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【旅行の秋編(その2)】海外の風景:スタッテン島行きフェリー

曇り空のバッテリー・パークを左へ左へと歩いていくと、横目に見える自由の女神行きの船は、やっぱり見えず?

え~と、ここだけの話ですが。

当初、自由の女神を目指してフェリー乗り場に向かったはずなんですね。

チケット売り場に人影なし。

ん?

今日は、やってないのかなって、辺りをキョロキョロ眺めていると、船着場を発見!

時間もあることだし、ちょっと、確認しに行ってみるかってことになり、移動開始。

乗り場は2階建てで、エスカレーターを上がると広い待合所があります。

バスケット・コートが2つは余裕で入る大きさで、ベンチもたくさん。

待合室の乗り場の入り口に対して向かって右側には、多数の出店が建っていました。

で、乗り場についてハタと困ったことが。

あれ?

キップはどこで買うんだろう?

辺りを見回しても、それらしき売り場が見当たらない?

このままでは、どうしようもないので、入場ゲート脇に立っていた警察官に聞いてみることに。

すると、キップはいらないので、そのまま乗ればよいとのこと。

そう、バッテリ・パークの外れから乗るこのフェリーは、ニューヨークの一部、スタッテン島とマンハッタンの間を結んでいる市民の足だと後から知ったのですが、市民運動の結果、1997年末から無料で乗れるようになったそうです。

【参考記事】

乗客のほとんどは通勤・通学なんだそうですが、自由の女神の近くを通るので、観光客にも人気がある?

と思っていたら、実はあまり知られていないようで、そういえば観光客もほとんどラテン系で、アジア系は中国系の方がちらほら、どうも、穴場的なところだったようです(^^)

フェリーの時間は電光掲示板でカウント・ダウンされていました。

ブザーが鳴って乗り場のドアが開くと、ドドッと駆け出して行くのは決まって旅行者のようです。

カメラを持ってデッキの先頭に陣取ってニコニコ顔で待機。

日常の足にしている人達は、船の中のベンチに腰を下ろしていたようです。

このフェリーの中って居眠りしてる人が結構多い様に感じたのですが、ニューヨークの交通機関では、数少ない安心できる乗り物なのかも?

で、このフェリーはいったどこに向かうのか知ろうともしないで。

まぁ~なんとかなるでしょ的な気質を大いに発揮して、いざ、乗船すること。

まだ冬の冷たい風が吹いているというのに、吹きざらしの甲板にもかかわらず人が多く出ていましたが、これも自由の女神見たさの成せる業なんでしょうねぇ。

フェリーが出発して数分立つと、右前方に自由の女神が近づいてきます。

じわじわと大きくなってくる自由の女神を見てると、にわか仕込みインスタント・ニューヨーカー。

いやいや、おのぼり様ご一行である日本人としては、心踊らずにいられない状況でした(^^)

女神をある程度の大きさで見られるのは約10分間程度しないなので、堪能したい人は進行方向・右側でスタンバイするのを忘れずにいた方がいいようです。

あ!

もちろん帰りは左側で!

もう女神なんて見なくてもいいやって奇特な人は、中のベンチで人間観察するのも良いかもしれません。

若者、白人、黒人、お年寄と、それぞれが微妙に座るエリアが違ってたりして面白いんですよね。

また、折り返すんだろうから、降りなくていいんじゃないかなって、暢気に構えていたら、あらららららら。

みんな降りて行くではありませんか。

アナウンスも聞こえてきて、どうも降りないといけないような雰囲気に押されて、降りることに。

対岸に着いたら、一度降りないとマンハッタンに戻れないので気をつけてください。

戻る船に乗り換えて、今度は近づいてくるマンハッタンにワクワクするのもまた楽しいかったです。

で、一体全体、到着したところはどこだったのか?

後から調べてみると、スタテン島って言う名前の島でした^^;

マンハッタンの2.5倍の広さがあるにもかかわらず、この島の人口はニューヨークの5行政区で最少なんだとか。

歴史豊かで、文化的なアトラクションやスポーツ施設が多く、自然の美に恵まれているそうです。

この島へ訪れる楽しみの半分は、スタテン島フェリーで、乗船時間は20分、ロウアーマンハッタンとの間を毎日無料で行き来している、そう自分たちが乗ったフェリーで、ニューヨーク・ハーバーと自由の女神像の素晴らしい眺めを堪能できると、書いてあった^^;

再度、次回、訪問時のために復習しておくと、このマンハッタン側のフェリーターミナルは、自由の女神への観光船が出ているバッテリーパークの隣にあります。

地下鉄の1・9の終点サウスフェリー(South Ferry)を出ると真上がフェリーターミナルになっています。

マンハッタンのビル群の足元にフェリーターミナルがある感じです。

薄緑色の建物が2棟見えるのですが、現在使われている接岸設備は左側の角張った方です。

右側に見えるアーチになっている接岸設備は、以前のものらしく、現在は使われていないそうです。

これが、かつての接岸設備で、アーチの丸みといい、柱の飾りといい、マンハッタンの玄関としての風格は現在の設備に勝るものがありますよね。

このスタテン島フェリーは、ちょっとしたガイドブックなら、自由の女神が近くに見られてなおかつ通勤用だからニューヨーカーの日常にも触れることができるうんぬんと書いているものもあるらしいのですが、どうなんでしょう?

そうそう、もし時間があるのなら、スタッテン島をブラブラしてみるのも良いかもしれません。

ちょっとした動物園もあるし、バスに乗ればアウトレット・モールにも行けるらしいですよ。

島の中は地下鉄が走っていて、マンハッタンと同じチケットで乗れるんだとか。

マンハッタン側の待合所に観光案内スタンドがあって、ここで地図やパンフレットをもらって行くのをオススメしておきます。

マンハッタンより緑が多くて、時間の流れも違うスタッテン島で、また違ったニューヨークを体験してみて下さい。

最後に、メラニー・グリフィス主演の映画「ワーキング・ガール」で、このフェリーは重要な小道具、いやいやいや、大道具?として使われていたそうです。

女性上司が入院したのをいいことに、彼女に成り代わってリッチなキャリア・ウーマンになりきる主人公・テスの、通勤の足がこのフェリーだったとか。

落ち込んでるシーンでフェリーの窓からマンハッタンを映したり、起死回生のネタを掴むのがこの船の座席だったりと、効果的に登場していたそうなので、良かったら観てみてください(^^)

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