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雨って悲しい?

雨の匂いってありますよね?
雨上りに外を歩くと、湿度の高い、もやっとした匂いを感じることがあります。その匂いには正式な言葉があって、「ペトリコール」と言うらしい。

ペトリコール
(英: Petrichor)は、雨が降った時に、地面から上がってくる匂いを指す言葉。ギリシャ語で「石のエッセンス」を意味する。(Wikipediaより引用)

今日お勧めする曲は、インナージャーニー/ペトリコールです。
雨の日に聞いてほしいです。

ディストーションのかかった野太いベースが特徴的なこの曲。
November rain のような悲壮感を綴るギター、
全体的に低音で、95のテンポで刻まれる曲調は、雨の憂鬱な、じめっとした雰囲気を醸し出しています。

「雨降って地固まる」という表現があるように、雨は良いものではなく、悪い物事が起こること、もしくはその前兆として描写されます。
映画などの映像作品でも、雨が降り始める=良くないことが起きる、ということを暗喩している場合が多いです。
そして ペトリコールは「雨が降ったあと」という状況を描写する表現です。
「雨上り」とは違う、雨が降った直後の様子。

私は悲しいことや辛いことが起こった後、すぐに切り替えることはできないです。仕事で失敗したあとの帰り道は、雨が降った後のような「じめっとした感情」が頭の中で巻き起こっています。
そういう気分の時、私は気分を切り替えるのではなく、その感情のまま音楽を楽しみたいと思うのです。つまり、ペトリコールを感じながら自分自身の内側を整理したい。

この「ペトリコール」は悲しいことがあった直後、過去を振り返りながらも、次を見据える自分を歌った曲です。
雨は悲しい。でも悲しいときは、悲しい自分を淡く彩る、この曲を聴いてみてください。

Poler

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