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#017 関西をめぐる旅 PART.1

 今回は奈良、京都、兵庫、大阪をめぐる旅。9年振りのRiverDanceの来日公演を起点にして熟成肉を手掛ける奈良の昆野様、懇意にさせてもらっているワイナリーの金田さんとよくコラボされている白川様、長らくお肉を取り扱って頂いている高谷様を訪問させて頂きました。

 田植え時期だったのでスケジュールを調整するのに苦心。おかげで帰宅後に作業に忙殺されて記事にまとめるのがまた遅くなってしまいましたが…。今回も新たな発見や嬉しい出会いが沢山ありました。初日の行程を紹介します。


〇慣れてきたからこそ恐ろしい深夜バス

 何度も乗ってきた深夜バス、カルスト号。この環境に慣れることさえできれば安眠できるのではないか、という仮定の下今回も乗車してきましたが、どうやらその見立て通りにはいかないようで…

座席番号9、11が気兼ねなく座席を倒せるので狙い目。
お手洗いも近くなのでGood。裏を返せばそれ以外は厳しい…

 今回の降車場である大阪駅前までの乗車時間は約8時間。途中2時間近い休憩があります。コンスタントに乗っている私もそろそろ玄人の仲間入りかなという自負がありました。実際降車後は「今回はなかなか快適」という余裕をにじませる所感でしたが、スマートバンドの睡眠記録によると睡眠時間は1時間18分…。感覚ほど身体は休めていない様子。まだまだですね。

〇初の奈良へ

1.目的地の”熟成肉つむぐ”へ

 大阪駅に到着し喫茶店でモーニング。時間を調整してから今回の目的地の1つである奈良の室生に所在する熟成肉つむぐ(@jukuseiniku_tsumugu )に向かいます。

 いつもご協力頂いている方から「熟成肉に興味があるなら連絡とってみたら?」と教えて頂いたのがきっかけ。熟成肉のお試しセットを取り寄せて試食したところ、思ったよりも食べやすく、それでいてしっかりとした熟成を感じるお肉に驚きました。「うちのお肉で熟成したらどんな仕上がりになるのだろうか」と心が躍りましたね。

 熟成肉つむぐの昆野さんに連絡をとって肩ロースとうちももを送り、熟成を開始して頂きました。熟成の開始から約1カ月経過したところで、お肉の熟成具合を確認することとご挨拶を兼ねて訪問させて頂くことに。

 午前10時半過ぎに室生口大野駅に到着し、室生寺までバスで移動。ご挨拶を済ませて早速熟成庫を見学。飲食店から預かったものや小売のための仕込みなど、庫内はところせましと様々なお肉が。

様々な種類の肉が並ぶ熟成庫。お目当てのうちのお肉。
「まだ浅いですが」と状態を見せて頂いた。
このお肉の半身は翌日の目的地ル・ベナトンの元へ。

 初対面ではありましたがお話に花が咲く。どうして熟成肉を取り扱うようになったのか、事業規模の拡大に関する懸念点、そもそもなんで奈良の室生に?、今後はどうしていきたいかなどなど。同年代でこのような話ができる機会は本当にうれしい限り。今後も熟成に関する知識や経営に関して勉強させて頂きたいと思います。

 昆野さんのうちのお肉の所感は赤身が強いわりに水分が少なめで、浅めの熟成でも十分美味しいとのこと。この時点は1カ月熟成ですが、もう少し熟成を重ねて仕上げてみる予定です。

ランチで頂いた熟成肉のBBQセット。

 ランチは昆野さんが営む「手ぶらBBQ室生」にて熟成肉を頂くことに。熟成肉のおすすめの焼き加減はレア。火を入れる際の和牛香は熟成を経たことでまろやかでありつつ、それでいて刺激的。昆野さん直々に焼いて頂いたことで素晴らしい焼き具合で楽しむことができました。

 試しにさらに火を入れたところ、より肉の香りが強調されてこちらも美味しい仕上がりに。このことから精肉としてのお肉、熟成期間、熟成後のコンディションなどを加味しながら提供の仕方も考えないといけないですね。良い勉強になりました。

2.思わぬゲスト

 熟成肉を楽しんでいたところにもう一組のお客様が。「運べるリビングZERO POD Ⅰ」を手掛けていらっしゃる株式会社MARIO DEL MAREの(@marioshimodaira )下平さんと、浅野さん、そして宇陀市市議会議員の勝井さん御一行。なんでも勝井さんが「面白そうな方々だったから誘った。まだ知り合って24時間たっていない」とのことで、非常に運が良かったです。

 後日配信された木下さんの「予定しない旅」がまさにその通りといった感じ。

 目の前でZERO POD Ⅰの設置を見学させて頂きましたが、本当にあっという間に展開完了。木造船舶を思わせるような木を取り入れた構造、それもあってこのサイズ感でゴルフバックサイズで20kgと驚きの連続でした。

 アウトドアを行う上でテントを設置する際に地面の状態に左右されるという点に着目し、高床式にしてどんなロケーションでも設置が可能にしたコンセプト。これなら川や磯など水があったり岩場のようなところでも設置でき、それでいてリビングのように快適に過ごすことができますね。

 こういった一味違うギアは物凄くそそられます。手作りなので丁寧に売っていきたい」との下平さん達の方針もこの商品の魅力を一層増してくれると思います。

あっという間に設置されたリビングの中で楽しむ御一行。絵になりますねぇ。
中は広々。耐荷重350kgで大人5名が中に入って楽しめる。
中央のテーブルもいい感じです。

 結局夕方近くまで堪能させて頂きました。想定したよりも色々な刺激があって非常に面白い行程となりました。昆野さん長時間ありがとうございました。

〇京都へ

 駅まで昆野さんに送って頂き、次の目的地である京都へ移動します。夜は本能寺裏手の焼鳥ひさどり(@hisa_dori )へ。共通の友人である金田さん(@hiroakinta_wine_maker )からの紹介で、SNSを見て面白そうな方だなと気になっていました。関西は交通網が充実しているので、気軽に県をまたいで移動できますね。

 丹波橋駅での乗り換えに手間取って到着予定時間を過ぎてしまったので、足早にお店へ。三条駅からお店の道中は外国人観光客でにぎわう京都。2人に1人は外国人、と言っても過言ではないくらい。

鴨川の様子。

 お店に予約はしていたものの、ご本人に連絡はしていませんでした。それでも入店直後にすぐに気付いてくださって。「今朝SNSにモーニングの投稿してましたよね」と細かいところもチェックして頂いてました。こういうところでがっちり心を掴んでいるんでしょうね。話に花を咲かせながら料理に舌鼓を打ちつつ、金田さんのワインをキメる。最高です。

鳥を生で食べる経験はなかなかありませんでしたが、さっぱりとしていてねっとりとした食感。
癖になりますね。
タタキ。皮目がパリッと。身はねっとり。
ワインを確認する白川さん。
プロの真剣な眼差しを垣間見ました(笑
これでは野菜が足りない、というくらい鶏味噌が美味。
勿論野菜を追加しました。
さぬきのめざめ。他のお客様も絶賛。
酸味をきかせた自家製マヨネーズとの相性も抜群。
つくねに卵黄。濃厚な旨味。

 串も1本1本丁寧な焼き具合で、野菜もフレッシュで美味しい。料理や具材のプレゼンテーションは惚れ惚れしますね。お客様に対して食材の特長や良さをどのように伝えるかはお店をされている方々に学ぶところが多いです。

 ついつい飲み過ぎてしまいましたが、お会いしたかった方との会話、思いがけない出会いと素晴らしい料理とワインに大満足の初日でした。スケジュールに余裕をもったことで結果的に濃密な行程となったことは行幸でした。2日目も素晴らしい一日にできるように。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も田舎の小さな肥育農家のリアルを伝えていきたいと思います。スキ・コメント・フォローなどを頂けますと励みになります。


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