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#48_【読書】朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術/奥山晶二郎(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

以前ライターのような仕事をしていることを書きましたが、コロナで緊急事態宣言が発令されヒマをしていたさなか、オンライン上で色々な方に出会いました。
そのひとりに、朝日新聞withnewsのT副編集長(当時)がいらっしゃいましたが、マメにやりとりをしていたところ、お仕事をいただけたことがありましたf^_^;)。

withnewsは、朝日新聞が2014 年から運営しているWeb媒体ですが、いわゆるニュースサイトではなく(そちらは朝日新聞デジタル)、新聞のメインターゲットよりも若い、SNSに敏感な世代向けのサイトになります。
新聞に掲載されないようなゆるい話題もあれば、紙幅の制約のなさを活かして思いっきり深掘りした話題もあるという、幅広い内容の記事が集まったサイトになります。
個人的には、ガチャガチャ評論家・おまつさんによる連載の「きょうも回してる?」が好きです(笑)。

今回ご紹介します本は、withnewsの創刊編集長である奥山晶二郎さんが書かれました、「朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術」になります。

みなさんも、ネット社会になってから、活字への触れ方や情報の認識の仕方、調べ方が変化したのではないでしょうか。
そのことに触れながら、読む側の意識や行動の変容に対し、文章で発信する側はどのように対応しているのかが書かれています。
個人的に印象に残った箇所は以下の3つです。

  • Twitter のユーザーは「もう知っている」ものでも、Yahoo!ニュースのユーザーは「新しい」と驚いてくれる(中略) スマホごとに異なるデジタル空間が生まれている。

  • あきらかに話題になりそうな情報の場合、それを取り上げるメディアや 一般ユーザーも多くなります。(その時は)「主役をずらす」。

  • 賛否が分かれるテーマは、「否定しない」、「押しつけない」、「向き合う」が大事

私の仕事の場合、速報性は求められていませんし、そもそも内容に期待されてもいませんから、好き勝手にテーマを決めて書いているだけですが、マニアや専門家しか知らない世界を外にいる人に向けて引きずり出したり、取材が多い時には場違いに思われる質問をしたり、観光ガイドにも共通していますが「正解」を押しつけないようにしていたりと(これはできているか怪しいですが・・・)、案外意識していなくても実践していることはあるように感じました。
文章の書き方に悩んでいる方でも、肩肘張らずに気軽に手に取ってみたら良い本かと思います。

以前奥山さんは、noteとの企画で、こんなオンラインイベントにも出られていました。
アーカイブ映像も残っていますので、本を読む時間がなさそうという方は、まずこちらから入ってみるのも良さそうです(^^ )。

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