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音楽ストリーミング時代を生き抜くためにバンドマンが読むべき記事10選

はじめに

CD大国だった日本でもやっと音楽ストリーミングが普及し、去年はまさにストリーミング時代に突入したことを肌で感じた1年であった。

周りの同世代のバンドマンやリスナーの間でもSpotifyやApple Musicの利用がだんだんと常識になり。 今まで通りフィジカルでのリリースや精力的なライブ活動を続けるバンドもまだ多いが、ストリーミングに重きを置いて活動するバンドも増えた。

ヒップホップやデスクトップミュージシャン達がうまく活用したシステムがやっとバンドにも広まっているイメージ。
ここ数年で音楽業界は大きく変化を遂げ、何も知らないままでいると本当についていけなくなってしまう。

ストリーミングによって広がる音楽活動の可能性と、ストリーミングが音楽自体に与える影響など。

これから紹介する記事は、サブスクリプション型音楽ストリーミングに賛成反対関係なく、今の時代の流れを知っておくために読むことをオススメする記事である。

1. CD離れする新世代アーティスト

まず大前提として、音楽市場でのストリーミングが占める売上シェアの話と、新世代のアーティストはCDリリースをしないため、CD時代のプロモーション戦略が業界で通用しなくなっているという事実。

デジタル音楽ビジネスに関することはこのジェイ・コウガミさんのニュースサイトを追っていればかなりキャッチアップできる。

2. DIYなセルフリリースでも大金が動かせる時代に

自分の部屋で曲を作って、それを自分でパソコンでちょいちょいとストリーミング配信申請すれば、気軽に世界に楽曲を届けられる時代に。

レコードレーベルなどを間に挟まないでも、セルフリリースで人気アーティストになって大金を動かせる。そういう無契約アーティストの前代未聞の選択肢とフレキシビリティ。

3. ストリーミング時代に誕生したアーティストの成功例

Spotifyを通して世界に羽ばたいた国内アーティストの成功例として、真っ先に名前が挙がるこの覆面ユニットAmPm。

2年前の記事だが彼らのこのインタビューで数字を交えて、デジタル戦略がどれほど大きな効果を与えるか解説している。無名の新人がストリーミングサービスを使って羽ばたいた手本。

4. ストリーミング時代ならではのマーケティング戦略

新人アーティストでもできる、チャートを狙った戦略について。SNSで話題になればチャートインできる「バイラル50」のことや、1日11000回再生されれば国内「トップ50」のチャートにもランクインできたという話も興味深い。

Bearwearも昨年MV公開時に、色んな人がツイートしてくれたおかげで「バイラル50」にランクインしたことがある。どれぐらいの勢いと拡散力でランクインできるのかは未だに謎。

5. 個人がプレイリスターとなりメディアとなる

Spotifyはただの音楽再生アプリではなく、メディアである。

フォロワーの多いプレイリストが持つ力。個人がジャンルに特化したプレイリスターになれる。アーティストは好みのプレイリストを作ってるプレイリスターを探して、自分の楽曲を入れてもらうというアプローチ方法も。

6. そしてついに、ストリーミングからスター誕生

あいみょんのチャート独占。「ヒットの氾濫」。

ストリーミングサービスはヒット曲をバンバン生み出せるプラットフォームであり、国内でも海外でもストリーミングからスターが生まれるようになった。

しかしヒット曲しか聞かれず、全然聴かれない音楽の暗黒は広がる。

7. アメリカの音楽では今何が起こっているのか

一方、アメリカでは昨年何が変わったのか。

ヒップホップはストリーミングサービスと相性がいい。『フックがすごくシンプルなので、その部分だけを切り取ってインスタグラムやツイッターに載せる人が出てきたように、とてもデジタル・フレンドリーな音楽』。

次第にヒップホップがポップスという扱いになり、今までブラックミュージックを聞いてた層がヒップホップから離れ始める。

8. 日本はもっとトレンドを取り入れるべき?

三人のラジオDJによる対談。

バンドが世界という壁を破るのに必要な一つの要素は日本で認められている音楽性を捨てること。英語の次に多く話されている言語はスペイン語だから、必然的にスペイン語を話すユーザー層が多く、ラテン要素のある曲が昨年たくさんヒットした。K-POPもヒットした。日本もガラパゴス化しないで思い切ってトレンドを取り入れる戦略をすればいいのに…って話。

ちょっと極論すぎる気もするが、世界で戦うことを目指すならこういう意見も。

9. ストリーミングに合わせた曲作りをすることも

ストリーミングが便利な反面、曲の作り方にも影響が。スキップされないようにイントロが長い曲を作らなくなったり、アルバムの1曲目にリードトラックを持ってくるようになったり。

大多数のリスナーを考慮したスキップされない作品を作るべきか、コアなファンを大切にした作品を作るべきか。

10. 2019年新人アーティストの特徴

じゃあこの環境の中で、これからどんなアーティストが登場するのか。

 Spotifyが毎年選出する注目の次世代アーティスト。特徴はデジタルネィティブ世代。Z世代。子供の頃から様々なインプットとアウトプットをしてきた人たち。無意識なジャンルレス。上京しない、たくさんライブもしないアーティストたち。

地上波を一切絡めずに、プレイリストだけから国民的ヒット曲が生まれる時代になるか。

おわりに

ミュージシャンの中には、ストリーミング配信賛成派や反対派がいるのはもちろんのこと。リスナーでもいまだに定額制サブスクリプションに抵抗があり、ストリーミングサービスを利用していない人も多い。

ストリーミングを使わなくたって、CDを買ったりライブに行ったりすれば音楽を楽しめるのは事実。それにラッパーやトラックメーカーやデスクトップミュージシャンに比べたら、レコーディングにお金や時間のかかるインディーズのバンドや、ロックというジャンルは、ストリーミングと相性もそこまで良くないかもしれない。

しかし、たとえバンドでもストリーミングをうまく活用する方法はいくらでもある。

ファンがいっぱいいて、CDを出せばいっぱい売れるアーティストには関係ないかもしれないが、もしとりあえず自分たちの曲を少しでも多くの人に届けたいのなら是非これらの記事を読んでみてほしい。

僕らBearwearも楽曲をストリーミングで配信しており、プレイリストなどのおかげでYoutubeよりもSpotifyやApple Musicのほうが数倍再生数が多い。ストリーミングありがたや。


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