小島崇広

天神堂小島印房という判子屋で働いています。

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子育て徒然

子どもが4歳になった。こう書き出しながら、さてさてどんな話を書こうかなと考えると、この4年間の記憶の断片がわさわさっと頭に集まってくる。 ひとつ一つをテーマで書き出してみると、子どもの不思議、人に支えられてる実感、人間が強くなる、本当の忙しさとは、子として親として、マイホーム問題、アウトドアへの思い、生まれるもの消えるもの、学習とは、親子の意識が、などなど。 時間をかけて思い出そうとするほどテーマは増える。具体的な出来事を思い出す。 そのつど書き留めておこうという気持ち

    • 政治を考えるとは

        • 5 minutes note

          5分間でnoteを書くというトレーニングみたいなものをしたいとおもう。 人に話しかけられたり、仕事のお客さんが訪ねてきたり、電話が鳴ったりすると書こうとしていたことは吹っ飛ぶし、集中したトレーニングにならないので時間帯と場所に気を付けたい。 とにかく思い浮かんだことを書き続けるということが大切で、いろいろ迷ったり悩んだりしているとあっというまに5分経ってしまう。きっと初めのうちは文章が書けないとおもう。 日々仕事を続けていながら、自分を鍛えるトレーニングができていないと

        子育て徒然

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        • コタムリト
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          生クリーム

          突然何かを書きたくなった。けど何を書けばいいのかまでは思い浮かばず、とにかく一語、何かを書き出してみようと思ったときに思い浮かんだのが生クリームだっった。 生クリームのことを考えている時間がこれまでの人生でどのくらいあっただろう。きっとそれほど多くはない。輪ゴムのことや、餅つきのことを考えている時とあまり大差ないくらい考えてはいないと思う。 けど、生クリームのことをいざ考えてみると、意外と幸福感のある時間だということに気がつく。生クリームは結構幸せな時間に登場することが多

          生クリーム

          切れない包丁

          台所に置いてある包丁は、大体切れない。ネギを断ち切れない。フランスパンは潰れていく。 この「切れない包丁と付き合っていくこと」、これは生活の中にある不自由の形の一例であるが、この切れない包丁の存在は僕らの日常を象徴していると思う。切れるようにする方法はいくらでもあるし、それはとてもシンプルな作業だし、お金も時間もそれほどかからない。でも僕らは切れない包丁と共に生きる道を選ぶでもなく選んで生きている。 そこにどうしようもない素晴らしさと、生きていくことの微妙な生々しさがある

          切れない包丁

          役立つ文章を書くという、破滅的言い聞かせ

          仕事として文章を書く人が増えた。それは物書きが増えたというよりも、言葉をお金に変えられる媒体が増えたのだと思う。 仕事のノウハウや役立つ道具の情報、暮らし方生き方のヒント、稀有な体験記、料理のレシピや美味しいお店、いろんな言葉が行き交って2020冬。 自分も言葉を書くのが好きで10年ちょっと前まではブログを書いていた。書くのが当然だというように書いていた。けれど文章が世の中に氾濫するにつれ、だんだんと書けなくなった。最近は全く書けなくなっていた。 それはなぜか、よくわか

          役立つ文章を書くという、破滅的言い聞かせ

          三島由紀夫『金閣寺』

          ふと三島由紀夫が読みたくなった。こういうことは今までも割とよくあった。 はじめて読んだ三島由紀夫は『仮面の告白』だったと思う。主人公が務めている工場で空襲警報が鳴り、社員が皆防空壕に逃げ込んでいく様子を描いたシーン、その描き方が衝撃的で何度もその文章を一人書き写していたのを思い出す。 15年くらい前のことだ。少し長引いた学生を終えて名古屋に戻って一年程経った頃。今の仕事をなんとなくはじめたところだったが、その先の生き方については違う道も模索していた。 あの時の自分は三島

          三島由紀夫『金閣寺』

          柳宗悦日記2020/10/08

          柳宗悦を読み、抜書きし、記す。 『民藝四十年』 「利休と私」p.286 ■ 利休とか遠州とかいうような歴史に著名な人たちと肩を比べて賞められて見ると、有難くもあり冥加に余るとも思われ、これに過ぎた名誉はないともいえようが、実は正直にいって、どうも有難迷惑なのである。 (中略) 私の仕事を価値付けようとして、全くの好意からそう評してくれたのではあるが、実は引き合いに出された利休や遠州を、常々そんなにも有難い仲間だとは思っていないのである。何か不遜の言い方をするようですま

          柳宗悦日記2020/10/08

          柳宗悦日記 2020/10/7

          柳宗悦を読み、抜書きし、記す 『民藝四十年』p.19 ■ ーー私がその器を淋しく見つめる時、その姿はいつも黙祷するかのようである。『神よ、われらが心を遠く遠く御身の御座にまで結びつける事を許されよ。見知らぬ空に在ます御身のみは、われらを慰めることを忘れ給わぬであろう。御胸にのみわれらが憩いの枕はあるのである。』たわやかな細く長く引く線は、そう祈るが如く私には思える。これらの声が聞こえる時、どうして私はそれらの作品を、私の傍から離し得よう。おお、私はそれを温めようとて、思

          柳宗悦日記 2020/10/7

          柳宗悦日記

          柳宗悦。読み、抜書きし、メモを記す。 とりあえず今所有している書籍を書く。 『宗教とその真理』 『民藝四十年』 『南無阿弥陀仏』 『茶と美』 『日本の手仕事』 今読みたいのは上の三冊。何度も読み込んでいくと 柳宗悦という人を感じられるようになるので、 いまは読みたいところから断片的でもよいから 読み抜書きし、メモを記す。

          柳宗悦日記