタイミングがあり、転職活動をしています。 ある動画でビザ >>>>>>>>> 技術 > 英語、というのを見ましたが、まさしくそれです。 自分の力量によらず、僕もビザの有無でそもそも話がなくなりました。 数年アメリカ現地法人に出向し、アメリカで転職活動をしていた友人はこの現状に打ち勝つにはリファラルが必要だといっていました。 幸いにもリファラルをもらえてなん

          アメリカでの転職(H1-Bビザ編)

          アメリカの仕事スタイル

          今回はミシガンに限定した話ではなく、アメリカ全体に言えることじゃないかなと思っています。 ミシガンにきていくつかびっくりしたことや改めて感じたことを書きます。 なんというか、ざっくりいうと日本の方が圧倒的に仕事に対するやる気はあるし、スーパーなりスタバなり居酒屋なり、THE現場の効率は圧倒的に日本の方が良いと思います。 よく日本は労働生産性が悪いとか言われますが、労働生産性の定義からすればそうかもしれませんが、消費者としては圧倒的に日本の方が効率(厳密には能率)が良いです。

          アメリカの仕事スタイル

          アメリカの住宅

          久しぶりにミシガン生活について書きます。 会社の補助で家に住めているのはありがたいですが、某自動車会社と比較すると潤沢な補助ではなく、こちらでいうところのapartmentに住んでいます。 こんなところ。 カリフォルニアほど激しくはないですが、ミシガンも家賃が上がっていてハイエンドではないこのapartmentですら1700ドル/月です。 ただ Farmington Hillsに住んでいることもあって100平米、トイレ風呂2つ、寝室2部屋と比較的大きいです。 決していい部

          アメリカの住宅

          電気自動車の概要と課題

          前回の記事では、V2Xが必要な理由として下記市場背景を記載しました。 環境対策の一環として 環境対策の一環として 電気自動車の急速な普及が見込まれる 再生可能エネルギー[再エネ]の普及が進んでいる 自然災害の甚大化 その理由を追う前に、まずは電気自動車(PEV)と再エネの概要と課題について取り扱いたいと思います。 この記事ではまずはPEVについて。 ※前回記事の通りPEV = 純粋なEV(BEV) + PHEVと通り定義します。 PEVの概要 PEVは車の中に

          電気自動車の概要と課題

          電気自動車とV2Xについて

          さて、いよいよ技術的な記事を書いてみます。 今回は導入の導入です。問題提起みたいなものをして細かいことは追って記事にします。 記事の書きやすさから最初から専門用語が多いですが、いつかは説明します。 V2Xとは?(第一弾) 早速ですが、V2XとはVehicle to Everythingの略記です。 Everythingとは言っていますが、ある程度何かは決まっています。 異なる技術分野でもこの表現が使われますが、僕の記事においては下記全てをV2Xとして扱います。 電気自動

          電気自動車とV2Xについて