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「ゴルフをやると簡単に決算書が分かるようになる」_ゴルフで覚えるドラッカー版ビジネスマネジメント塾

『ゴルフで覚えるドラッカー』ゴルフダイジェスト社の著者の飯田です。

この表題を見て、
「え?! 遊びのゴルフで、何故P/L B/Lが読めるようになるの?」
と思われたと思います。

でも、本当に読めるようになるので、是非最後までお読み下さい。

皆さんは、普段どんな練習をされているでしょうか?

ゴルフレンジに行って、、、

まずはショートアイアン、 次に7番アイアン、最後にドライバーショットをショットして、

調子の悪いクラブの練習をしているのではないでしょうか?

まるでルーティンでショットしてるかのように。。。。

1.ゴルフコースの練習場とゴルフレンジの違い


殆どのゴルファーは、スタート前にゴルフ場の練習場でコンディションをチェックします。

ここでもショートアイアンから始まってミドルアイアン、ドライバーとショットし、

「うん? 今日はスライスがでるな?」
「であれば、今日のアドレスは左目に向いてショットしよう!」

と戦術を立てて、ラウンドに挑むみます。

これをビジネスに置き換えると、現状を把握し、戦術を立てて、実践に臨むというマーケティングに当たります。

これと反対に、ゴルフレンジの練習はスキル向上を目的とするべきですが、残念ながら多くのゴルファーがやっていることは、ゴルフ場の練習と同じようなマーケティングをしています。

今日は、これについて詳しくお話してみようと思います。

2.自分のゴルフ損益計算書を作ると、見えてくる練習方法があります。


きっと読者は、
「え?! なんで損益計算書なの? これ。。。ゴルフの記事でしょ?」

っと驚かれかも知れませんが、まぁ黙って私の話を聞いて下さい。

ご存じの通りビジネスの損益計算書は、下図のように売上から固定費、変動費を差し引き、残ったものが経常利益になります。

ですから、ビジネスマンは日頃から利益を増やすために、どの経費を削ればもっとも効果的なのかを考えています。

これをゴルフの置き換えると、下図のようなゴルフ版 損益計算書ができます。

例えば目指すスコアを売上とし、

固定費をパープレイ72とします。

変動費をドライバー、アイアン、パットに置き換えると、OBや、ダフり、3パットは、ムダな経費(ショット)ということになります。

その結果、それらは赤字ショットとして下図の6打を生むことになります。

つまり、自分のラウンドを分析して、赤字の一番多いクラブを練習をすれば、もっともムダなクラブのショット(変動費)を削減できます。

3.費用対効果が最も大きいクラブ(変動費)が分かったら、変動費削減の戦術を立てる

下表は、男子のクラブ毎の平均飛距離と、パー4の平均距離を示しています。

この表と、自分の損益計算書を以下のように比較分析すれば、戦術を立てることができます。

Aさんの場合
・ドライバーは、大体安定していて220Y飛んでいる。
・残りの距離は、大体100~110Yである。
・セカンドは、PW、9番アイアンのダフりが多い
【戦術】 ショートアイアンを重点に精度を上げる
Bさんの場合
・ドライバーの飛距離は180Yで、セカンドの距離が長い
・アイアンショットは比較的安定している
【戦術】 ・ドライバーの飛距離を上げる
     ・UTを加えて精度を上げる
Cさんの場合
・ドライバーに飛距離は220Y以上だが、OBが多い
・アイアンショットのダフりは多いが、OBは打っていない
【戦術】 ・まずはドライバーのブレを直しOBを減らす
     ・アイアン上達は、ドライバーの後にする。

4.ゴルフ版損益計算書は、戦術を立てる訓練になる。

こうやってセルフマネジメントをしていくと、日頃ビジネスでやっていることと同じであり、ゴルフとビジネスの親和性に気づきます。

もし貴方がマネージャーであれば、ゴルフをしながら損益計算書をネタにして、ビジネスマネジメントを部下に教えることもできます。

面白いと思いませんか?

もし、次は貸借対照表も作ってみようと思っていますので、ご興味がありましたら、是非「スキ」をお願いします。
※ やる気になります 笑

以下の記事では、ムダなショットが多いクラブの練習を、時系列に記録しながら上達する方法を書きました。

合わせてお読み頂けると、嬉しいです。


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