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#008 学びと営業の旅(北海道編)-PART3

 3時まですすきのを満喫し、ごきげんでホテルへ帰還。意識もはっきりしており、前回からの成長が伺えます。今回ご一緒できなかった方にこの雄姿をお見せしたかった…そんな素面だと絶対言わないような恥ずかしいことを考えながらベットにそのままもぐりこみました。水分をとるのも忘れ、前回二日酔いになって苦しんだ記憶はどこへやら。おまけにアラームも設定し忘れて…。目が覚めたのは4時間後の7時過ぎ。

 「(スマホの充電し忘れてる!w)」
 「(朝サウナ行きたかったけど、ちょっと時間的に厳しいかな…)」
 「(しまった、若干二日酔い…)」

なんてことを寝ぼけながら考えて、最終日がスタートします。 


〇DAY 3(2024/01/27)

3日目の行程

1.圧巻の景色と目一杯の期待感 -GOODGOOD Secret Maison & Farm編

〇「10km道なりです」「電波がありません」

 ホテルを出発し、一路厚真町へ。初日の悪天候と打って変わって青空の広がる日和。「是非ここを見てほしい」と金田さんからのご提案で現在厚真町で羊の牧場を展開されているGOODGOOD Secret Maison & Farmへ向かいます。順調に高速を走って一般道へ。北海道ならではのまっすぐな道に感動しながら、順調に行程を消化…しているのですが、段々ナビが怪しくなってくる…。うっかり音声をOFFにしていたので、道を誤って行き過ぎたり、そっと電波がなくなったり、油断ができません。
 名前のない道を進み、山を登り、真っ白な丘の上に正面にコンクリートの建造物が。無事予定時間通りに到着。それと同時に完全に電波を失いました。

山の上に現れる人工物。いよいよ到着。

〇GOODGOOD株式会社を知って

 金田夫妻とも合流し、いよいよ視察スタート!と思いましたが、予定時刻を過ぎても施設の方が表れない。連絡をとろうにも電波がない…これは想定していなかったので、しばし待機。どうやら視察コースの下見中にスタックしてその脱出に手間取っていたようで。結局予定から少し遅れましたが、新設されたMaison内でご挨拶を済ませ、事業の説明をお聞きすることに。

真白な景色にMaison

 GOODGOOD株式会社は生体を含む肉製品の製造・加工・小売・卸売・輸出入業を行う次世代型和牛畜産ベンチャー。生産面だけで考えるとこのように上流から下流まで一貫して担うような企業はそう珍しくありませんが、各セクションでの技術的な挑戦や、他分野の企業との協業などを見ると全く新しい形の企業であると言えます。

"お肉が好きで好きで堪らない様々な分野の経営者(貿易、金融、IT、アパレル etc..)たちが創業"

GOODGOOD株式会社HPより

 創業されたメンバーがお肉をキーにして集まったということも驚きのポイント。自分たちが食べたい、家族にも食べさせたいというを基準として、そのようなお肉はどのようなものか、そして自らも生産に乗り出して持続的に供給を続けるためにはどのような課題を解決しなければならないかという着眼点で真正面から目標に向かって事業を進めています。

〇放牧に鹿って天敵では?
 色々お話をして頂いたのですが、そのうち私の地元でも問題になっていることについてのお話が印象に残っています。
 この牧場への道のりで、真っ先に感じたのが鹿の多さ。そして警戒心がまるでない。安芸高田市は中山間地ということもあってまとまった面積の平地が少なく、鹿による食害が大きな問題となっています。柵によって侵入を防いでいますが、その勢いに圧倒されているという現実があります。こちらではどのような対策をとっているのか興味がわきました。

 現在は食害の割合を生産量で上回ることで問題が表出していないとのことでしたが、今後は囲い罠によって鹿を捕まえて、放牧地で個体管理をして食肉として安定供給を目指しているとの回答に非常に驚きました。
 私はどう防ぐかという観点しかありませんでしたが、過剰な頭数の改善まで見据えて事業に組み込まれていることに視野の広さを感じます。鹿の頭数を抑制できれば森林の荒廃を防ぐことができ、農業は食害が減り、保険会社は車両との接触事故を減らすことまで可能となります。「鹿がね、お金に見えるんです」という非常に有能なハンターの方も携わるこのプロジェクトの今後に大いに注目したいと思います。

 問題を解決することによって生じる効果を正確に把握し、関係する企業との協力体制を構築していく行動力。GOODGOOD株式会社が多くの方から期待を寄せられていることに納得です。もちろんうちとはスケールが違いますが、着眼点や周囲を巻き込む力は大いに参考になります。今後も勉強させて頂きます。

〇現場は魅力を雄弁に語る

 スノーモービルで牛、羊、豚、鹿などの放牧予定地を見て回らせてもらいました。まともな防寒装備をしていないまま、2人乗りのスノーモービルの後ろに乗せて頂き、雪原を疾走します。
 これから100年をかけて完成を目指す和牛メゾン構想。既に多くの人に注目される地。今後より多くの人の期待を寄せる地になっていくでしょう。

視察も全力で楽しむ!
広大な敷地。野生動物の足跡がそこここに。
コースアウトしそうになっている様子。
タンデム難しいですね。だが楽しい。

〇また緑の季節に

 阿蘇の牧場も是非視察したいですが、「稼働しているときはもっと感じることが多いと思いますよ」とのことで、次回は春~秋の間に。フットワーク軽く、固定観念を外してまた大いに学ばせて頂くことを楽しみに。

スタックの救助もお手の物。

2.また一歩前進-Wine Base Les Coeurs編

〇「17:20着、18:00開始」

 牧場を後にして、急ぎ新千歳空港へ。予約した便は新千歳15:00発で広島空港17:20着、銀山町のWine Base Les Coeursでワイン会の開始が18:00。公共交通機関を使えば到着は19時。もう少し早く着きたい、ということで友人に依頼し、輸送をしてもらうことに。結果遅れを15分に留めて、合流することができました。 

穏やかな広島空港の夕方。旅も終盤。

 ご店主以外に知り合いのいない状況(しかも遅刻してるし….
 こちらのワイン会への参加は初めてでしたが、常連がゆっくりと飲み比べを楽しむ機会にうちのお肉を取り扱って頂き、その場で一緒に楽しむ。2日目と状況は同じですが、若干緊張感が…(笑

 心配をよそに皆さん楽しんで頂けたようで、非常に食事も充実しており私自身非常に満足しました。お肉も素晴らしい仕上がり。ここの定番野菜のテリーヌも美味しかった。「料理のプロじゃないから」とは言いながらも、手間をかけてこだわって提供される料理は、ワインを誘います。

駆けつけ一杯!
続々と赤を。
ニョッキのモチモチ食感。贅沢なチーズの風味が良いですね。
山岡牛のトモサンカク(ヒウチ)をワインソースで。

〇旅を終えて

1.受け取った良い刺激

 ニッカミュージアムで歴史を積み上げてきた商品の背景を見れて非常に良い刺激を受けました。「自分も」という気持ちになったし、単純にウイスキーの魅力を垣間見て、新たな沼を知れた気がします。
 最終日のGOODGOODの取り組みのスケールの大きさが凄かった。各々が各分野の経営者の方々が集まって始まったプロジェクトということで同じことをやるのは難しいけれど、私は中山間地域という条件を考慮して事業を創り進めていきたいと思う。
 頂いた課題として次回までにもっとお肉のアピールができるように、公開情報を増やしていくことが直近の目標。

2.次は何をする?

 GOODGOOD株式会社の熊本牧場を見てみたいですね。育てているというあか牛への興味も沸いたし、「うちで採用するにはまだ難しいかな」と思っていた放牧の魅力も今一度感じてみたいです。あと木下さんのvoicyで聞いた山鹿温泉の清流荘も熊本ですし、バーが非常に良いらしいという情報もありますので今回ウイスキーの魅力も開拓できたということで…(笑
 あと漠然と海外へ行くのも良いなと考えました。昨年の木下さんのVoicyを聞いて、自分の殻を破る必要があると感じてもいます。健康なうちにできることにトライして、時間的にも体力的にも若いうちに行って精神的なハードルを超えておけば、次につなげる切っ掛けになるとも。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も田舎の小さな肥育農家のリアルを伝えていきたいと思います。スキ・コメント・フォローなどを頂けますと励みになります。


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