今日もビーフェクト

株式会社BEEFFECT代表取締役 広島県安芸高田市で和牛肥育と稲作を家族経営で営む。…

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株式会社BEEFFECT代表取締役 広島県安芸高田市で和牛肥育と稲作を家族経営で営む。コロナ禍を経て自家産品の営業活動を始める。 牧場がどのように運営されているか、元システムエンジニアの視点で牛をデータ面で分析、牛の魅力を最大限伝えることなどをテーマに日々投稿していきます!

最近の記事

#015 1泊4日営業の旅~兵庫編

 兵庫は度々訪れている程身近な訪問先となっているものの、頻度を高めていかなくてはお店に通いきれない。今回は東京のお店を訪れて、その帰路に兵庫を経由するプランを立てた。当日にプランの変更をしたことによって裏目に出たこともあったが、それを含めての営業の旅。そのようなことへの対処にも慣れていかなくては。  移動の疲れという点を加味して移動手段に新幹線を組み込んで負担軽減を図ったものの、お腹のキャパオーバーなどもあって行程を詰め込むことの限界を感じる。行程に運動やサウナなどリフレッ

    • #014 1泊4日営業の旅~東京編

       3月末は東京、兵庫を転々とする営業を行った。兵庫は度々訪れている程身近な訪問先となっているものの、東京を訪れるのは数年振り。SNSを通じてご縁がある方がいるということも相まって今後気軽に訪れることができるように今回の訪問を決意。  タイトルの通り、今回も伝家の宝刀”深夜バス”を大いに利用することに。これに耐えることができれば滞在時間を十二分に確保できるため、多少無理をした行程だったものの、概ね予定通りに旅を終えることができた(帰宅後課題が多少浮き彫りになったのだが…)

      • #013 賃金の上昇は救いか、それとも。

         人手不足による賃金の上昇は、先日の春闘において明確に浮かび上がりました。特に注目すべきは、大手企業における賃金上昇の顕著な傾向であり、それに対して中小企業は出遅れている状況。その状況を改善するべく今後一層の価格転嫁が行われていくことが予想されます。  農業分野は長らく需給による価格決定がなされてきており、価格転嫁が難しく人件費の上昇に対応することは非常に困難。品種によっては労働集約型となっており、まずはこのような価格決定の枠組みからの脱却に取り組むことが迫られています。

        • #012 0泊3日営業の旅(夙川編)

           ご縁が繋がり始めている兵庫県夙川。今回はお肉を使って頂いているお店を訪れて実際に料理を味わい、次の展開について試案をめぐらせることが目的。今後より気軽に行けるようにとの目的で、あえて0泊という大学生のようなノリで行程を組み、試してみることに。  学生の頃(約16年前…)ならまだしも果たして今の体力で耐えられるのか。「年を経る毎に我慢ができなくなる」とお話を聞いたりしますが、痛々しくならない程度にあれこれ試して楽しめればと。  限界を攻めずにまったり行程にした前回の旅の様子

        #015 1泊4日営業の旅~兵庫編

          #011 竹林整備は地域に馴染む近道

           就農して3年後。地域おこし協力隊の方から紹介を受けて、谷川裕之さんと出会いました。竹林の有効活用について指導を受け、そこから見様見真似で竹林に分け入って今年で4年目。  元々美しい竹林を見ることが好きではありましたが、それを自ら生み出すことは考えたことがなく、とても新鮮な気持ちで取り組むことができています。  従来は建築や農業などに使われる資材であった竹。近年は新しい素材に切り替わり使われる機会が減った竹林は荒廃が進んでいます。うちのような中山間地域では年に1度のとんど

          #011 竹林整備は地域に馴染む近道

          #010 生産コストの増加は厳しいがポジティブに対応しよう

           コロナ禍を経て円安が一気に進んだことで、生産コストの増加が畜産業界を直撃。生産現場ではコスト削減に取り組んでいるものの、業界的に輸入品に支えられているものが多く、工夫の余地がない部分が多い。コストの増加を価格に転嫁しようにも市場出荷では需給で価格決定されるので、それも難しい現状があります。  今年2回目の島根子牛市場の結果とともに、コスト増加の現状を整理して今後の対応について整理しようと思います。 〇2月の島根中央家畜市場1.前月が安すぎた  例年雪の多い時期ではあるも

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          #010 生産コストの増加は厳しいがポジティブに対応しよう

          #009 超アナログな農家で元システムエンジニアは活躍できるか

           私の就農前は牛達の情報を手書き管理していました。子牛市場から導入した子牛の情報を記載し、その牛が出荷されたタイミングで追記をするというシンプルな管理方法。  就農時に現状を把握するために過去の決算や保有している牛について一通り目を通した際に、強く感じたのは全体把握の難しさ。内心良く管理できたものだと感心します。まぁ牛の健康状態に気をつかっていた母の気配りが大きな問題を起こさなかった要因かもしれません...  今だ試行錯誤の最中ではありますが、今の状況を整理して今後の改善の

          #009 超アナログな農家で元システムエンジニアは活躍できるか

          #008 学びと営業の旅(北海道編)-PART3

           3時まですすきのを満喫し、ごきげんでホテルへ帰還。意識もはっきりしており、前回からの成長が伺えます。今回ご一緒できなかった方にこの雄姿をお見せしたかった…そんな素面だと絶対言わないような恥ずかしいことを考えながらベットにそのままもぐりこみました。水分をとるのも忘れ、前回二日酔いになって苦しんだ記憶はどこへやら。おまけにアラームも設定し忘れて…。目が覚めたのは4時間後の7時過ぎ。  「(スマホの充電し忘れてる!w)」  「(朝サウナ行きたかったけど、ちょっと時間的に厳しいか

          #008 学びと営業の旅(北海道編)-PART3

          #007 学びと営業の旅(北海道編)-PART2

           意識して旅行をするようになって約1年。1年前も「行こう!行こう!」と勢い優先で北海道を訪れましたが、今年は初日に厳しい天候に見舞われ、流石に参りました。なんとかたどり着けた余市SAGRAでゆっくり食事を楽しみ、ご一緒した金田夫妻のお子さんのアクティブさにほっこり。  翌日は移動距離も一番短く、予定も未定。まだまだ旅慣れてない状況でどんなことを経験できるか自信がありませんでしたが、流石は北海道。2日目も充実した1日になりました。 〇DAY 2(2024/01/26)1.昨年

          #007 学びと営業の旅(北海道編)-PART2

          #006 学びと営業の旅(北海道編)-PART1

           木下斉さんのVoicyやビジネスパートナーからの勧めもあって、2023年から国内色々なところを訪れるようになりました。お肉に興味を持ってもらったお店へ直接伺ったり、実際にお肉を使って頂いているお店で食事をしたり。両親の姿を見て長期間の休みが取りづらく、遠方への旅行はあきらめざるを得ないと思っていた私にとって、「このような日がくるとは!」と驚かずにはいられません。  今回は先日行った北海道の旅を紹介しながら、各地で感じたことをまとめてみようと思います。  〇旅に出るきっかけ

          #006 学びと営業の旅(北海道編)-PART1

          #005 子牛繁殖を取り巻く現状

           1月17日(水)に開催された島根中央家畜市場の初競り。和牛需要の減退、資材・飼料の高騰などによって肥育農家の購買意欲は著しく低下しており、結果子牛市場相場は低迷…というようにネガティブな材料が揃っています。市場全体を踏まえればそのような評価になるものの、一方で平均購買価格の倍の価格で競り落とされた子牛も。  どんなに状況が悪くともそれは全体として見た結論。そんな中でもしっかりとした評価を受けた子牛は存在しています。その評価された牛を目指して生産者は研鑽を積んでいく一方でその

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          #005 子牛繁殖を取り巻く現状

          #004 「農業の仕事って大変じゃない?」と心配してくれた人に今の様子を伝えてみようと思う。

           大学で情報学を専攻し、広島でシステムエンジニアをしていた僕が2017年に退職して農業をすることを選択した。もちろん当時の職場に農業をしている人がいるわけもなく、総じて心配されたことを思い出す(一部の上司にえらく羨ましがられたが…)  あれから7年。思い通りに順調に進んでいること、ギャップに苦労していることなど色々あるが一旦振り返ってみる。 Q1.サラリーマンと違って休めないし、収入が安定しないんじゃない?A.その通り! 〇そもそも休日の概念がない  確かに生物相手という

          #004 「農業の仕事って大変じゃない?」と心配してくれた人に今の様子を伝えてみようと思う。

          #003 山岡牛について

           取り扱いを検討頂いている皆様に山岡牛がどのような牛なのかを知って頂くべく、文章にまとめました。これまでの経緯や飼育法、牛に対する信念をつづらせて頂き、紹介をさせて頂きます。 山岡牛の由来と歴史〇一頭一頭に真摯に向き合い、手に取る人が感動する牛を  山岡牧場は広島県安芸高田市で三代続く家族経営の牧場であり、地元に密着して地域の農家と連携を取りながら、経営を続けてきました。過去には120頭まで牛の数を増やしたこともありましたが、一頭一頭に真摯に向き合うために規模を縮小し、現在

          #003 山岡牛について

          #002 山岡牧場について

          牧場の概要山岡牧場は広島県安芸高田市に所在しています。黒毛和種の子牛を導入して飼育し、出荷をする肥育農家です。 飼養頭数は40頭前後と、近年の規模の拡大トレンドからすれば中小零細規模。 その他に食用米を育て、副産物である稲わらを飼料として活用。牛糞堆肥を散布し、土壌改良をするなど耕畜連携に積極的に取り組んでいます。 2000年より飼料米の生産に着手し、収穫した飼料米を自ら製粉機で米粉にして飼料として牛に給与しています。 牧場の歴史 祖父の代に農耕用ではなく肉用牛として肥

          #002 山岡牧場について

          #001 noteでやりたいこと

          はじめまして。山岡 量真(やまおか かずま)と申します。 広島県の県北で和牛肥育・稲作を営む専業農家です。 アカウント登録しっぱなしで約1年熟成していたnoteでしたが、木下斉さんの11/12(日)のVoicy放送「発信をためらうのは、人生における最大損失!」に感化されいよいよ始動します。 このnoteは以下の方々に有用なものになるよう書いていく予定です。 ①農業に興味のある方 ②和牛肥育の蓄積データの分析に興味がある方(同業者向け) ③うちのお肉のファンになって頂いた方

          #001 noteでやりたいこと

          #000 山岡量真 略歴

          山岡量真 Kazuma Yamaoka 株式会社BEEFFECT 代表取締役 広島県出荷者組合 副理事  1989年 広島県安芸高田市生まれ  2012年 広島工業大学情報学部卒  2012年 株式会社日立中国ソリューションズ      (現 株式会社日立ソリューションズ西日本)入社  2017年 退社後、親元就農  2018年 稲作部門の事業継承  2022年 株式会社BEEFFECT設立 専業農家の家に生まれ、身近に牛のいる環境で育つ。 高校で理系への興味が芽生え、

          #000 山岡量真 略歴