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【金管バンド】Brass for Japan 2021

おはようございます、音楽家の河野一之です。

お知らせ

まずはお知らせをさせてください。

①10/30 17:30~19:30
金管バンドを練習して楽しむ会

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コロナ禍になり、金管バンド難民となられた方々のために音楽、アンサンブル、そして金管バンドの楽しさをもっと味わってもらえる様に、本番一切なし、未経験、初見、上手、下手関係なしの会を開設しています。

今回はPhilip Sparkeのハイランド讃歌で楽しみましょう。


②12/19 18:30予定 河野企画5周年企画「The Tuba Recital」

場所:埼玉県南越谷駅、新越谷駅徒歩5分サンシティ小ホール

The Tuba Recital -Project Kouno 5th Anniversary-
出演
河野一之、今井斐、清水初海、Riverside British Brass

プログラム
Concerto for Bass Tuba / Ralph Vaughan Williams
Tuba Concerto / Philip Sparke
A Time for Peace / Peter Graham他

③stand.fmにて音声配信中

【金管バンド】Brass for Japan 2021

2011年に発生した東日本大震災への復興チャリティイベントであるBrass for Japan(以後BJ)が終了しました。

まず何よりも先にArt freedom BrassBand並びに主催者の方々のご尽力に感謝します。とてもトリッキーな条件の中ベストを尽くしていただき誠にありがとうございました。おかげさまで大変素晴らしい時間を過ごせました。

2011年

自分が英国へ2年留学をし、専門職にするぐらい愛する金管バンドであの2011年に起きた大震災への支援をできるイベントということで2019年から参加をさせていただいています。

毎度こちらのイベントに参加させていただくことで、あの日あの時の突然起きる日常の崩壊、そしてそんな日常の尊さを思い出し学ぶことができる機会としてとても素晴らしいイベントとなっており、さらに国内様々な地域からいらっしゃるバンズマンとの再会も大変嬉しいものです。

東北の震源地に近かった被災地の方々と比べたらなんてことはなかったのでしょうが、当時僕が住んでいた東京都北東部も物凄い揺れが起き、当時留学準備のために中華屋さんでバイトをしている最中に、それは起きました。

店内にある吊り式の業務用エアコンがブンブン横揺れをし、今にも落ちそうになっていたのと、急いでお客さんを店外に誘導し自分も店を出た際に見た目の前で崩れる直前かの様な建物、あの景色は一生忘れないでしょう。まさしく映画やアニメで見た”世界の終わり”のような光景でした。

その後テレビで報じられる東北からの被災情報は目を疑い、耳を塞ぎたくなる様な惨状でした。

その後も不安定な東日本の社会情勢の中、僕らが住んでいた地域でも計画停電が行われ、停電していない地域まで銭湯に入りに行ったり充電をしに行ったり、蝋燭の日の中停電が解除されるのをまったり人生であまり無い経験をしました。

その後物凄い勢いで復興していく日本社会に感化され僕も頑張って留学のチケットを掴み大震災から半年後僕は英国はヒースロー空港にチューバとともに立っていました。

なので大地震、留学と僕にとっては生涯忘れられない年になっています。

音楽は人の活力になる

英国にたった2年だけいたことしかありませんが、それでも英国の音楽業界にいたのでそこと比較をすると、この国では中々「目に見えないもの」を大事にする習慣があまりありません。

伝統や歴史もそうですが、文化である音楽などにお金を出し渋ったり、今回のコロナの様な時でも”不要不急”の一言で片付けてしまい文化活動を停止せざるを得ない状況にしてしまったりするわけです。

ですが、先日のBJではまず極寒+雨の中たくさんのお客様がお越しになり、口々に「やっぱり生演奏はいいね」とおっしゃられて演奏を楽しまれていたり、それと同じくらい奏者の方々も日本各地のバンズマンとの再会やライブでのアンサンブル(演奏を合わせて行うこと)を楽しまれている様子が見られました。

僕自身も「衣食住」と「音楽などの文化」どちらかを選べと言われたら生存のために衣食住を選ばざるを得ません。着るものもなく、食べるもの雨風を凌げるところこれらなくして”今の平和な時代に生まれた音楽”を楽しむのはなかなか難しいからです。

ですが、紀元前から存在し、その昔”神々の世界の理を説明するための学問”であったり、儀式や祭で使われるものでもあったそうです。

このように人類の歴史と共に常にあった音楽というものは実は衣食住と同源と言わざるをえないものです。なので本能的に音楽を人は求めます。(BGMがかかっていない飲食店はなんだかそっけなく感じたりしませんか?)

なので今回のイベントでもただのチャリティイベントとせず、音楽と絡めたことで人々により印象付けることに成功しているとても素晴らしいイベントでした。

まとめ

堅苦しくなってしまいましたが僕自身とても楽しい日でした。

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職業音楽家になって中々金管バンドでベースを演奏する機会も少なくなり、金管バンドとの関わり合いは指揮者としてが多かったのでなおさらです。

重ね重ね、Art freedom BrassBandの皆様、主催者関係各位、誠にありがとうございました。

Thank you

Kazz



サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。