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②/③「脳科学とドラッカー」で楽しく知的にゴルフが上達する方法_『ゴルフで覚えるドラッカー』教室

『ゴルフで覚えるドラッカー』の著者 飯田です。

皆さんはティーグランドに上がったとき、何を考えていますか?

例えば、
「今日はスライス気味だから、左に向いてアドレスしよう」とか

「手打ち&ダフり気味だから、グリップを緩くしよう」とか

多くゴルファーはチェックポイントをもって、ティーショットに臨んでいると思います。

しかし、いざティーショットを終えてセカンドショットするときは、もうチェックポイントなんてすっかり忘れて、

「とにかく、ナイスショットしよう!」
「とにかく、グリーンに載せてやるぅー!」
「とにかく、2パターで終わろう!」

にすり替わり、終わってみればチェックポイントなんてどっかに飛んでしまった。。。。

なんてゴルフをされているんではないでしょうか?

今日は、ゴルファーの皆さんに新しいゴルフの楽しみ方。

楽しく、知的にゴルフを上達する方法をお伝えしたいと思います。

1.人は、自らコントロールできると幸せを感じる生き物なんです。

脳科学の本を読んでいると、面白ことに気づきます。

人間が感じる快感やリラックスについての記述を読むと、必ず出てくる言葉は「セルフコントロール」です。

これは、人はやりたいことに直面したとき、自分の思い描いたことや計画を自らコントロールして、成果をあげることに幸福を感じていることを意味します。

このことを分かり易く説明している某アメリカの心理学研究室が行った興味深い実験結果をお話します。

研究室の学生が老人ホームを訪ねて、話し相手やイベントを一緒に行い、老人達がどのように変化するのかを実験しました。

要旨は以下の通りです。

●老人達を2つのグループに分ける
●Aグループは、学生達の訪問日を、老人達が自主的に決めるようにした。
●Bグループは、学生達の訪問日を、学生が決めて訪問するようにした。
●老人達の幸福感の違いを調査する。

その結果、Aグループの老人達は、学生達と何を話し、何をするのか自ら企画し、生き生きとしてきたそうです。

つまり、自主的に目標を立てて、自分達にやるべきことを自らコントロールする状態は、人は幸福感を感じることが分かったということです。

実験を終えた翌年、学生達はその老人達の追跡調査をしたところ、驚くべき事がわかったのです。

なんとAグループの老人達の30%が亡くなり、Bグループの老人達の10%が亡くなっていたそうです。

このレポートには、最後にこう書かれていました。

人は、目標を失うと、生きる活力を失う。」

一概にこの実験の終了で、Aグループの老人達の死期が早まったとは考えられませんが、人が目標と自らコントロールできることを失うと活力を失うことは理解できます。

2.ゴルフも目標を持って練習すると、もっと面白くなる


ビジネスマンであれば、目指す姿、目的、目標、戦術を持ち、チームをコントロールして成果を上げたときの快感はご存じのはずです。

ゴルフも、目標と戦術を設定し、トライアンドエラーを繰り返しながら上達できれば、同じように快感を感じるはずです。

しかし、きっと読者はこんなことを感じられたのではないでしょうか?

「遊びに目標だの、戦術だのと、仕事みたいな考え方でゴルフをやるのは面倒くさい! これはお遊びなんだ!」 

それ。。。分かります。。。

でもそんな読者も、ゴルフが上手くいかないときは、必ず評価反省をしているはずです。

そう、まるで仕事のように。。。

同じ悩むのであれば、やり方次第で「楽しく知的にゴルフが上達する」を目指せる方法があれば、やる気になりませんか?

これからその方法をお話します。

3.練習方法を考え直しましょう


まずは「目指す姿」と、それを実現するための具体的な「目標値」を持つことですが。

でも、そうは言ってもなかなか具体的な目標値なんて、何を据えてよいのかわかりませんよね。

そこで、お奨めの方法があるのでご紹介します。

読者は『リッキオの法則』をご存じでしょうか?

これは、USGAのハンデキャップ委員であるリッキオ氏が考案した有名なベンチマークです。

リッキオ氏は、スコアにもっとも影響する要素は、18ホールの中で幾つパーオンするかが重要だと述べています。

その相関を下表のようなマトリックスに纏めてくれていますので、ご紹介します。

例えば、91のスコアを目指したい人であれば、パーオンするホールが2つ必要だと言っています。

逆に言えば、パーオンホールが2つある人は、実力的に91を出せる人だと言えます。

例えば、スコア91 パーオン2ホールを目標値にして、実際の結果が

もし、スコア91 パーオン2ホールより良かった場合
さらにベンチマークを上げる必要があります。

もし、スコア91 パーオン2ホールより悪かった場合
パーオン以外のホールのショットの分析をします。

例えば、次のようにです。
①フェアウェイキープ率が悪い?
 ⇒ドライバーの精度を上げる
②いつもセカンドショットが170Y以上だ
 ⇒ドライバーの飛距離を上げる。またはUTの練習をする
③100Y以内のショットで、グリーンオンできないことが多い
 ⇒PW以下のクラブの精度を上げる

このように各々練習メニューが変わってきます。

さて、ここまでの記事の内容はいかがだったでしょうか?

もしご興味があれば、引き続きお読み下さい。

次回は、目標値、戦術を立てて、どうやって記録し、時系列に自分を観察すれば良いかをお話します。



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