見出し画像

美容室あるある 労働契約編

昔から自分で自分の髪を切るのが好きで、
学校に行く前に美容室に置いてあるスキばさみを使って、
前髪調整したり、襟足など色々切って遊んでいました。

もちろんただの素人なので、恐ろしい勢いの事故を多発し、
美容師の子供が髪がおかしいということは、
親の仕事をディするだけでなく、
今思うと虐待の影すら見えるのではという感じだったのでは
ないかと思っています。

めちゃくちゃ余談ですいません。

ストレートパーマをあてることができる
日本で唯一の社労士だと思っている岡田です。
(なんの役に立つかは不明すぎ)(-ω-)

今日は美容室の労働契約のあるあるからみた
労働のもめごとで個人的に感じることです。

基本的に労働契約どころか、労働条件の詳細もまともに通知されない。
社会保険を払いたくないので請負、委任契約に移行されて、内容は労働契約の時と同じ内容で働かされる。

もう本当に、美容師の労働環境の過酷さの一端に労働関係法令のガン無視が影響しているように思います。無視どころかそもそもそんなのあんの?的勢いです。

また美容師の人もそういうこと知らない人が多すぎて、
謎の損害賠償請求を会社からされて困っているや、
社会保険の会社負担分も社員が払えだの
なかなか、あくの強い労働環境になっています。

結果人手不足でまともな人が残らない業界になる
そんなループが続いているんだと思います。

かといって契約を作ればそれで万事解決するのかと言えば
全くことは解決しません。

物事の解決アクションには2つあると思っています。

1つは、具体的に物理的にアクションを起こして解決ができる
「回答が決まっていること」に対するアクション
例えば、美容師が腰が痛いなら、病院で処方を受けるとかいうことも
物理的解決です。

2つ目は抽象的な目に見えない気持ちの過程を紐解く
「回答が決まっていないこと」にたいするアクション
例えば腰を痛めるまで、頑張ってしまったその気持ちはどうしてなのか、周りに助けを求められなかったそこまでの過程を理解して、その気持ちにアプローチをして解決することです。
そんなに頑張らせてしまった周りも何か問題あったかもね。ごめんね。なんでそんなに頑張ってしまったのか理由教えてくれると嬉しいんだけど。
というその相手を理解しようとする一言がその気持ちの問題を解決に導いたりします。

労働問題の相談を100件以上受けてきましたが、
世のなかのもめごとの原因は、ほぼ後者です。
つまり気持ちの問題です。

前者の一つ目の解決方法だけで良いのであれば、
損害を受けましたお金下さい。お金もらいました。はい、解決です。

そんなもめごとはほとんどありません。

では、損害を受けた方は何を問題にしているのか?
それは、自分を大切にしてくれなかった会社の
そのあり方を問うています。
すごく簡単に言うと「人としてのあり方」です。

人をないがしろにしたり、コマのように
扱う人としてのあり方を問うています。

正直労働契約があるのかないのかで、
もめているのではありません。

あなたの人としてのあり方どうにかならないの?
そこを直してと被害を受けた労働者は言っています。

なので、はいわかりました。お金支払います。
という企業側の態度は火に油を注ぐ行為と
気づかないでやってしまう企業もとても多いです。

そもそも、後者の人としてのあり方がしっかりしている
つまり一人一人を大切にしている会社に
契約(法定の告知事項等を除く)
なんて必要ないと思っています。

実際に人を大事にしている企業さんで、
そういった細かい規則などを作りましょうと外部から言われても
オーナー自ら断って作らないという話は日本でもあります。

それでもその会社にはもめごともなく、
社員同士が家族のように誕生日会を毎月行っています。

社労士として、もめごとが起きたときの予防策として
契約作りましょうとか、就業規則作りましょうとか
言って売込むのは好きではありません。
それって今言った前者のはい、お金あげますの
解決方法の延長だと思うからです。

そもそももめないような風土づくりや人としてのあり方は
どうなのかという話し合いから始めることが
根本的にもめないことにつながると思っています。

とはいえ何からやればよいのか?
人を大切にするためには、
まず自分自身を大切にすることからだと思います。

それでは私も自分を大事にするために、昼寝をします。

-----------------
美容室経営者と一緒に悩み考えます。

実家は創業60年を超える法人老舗美容室
美容室の経営のサポートもしています。

「温かく」「面白い」美容室を作りたい

美容室専門 そうま社会保険労務士事務所

ご相談はこちらから
https://www.salon-sr.com/
-----------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?