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伴奏音源を作る際のコツ3選(mac&Sibelius)

おはようございます。音楽家の河野一之です。

今日の記事の前に3つお知らせをさせてください。

1、音楽クラウドファウンディング開催中

コロナ禍により楽しみの機会を奪われた小中高校生に音楽のレッスンや生演奏を通して少しでも楽しい時間を「緊急事態宣言」終了後に即お届けするための音楽クラウドファウンディングです。

2、2/28(日)13:00~

東京都西日暮里駅もより、やなかホールにて
「In Eb」と題したコンサートを開催します!

inE♭チラシ(1)

出演
チューバ:河野一之
テナーホーン:今井斐
ピアノ:清水初海
パーカッション:村田恵

こちらのメンバーでお送りするライヴコンサートです。ぜひ手帳への書き込みよろしくお願いします!

3、オンライン・レッスン開講中

河野企画では小中高校生への無料でのオンラインレッスンのご提供に加え、大学生や一般の方々向けにもオンラインレッスンを開講中です!

無料のお試しレッスンも開催していますのでぜひこの機会にご利用ください。詳細はこちらから

伴奏音源を作る際のコツ3選

1/31, 2/7とこれまで2回オンラインでのライヴコンサートを開催してきました。

使った機材ややり方はこちらに記載してありますのでじゃんじゃんパクってください。

このライヴコンサートなのですが僕の目標が「いかに気軽に演奏を聴いてももらうか」という所にあるので、お金をかけたり頑張ってものすごい時間をかけるのはご法度です。

なのでもちろんピアニストはいませんし、家族の協力のもと自宅から配信させてもらっています。

このピアニストがいないというところが結構難点で、多くの楽器は伴奏がないと結構寂しく聞こえます。なので僕たち演奏家が演奏会を開く際はピアニストにご一緒いただいたり、バンドバックで演奏を行う事の方が多いです。

しかし、僕の信条である「とにかく気軽に」の場合、全て1人でやった方が回数をこなせますし、何より手っ取り早いのです。そこで活用できるのが

伴奏音源です。

伴奏音源とは、事前に楽譜制作ソフトで音符を入力しておき、それをmp3、つまり音声データに変換して伴奏として流し、共に演奏するためのものです。

カラオケ伴奏なんて言った方がわかりやすいかもしれません。

僕は音楽の仕事をするのに楽譜制作ソフトが必要だという事で日本に帰国後このソフトを購入しました。

Sibelius

さらにSibeliusの音源では気分が乗らなかったのでさらに高音質化するソフトも購入。

これでソフトは完了です。

ここからいくつか伴奏音源を作り演奏する際のコツを残しておきます。
For Mac & Sibelius

1、442hzの音程で作ろう

Sibeliusの場合もとのヘルツは440hzとなっています。

このまま作るとなんかしっくり来ないなと言った感じ、僕で言えばイギリスにいた際の音程感(イギリスは基準が440hz)になります。

なのでSibeliusで楽譜を作る際
1、command+Aで全体適用
2、楽譜先頭をクリック
3、command+Tでテクニック
4、以下のリンクにある442hzチューニング用のコードを入れる
(442Hz: ~CC102,72)

これでOKです。

やり方も載っているので見てみましょう。

2、音量や表現は大げさに設定しておこう

今回Sibeliusで作成しているのは楽譜ではなく、伴奏音源つまりカラオケ伴奏です。

なので実際の楽譜の指示うんぬんではなく

・一緒に吹いている際の吹きやすさ
・自分の音との調和

この2点が重要になってきます。

経験上、実際の楽譜に書いてある強弱記号をもとに伴奏音源を作っても音量が小さすぎたり、表現の希薄さが目立ってしまいます。

なのでなんども自分の耳で聞いたり、実際に一緒に吹いてみたりし
・音量の調節
・アーティキレーションの調節

を行うようにすると伴奏によりメリハリが生じ吹いていて楽しくなります。

ピアニストやバンドバックの際、周りの音楽性の豊かさにこちらも共振しよりイイ演奏が生まれます。それに近い環境を自分で作ってあげるべきです。

3、テンポの設定は細かく何度もしよう

とくに緩急をつけやすいゆっくりと美しい曲などの時に活用しますが、テンポの設定は細かく多用し自分の感性にぴったりとくるまで何度もテストしてみるとイイです。

カラオケ伴奏は機械が行いますので100%指示された速さで進んでいきます。ですが歌だってなんだってどうしても少し遅くしたくなったり、ここはちょっと早めにいきたいとかが生まれてくるはずです。

それをSibeliusのテンポ設定で指示してしまうとイイです。

rit.やaccel.はあまり効果を感じないので、♩=〇〇と実際に指定してしまい何度も指定し徐々に早くしたり、遅くしたりなどするとイイです。

また一瞬の間を作りたい場合はフェルマータを、Cadenzaを入れたい場合は休小節をいくつか入れます。そしてCadenzaに入った途端シフトキーを押して一度音源を止めてしまえば解決です。

まとめ

もちろんどんな曲でも全て対応できるわけではありませんが、大抵の楽曲にはこの方法で伴奏音源を作成できます。

また2021年2月現在、youtubeにたくさんの練習用音源もあげられていますし、カラオケ伴奏CD付きという名目で販売されている楽譜も多く出版されています。

もしあなたがチューバ奏者ならば、チューバ版もいいですがおすすめはヴァイオリンやトランペット、アルトサックスの楽譜、つまり世の中に需要がたくさんある楽譜の中から探し、それを読み替えたり書き換えたりして使ってみるとイイです。

こういうのも面白いです。

スクリーンショット 2021-02-08 8.37.13

ぜひお試しを

Thank you

Kazz




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