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「会社を辞める」前にやるべきこと。それは自分の価値の「自己評価」と「学習の見直し」です。

先日、ある経営者から聞いた話ですが、最近 社員を採用してもすぐに辞めてしまう人が多いと嘆いていました。

ある人は、パワハラ、セクハラ、ブラックが原因でここにいても意味がないとやめてしまう。

ある人は、キャリアアップできないからここにいても意味がないとやめてしまう。

いずれのケースも、共通しているキーワードは「ここにいても意味がない」です

では、会社にいる意味とはなんでしょうか?

今日はそれについて書いてみました。

1.会社を辞めたくなる理由

経営者に視点を移すと、違った景色が見えて来ます

例えば、年収320万円の社員にかかるコストは健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険など含めると年に約360万円ほどかかります。

これに教育費も加算したら、かなりのコストになります。

給料以外に40万円以上もコストが掛かるのですから、経営者にしてみれば社員一人一人が、相応の稼ぐ力と価値がないと経営を圧迫する要因になります。

社員に視点を戻して、転職を繰り返す人に辞める理由を聞くと

 ・会社がブラックだ
 ・社長のやり方が理解できない
 ・ここにいても成長しない


などの話を聞きますが、辞める前に自分の価値は報酬に見合った成果を上げているのか?と聞くと曖昧な答えしか返ってきません。

2.価値ある人材になるためには、どうすればいいか

これまで日本では、23歳まで大学で学び、23歳から65歳まで会社で働き、65歳からリタイヤという3ステージライフでした。

学校や会社で様々な学習をしますが、「学び方」も同じく以下のように3ステージになっていて非常に保守的なスタイルです。

 ・理論は、学校で学び
 ・実践は、会社で学び
 ・スローライフは、リタイヤ後

しかし寿命が伸びて定年が70歳になろうとしている今を考えると、3ステージライフは近い将来に崩壊し、年齢や立場に関係なく「学び⇒実践⇒検証⇒フィードバック」を繰り返すマルチステージライフが要求されるようになります。

例えば、自分自身、会社、社会の目指す姿に適応するために、年齢や立場に関係なく会社を休職して海外留学や大学院に入って研究を進めたりと、学びと実践を繰り返して自分の価値を高めることです。

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学びのスタイルだけでなく、雇用のスタイルも変わります

例えば

学びを終えてキャリアアップした人材は、ひょっとしたら他社に転職することもあるかもしれません。

同時に他社でキャリアアップした人が、転職してくることもあります。

そういう人達をサポートできない企業は、社会から存在価値を認められなくなるかもしれません。

このように転職の概念も大きく変わってきます。

3.自分の価値を高めた先にあるもの


私は65歳の団塊ジュニア世代です。

この世代は定年まで会社を勤め上げれば、退職金と年金で余生を過ごせる最後の年代だと思います。

先日、私の年齢でも仕事はあるのかなぁと思い、試しに就職サイトに登録してたくさんの会社にオファーしてみました。

・英語対応の電話応対
・マイナンバーカード受付
・コロナワクチン窓口
・オフィス事務

などオフィスワークに近い仕事は、応募しても全滅でした。笑

ガードマン、ビル清掃などは面接通知がきましたが、面接に行っていないので採用されるかどうかは不明です。。。。

いずれにせよ我々の世代の仕事探しはハードルが高い状況です。

しかし、10年後は様相が一変するのではないでしょうか?
少子高齢化が加速し、定年は延長されて70歳まで会社に属することになる。

こうなると60歳過ぎても、普通に求人される時代がくるでしょう。

この時、いい条件の仕事に就けるかどうかは、

 ・何を学び
 ・どんな実践をおこない
 ・どんな成果を上げたか
 ・今後、何を学ぼうとしているのか


を実践し、経歴を明確に語れる人だと思います。
もっと言えば、こういう習慣と実績を持った人達は、70歳の定年以後も起業のチャンスも出てきます。

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大分話が飛躍しましたが、いま転職をお考えの方は、是非、自分の価値を客観的に観察して、

 ・果たして今のサラリーを自分で稼げるか?
 ・もし自分が経営者なら、自分を雇うのか?


という視点で見つめ直し、「学び⇒実践⇒検証⇒フィードバック」の計画を立ててから考えるのは如何でしょうか?




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