【後編】新人研修が終了しました!(背景セクション編)
本日もお疲れ様です☕
Black Beard Design Studioです。
BBDSでは新卒として入社したメンバーに、毎年独自のカリキュラムを組んで2か月間の研修をおこなっているのですが、
先日、今春入社のメンバーの全カリキュラムが終了いたしました!
▼【前編】記事はこちら
目的や課題の流れについては以下をご覧くださいませ。
今回は、【背景セクション】の研修の様子をまとめました。
ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
※【キャラクターセクション】編は後日公開予定です。
どうぞお楽しみに!
実際の研修の様子
こんにちは。
背景セクションの新人研修の担当いたしました島袋です。
今回は制作物の画像も公開しているので、新入社員の子たちの成長する過程も含めてご覧いただければ幸いです!
よろしくお願いいたします。
①樽やマスケット銃など制作
4月はプロップ制作を通して、
仕様に合わせた制作方法、ツールの基本技術の習得を目指し研修を行ってもらいました!
1点目
休憩室(旧オフィス)の樽制作からスタートしました。
〈制作条件〉
工数:3日 Polygon数:~1500 Texture:1024x1024 1枚
だいぶ前から飾られていた樽になるので、経年劣化などが入っており、作り甲斐がありますね。
この樽を測っている光景が毎年の恒例行事になっています。
そして、完成品がこちらになります。
二人共ポリゴン数やテクスチャ解像度などの制限された状態での制作経験が少ない為、苦戦しておりました。
2点目
2点目は金貨の制作を行いました。
〈制作条件〉
工数:3日 Polygon数:~100 Texture:1024x1024 1枚
骸骨をモチーフに自由にデザインして制作を行ってもらいました。
Zbrushの練習も兼ねている為、少し長めの工数を取っております。
完成品がこちらになります。
初めて触るZbrushに二人ともかなり苦戦しておりました。
完成した作品にはとても個性がでており見ていて面白かったです。
その他
他にも燭台やマスケット銃の制作を行いました。
〈燭台の制作条件〉
工数:5日 Polygon数:~6000 Texture:1024x1024 1枚
〈マスケット銃の制作条件〉
工数:7日 Polygon数:~5000 Texture:1024x1024 1枚
マスケット銃の完成品はこちらになります。
アセットの難易度を上げて、曲線や装飾などの多い物に挑戦しました。
どれも作り方に悩んだり、作り直したりなど苦戦しておりましたが、
無事GW前に完成させる事ができました。
ここまでの制作物になんとなく偏りを感じたあなた!
なかなかのセンスですね
こちらはあるテーマを決めて制作物を考えてみました。
どんなテーマにしていたのかは是非続きをご覧ください。
②イラストからアセット制作
GW明けから新たな課題に取り組みます。
こちらのアートから好きな要素を抜き出し、背景作品を制作してもらいました。
期間は3週間で、お題は「海賊船の船内」になります。
まずはどんな雰囲気にしたいかホワイトボックスを制作してもらいました。
ホワイトボックスの制作と合わせ、それぞれのアセットにかかりそうな工数を自分たちで出してもらっております。
完成品はこちらになります。
4月の研修とは違い、ライティングやフォグの設定などアセット制作以外の作業も各自で行ってもらいました。
●ポデゥファリーさん作
●吉田さん作
それぞれ個性的な作品に仕上がりました。
今回は海賊船をテーマに新人研修を行ってもらいましたが、
テーマを決めて制作してもらうのは監修者側も楽しめたため
毎年なにかしらのテーマを決めて制作してもらうのも良いかもしれませんね!
座学のようす
座学とは
週に1回1時間程度で先輩達がそれぞれの内容を授業形式で説明する会になります。
先述のカリキュラムをこなしてもらいつつ、
計8回の授業を行いました。それぞれの簡単な内容を記載していきます!
4月
4月は以下の4つを行いました。
各ツールの基本を押さえつつ、制作のカリキュラムで関わりの少ない先輩との顔合わせがメインになります。
5月
5月は以下の4つを行いました。
4月に比べ実戦的な内容がメインになります。
以上が座学の内容になります。
新人の子に説明を行う為、先輩も教える内容を再認識する必要があり
新人、先輩両方にとって良い機会になったかと思います。
終始和やかな会になりましたので、来年度も引き続き行っていきたいと感じました!
新入社員の感想
参加してくれた二人に、研修の感想と今後の意気込みを聞いてみました。
二人とも本当にお疲れ様でした!
吉田さん
仕様に沿った制作で、制限がある中で自分が表現したいものを表現する技術や知識を身につけることができました。
今後は最優先に実務に慣れ、その上で自分にしかできないような技術や強みを持ったデザイナーになっていきたいです。
ポデゥファリーさん
研修では幅広いアセットを制作でき、非常に面白かったです。
どんな悩みでも先輩方がいつも丁寧に教えてくれるうえに、
意見をちゃんと聞いてくれるので安心して制作に打ち込めました。
その中で、ポリゴン制限や、UVサイズの制限といった全てのルールを守る必要がありましたが、学生時代とは違った、デザイナーとしての自覚を持つことに繋がったという意味でも成長できたと思います。
現在はCG業界が非常に早く発展しているので、どんどん出てくる機能やテクニックを習得していき、技術をもっと磨きながら、素晴らしい背景やアセットを作っていきたいです。
先輩からの声・まとめ
最後に、研修中に支えてくれた同セクションの先輩社員からの感想も聞いてみました。
長谷川さん(スキルデザイナー)
まずは2人とも研修お疲れ様でした!よく頑張ったと思います!
最初は不慣れなツールも研修を重ねるうちに使えるようになり、できることや作業の進め方の引き出しが増えたんじゃないでしょうか。
マスケット銃なんかはよくできていると思います!
研修でやってきたことが正解というわけではなく、案件や仕様によってアプローチのしかたはいくつもあります。
これからいろんな経験を積んで引き出しをより多く増やしていってください。
丸田さん(セクションマネージャー・リードデザイナー)
二人とも、とても意欲的に取り組んでくれ、基礎となるワークフローは勿論のこと、チームメンバーや先輩達との関係性もぐっと近くなったように感じます。
また、今回新しくUEによるマップ制作も取り入れた事で、ゲームならではの背景制作に触れられた事、またそれらを完成させた経験は大きかったと思います。
何より、二人が楽しんでマップ作りをしていたように感じられた点がとても嬉しく思いました。
今後、様々な案件にアサインされ、時には困難な壁に当たる事もあるかと思いますが、
今回得た関係性はきっと二人を支えてくれると思いますし、楽しくマップを作り完成させたその経験と気持ちをいつまでも持ち続けてくれたら、
それが良い物を作る原動力になってくれるのではないかと思います。
今後一緒にするのがとても楽しみです!
いかがでしたでしょうか?
短い研修でしたが現在は二人共それぞれの案件に入り頑張っております。
カリキュラムは終わっても、今後も同セクションの先輩として
支えていけるように私自身も成長していきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後に・お知らせ
ここまでご覧いただいた皆さまに、プロモーション担当からお知らせです🌼
BBDSではデザイナーを積極募集中です!
募集要項&エントリーは↓こちら↓からご確認いただけます。
今回の記事を担当した背景セクションでも応募をお待ちしております。
皆さまとお会いできるのを楽しみにしております!
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