見出し画像

#110_【観光】旧軍港四市 鎮守府 日本遺産シンポジウム in 横須賀

どのような目的だったか忘れましたが、数年前観音崎に行きたいと思い横須賀を訪れた時、「鎮守府スタンプラリー」というのが行われていました。

その当時は「鎮守府ってなんだ?」という感じでしたし、商品もクリアファイルでしたので、あまり興味が湧かなかったですが、たまたま行く先々にスタンプが置いてあり、いつの間にかコンプリートしていました。
それから、「海軍鎮守府」というものが全国4ヶ所に設置された経緯を知り、数ヶ月後呉と佐世保に行く用事もたまたま発生したので、そこも制覇して「あとは舞鶴だ!」と意気込んだものの、コロナの緊急事態宣言により、水の泡となりましたf^_^;)。

それによりヒマを持て余していた2年前、呉で開催された「旧軍港四市 鎮守府 日本遺産シンポジウム」がオンライン生配信されたので参加したところ、ドローンや3D計測などによる構造物の調査や構成資産の保存にまつわる取り組みの事例、水道、鉄道、重工業、高等専門学校(高専)など現在へとつながる話が紹介され、歴史をテーマとしていながら、事実の羅列で退屈するようなことはまったくなく、とても引き込まれ楽しい内容でした(ちなみに、私の高校の物理や化学の成績は、赤点スレスレのレベルですf^_^;))。

【上から一昨年度の呉、昨年度の佐世保1日目、同2日目の動画です。】

まんまと術中にはめられた感もありますがf^_^;)、今年度は12月3日に横須賀の記念艦三笠で開催され、対馬も海軍と無縁ではない場所ですし(戦艦三笠は対馬沖海戦の旗艦です!)、砲台や土木技術など、ドストライクの話題も多いので、遅ればせながらお正月に視聴しました。

まず「日本の近代化と横須賀」というテーマで、郷土史家の山本詔一さんによる基調講演がありました。
横須賀といいますと、海軍カレーや軍港クルーズなど、首都圏近郊でありながら観光にものすごく力を入れている場所だと感じますが、実は明治時代より産業観光が行われていたという話から興味深かったですし、そのほか生活に「時間」という概念がどのように持ち込まれ定着したかという話から綱引きの時に発する「オー、エス!」のかけ声の話まで、約1時間横須賀鎮守府がきっかけで生まれたものが、よどみなく紹介されました。倍速で聞いていたこともあり、落語のような語り口で、聞く側を飽きさせずによくここまで話がつらつら出てくるなぁと驚きました。
観光ガイドの目線から捉えますと、独特の語りのスタイルを確立されていて、ファンが付きそうな方だとも感じました。

続いてパネルディスカッションへ。鎮守府日本遺産は「理系の視点で読み解く日本遺産」というのが、とても特徴的です。
歴史がテーマだとあまり関係なさそうな土木、建築、工学などといった分野からの研究発表が多く、日本遺産に限らずいままで歴史の教科書で習ったことも、理系の視点で捉えると違う見え方がしそうで、今後調べ物をする上でとても役に立ちそうに感じます。
今後さらにどのような研究成果が登場するか、非常に楽しみです。

4市持ち回りで開催されていますので、リアルで参加するのは難しそうですが、軍港4市に限らず神戸、長崎、函館なども含めてそうですが、港で栄えてきた歴史のある街に行きますと、海と山が近くなぜか癒やされますので、タイミングが合えば現地に行きたいですね。
対馬もまさにそのような土地ですが、そのような視点からも楽しめるようなガイドをしていきたいと思いました。

シメは、山口百恵さんの「横須賀ストーリー」で…。

この記事が参加している募集

#一度は行きたいあの場所

51,981件

#仕事について話そう

109,959件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?