生クリーム

突然何かを書きたくなった。けど何を書けばいいのかまでは思い浮かばず、とにかく一語、何かを書き出してみようと思ったときに思い浮かんだのが生クリームだっった。

生クリームのことを考えている時間がこれまでの人生でどのくらいあっただろう。きっとそれほど多くはない。輪ゴムのことや、餅つきのことを考えている時とあまり大差ないくらい考えてはいないと思う。

けど、生クリームのことをいざ考えてみると、意外と幸福感のある時間だということに気がつく。生クリームは結構幸せな時間に登場することが多いものだし、食べてみるとなかなか美味しいし、その美味しさもシンプルながら極めて奥深いものでもある。

こんな素晴らしさを秘めた生クリームというものを、なぜ自分はそれほど考え抜いたことがなかったんだろう。逆に不思議になる。もっとこれから生クリームのことを考えたほうがいい、ルーティンワークの一つとして組み入れたほうがいい、そんなことも頭にチラつく。

けれど、考えたことがなかったということは、考えなかった訳というものがあるのだろうと思う。人は考えるべきことはいずれ考えるものだ。こうして偶然が連れてくるまで考え抜いたことがなかったということは、生クリームとは自分にとってそういう距離感のもの。もしかしたら「THE ALFEE」の「ジ」や、「ポン酢」の「ポン」などと似たような距離感なのかも知れない。

ただ面白いものというものは独特の距離感を感じさせるものというのも一理あるところ、生クリームと自分との距離感について、もっと敏感であるべきなのかも知れない。敏感になるタイミングがいよいよきた、というのが正しいのかも知れない。

ともかく、生クリーム一つ取ってみても、色々なことが繋がりこの世界は出来上がっている。それは、X JAPAN のJAPANが表すことの意味について考えることが、Xとは何かを考えることよりも大きな可能性があることを示唆しているのかも知れない。

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