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Brass in Recital 5th終演

おはようございます、チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。

先日ご参加くださったソリストのみなさま、アンサンブルにてご出演くださったみなさま、そしてピアニストの清水初海さん、テナーホーンのゲストソリストとして、また演奏会補佐としてお手伝い頂いた妻、今井斐さんのおかげでBrass in Recitalと名付けこれまで続けてきました演奏会が記念の5回目のを迎えました。

コロナ禍での再開ということで国、県の指示のもとできる対策は全て行い
・無観客
・使用機材の消毒
・最低1時間に1度の換気

などご出演いただいた方々をはじめホールの方々みなさんのご協力のもと対応を行なった中の開催でした。

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関係各位みなさま、本当にありがとうございました。
何もしなければ何もなかったとある日曜日に、みなさまのおかげをもちまして素晴らしい演奏会となったこと本当に感謝します。

近々に以下河野企画Youtubeチャンネルにて収録した内容を配信いたしますのでぜひみなさまご覧ください。

そんな今日は今回のBiR5thを主催者として、そして奏者としての双方から書いてみる。

もくじ

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Brass in Recital

もともとBrass in RecitalはチームRBBのみなさんとのRBBQ(RBB+BBQ)にて構想をご相談に乗ってもらったところから始まった。

普段吹奏楽、オケ、金管バンドという大編成のアンサンブルで演奏をされているとなかなか回ってこないソロの演奏。

でも本当は誰しも一人一人お話を伺ってみると素晴らしい個性や想いを持っている方々ばかりで、そんな方々一人一人が自分の音楽の主役、人生の主役をもっと感じていただけるような舞台が作れたらと開催をした。

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人の本気は見ている人を感動させる

・これまでソロでの演奏なんてしたことがない
・ソロの演奏なんて大昔にやったっきりだ
・ずっと吹いてみたいと思っていた曲がある
etc

などみなさんそれぞれ様々な想いを持って本番に望まれる。その想いを事前に知ることもあるし、後になって知ることもあるけれど本当に熱い気持ちばかりだ。

BiRでは奏者のみなさまにできるだけご自分でお話をしていただき
・奏者自身のこと
・曲について
・なぜご出演しようと決断されたのか

などお客様に知っていただくようにしている。これは知らない奏者の演奏よりも、何か少しでもその奏者の背景を知っていただいて演奏を聞いてもらった方が何倍も違って聞こえてくるからだ。

映画だって予告編を見たり、その監督さんの別作品を見てからその映画を見た方が入ってくる情報量が異なる。演奏会もプログラミに載っている曲の情報や作曲者の想いを知って聞く方が知らないで聞くよりも何倍も楽しめる。

そしてそんな風にその奏者のこと知っている=大げさに言えばファンになった奏者たちの”本気”の演奏はこちらの魂を震わせる。

誰もわざわざお金を出して、何時間も休日を使い事前に練習をし、楽譜も買い、衣装を着て、休日を1日消費してダラダラとソロを吹きになんかこないわけである。

曲も楽器もプレゼンテーション(お話など)も全て自由な15分間に何をするかを必死に考え、それを舞台上でお披露目する。本気以外の何ものでもない。

その時間は見るものを感動させ、非日常空間を形作る。

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奏者として

これまでしてきた演奏よりも遥かに良い演奏になってきているし、良い点はたくさんあった。

しかし自分の唯一の弱点である自分の演奏への自己肯定感の低さ、自信のなさが色んなものを邪魔している。ここが一番の改善点だ。

また今回は直前1週間に不運な事故に見舞われ最後のまとめ的な練習ができなくなりそこは悔しい点だった、でも今回のソロの演奏が人生最後ではないのでまたいつまでも挑戦したい。

いつなん時、どんな時でも自分の最高のパフォーマンスが発揮できるよう。どんな言い訳もする必要がないくらいの精神力と、それを裏付けるような演奏能力は音楽家という職業になったからには死ぬまで永遠に挑戦し続けるものなのだなと改めて思ったし、そうしたいという欲求も自分の中に生まれている。

素晴らしい演奏を聞くたびにその人たちと比べ自分に足りない部分に注目してしまうことも多いけれど、英国で感じた自己肯定感の高まりや英国の友人たちのポジティブな姿勢を見習いそういう雰囲気でいつでも演奏に向かいたい。そう思った。

たまたまチューバの才能はあまり内容だけれども、演奏したい、ソロで活躍したいという欲求は常にあるわけだから挑戦を止めることはないだろう。

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まとめ

このような情勢の中、演奏会を開催させていただき、さらにそこにご参加いただけたというのは本当にありがたい話であった。

日々自分の音楽、演奏会などの企画、こういうことが全て誰かの助けやサポートがあってできていると毎回感謝の念を本当に感じる。

今後も誰かの役に少しでも立てるのであればこの会は続けていきたいし、さらに自分のソロ演奏で「もう十分、よくやった」と思うまでは永遠に練習を続けていきたい。僕は僕なりに成長しているしね。

自分で作った企画ではあるけれども、本当にこの企画はいつも僕を成長させてくれるし、本当にありがたいことにご参加いただいた方々やサポートしてくれるみんなからも感謝の言葉をいただく。

すごい良い循環だなと思った。ちょっと今日は感想文のようになったけれどもたまには良いよね。

僕が素晴らしいと思う奏者の方々にはまだまだ追いつけないけど、僕は僕なりに今日も楽器を吹くし、企画を立てる。

ご読了ありがとうございました。

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Thank you

Kazz


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。