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vol1 コンサルタントになるために必要な「構造化」の話

こんにちは、コンサル転職の中の人、「コン転」です。

先日、Twitterを開設いたしました。その勢いに乗じて本日、noteも開設いたしました。

現在、事業会社などで勤務されていて、未経験でコンサル業界に行きたい方を主な読者の対象にして、noteでは投稿していければと思います。

今回は、コンサルタントに求められる構造化についてpostさせていただきます。

まず、「構造化」の意味はご存知でしょうか?

構造化を超訳すると、下記2つを合わせたものになります。
1:ある集合のものを要素ごとに分解すること
2:要素間の関係性を精緻にすること(=粒度を揃えること)

1については、理解していただける人が多いかと思います。
例えば、カレーライスをカレールウとライスに分解することですね。

一方、2については、少し理解が難しく思われる方もいるのではないでしょうか。
実は、構造化が苦手な人は、2ができていない人が圧倒的に多いです。

「ある自動車メーカーA社が作る自動車の中で、自動車aの営業利益率が低い。これがなぜかを調べるためにまずは自動車aのコスト構造を精緻にしてほしい」
と上司からお願いされた場合を例として考えてみましょう。

この時、構造化が苦手な人は、

「自動車aのコストって何がかかっているんだろう?もちろん、部品代もあるし、自動車を売る営業の人の人件費もあるし、そういえば、この自動車ってこの前日経ビジネスで広告をたくさん打ってて儲けてるって読んだなあ。モニョモニョ・・・」と考え、

自動車aのコスト構造として、部品代・自動車を売る営業の人の人件費・広告費・その他といった分解をしてしまいます。

これは、構造化の超訳のうちの1はできていても2はできていません。

というのは、これを見た上司は、

例えば、
「自動車を売る営業の人の人件費以外の人件費って他にないんだっけ?」
「広告費って、広告会社に支払っている広告料金だけなんだっけ?」
「上記以外をその他に入れているのは、なんでなんだっけ?コストに占める割合が小さいからなら、それを本当に調べてみた?」

 
といった質問をするから=精緻にできていないからです。。

上記の水準の質問を上司がしてしまっている場合、部下(=ここではあなた)は質問に答えられるほどの準備がしていないことが多いため、もう一度調べ直しとなってしまい、タイムロスが発生してしまいます。

では、どうして構造化の2ができていない人が多いのでしょうか?

それは、フレームワークを使って考えるのが苦手だからという人が多いからです。

構造化の1の例で紹介した、カレーライスをカレールウとライスに分解することは、実は「1:ある集合のものを要素ごとに分解すること」だけではなく、「2:要素間の関係性を精緻にすること(=粒度を揃えること)」も行えていました。

これは、あなたがカレーライスを分解するときに、無意識的にロジックツリーを考えて(または出来立てのカレーライスからそれができるまでの過程を逆再生して)分解したからです。

つまり、あなたがカレーライスを作る過程のフレームワークを持っていることを意味します。
 

一方、いきなり「上司からなんとかのコスト構造を分解して」と言われても、「コスト構造ってなに?」っていう状態ですと、フレームワークを使って分解することは難しいんですよね。

では、そのときにどうすれば良いか?

答えとしては、
まず調べてください!ググってください!
 

あなたが自動車のコスト構造を考える最初の人であるわけがありません。もし仮に自動車のコスト構造を考えた人が今までにいなくても、他の製品(自転車・冷蔵庫・洗濯機など)のコスト構造を考えたことがある人はいるはずです。コストが大きい項目などは違うとしても、「コスト構造を精緻にする」という目的ではこれら製品のコスト構造を活用することも可能です。

「自動車 メーカー コスト」などでググることで、あなたはフレームワークを獲得することができます。
また、フレームワークを使うことは、自分が構造を理解することができる他にも、上司への説明がしやすくなるという便益があります。
 

世の中では、「フレームワークを使うな、自分で考えろ」「フレームワークバカ」などという言葉が跋扈していますが、フレームワークを使わないで物事を整理するのは上級者になってからです。
 

まずはフレームワークを使って物事を整理する練習をしましょう。


注1) 単なる簡単な例として「自動車のコスト構造を精緻にする」ことについて記載しています。実際の業務では調べても検索不可能な構造化対象が出てくると思います。これを構造化する場合は、自分で深く考えなければならないですし、この構造化ができるかできないかは優秀なコンサルタントとそうではないコンサルタントとの分水嶺の1つとして判断できるかと思います。

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