音楽企画、運営者として

おはようございます。音楽家、チューバ奏者のKazzです。

このnoteはコロナ禍で音楽の機会が減っている全ての人に、何かしらお役に立てることはないか、と昨年550日連続で書いていたnoteの第二章的なものです。

基本的には今自分自身がプロ金管楽器奏者、指揮者という音楽家になるまでにした成功体験や失敗体験をもとに同じ苦労をしてほしくないという思いのもと書いています。誰かの役に立っていたら幸いです。

本文の前に宣伝

3/27 13:00~

10回目を迎えた金管楽器のソロとピアノの演奏会、Brass in Recitalが入場無料で開催されます。是非皆様ご登録フォームから登録いただきお越しください!僕も一曲お届けします。

埼玉県川口駅徒歩3分、駅ほぼ直結のリリアホールにて開催です!

音楽企画、運営者として

音楽家になると、誰かが企画した演奏会で演奏する事の他に自分自身で演奏会を企画したり、運営を行ったりします。

これは他者が企画した演奏会に出演するだけと比べて、1から10まで全て自分で決めて、回していかなければなりませんが、その代わりに自由度の高い、自分自身の好きなように演奏会を組むことができます。

僕自身、演奏会の開催は大学4年の終わりごろに同級生たちと初めて1から組みましたし、レッスンイベント(金管バンドベース奏法研究会など)に関しても英国から帰国後早い段階で開催をし、これまで多くの方々にご参加いただいてきました。

さて、そんな企画運営をしていく上で最も大切だなと思ったことについて共有したいと思います。

参加者ファースト

お客様ファーストという言葉があります。これはサービスの提供を受けてくださるお客様、つまりお金をお支払いいただく方という意味ですが、このお客様を様々な意味で最優先にしましょうということです。

このnoteの場合では企画への参加者(有料で)の方も含めますが、どんな些細な事でも自分本位で考えるか、お客様ファーストで考えるかで大きく変わってきます。

例えば、有料で演奏での参加者を募りコンサートを開くとします。
その場合、ホールの場所取りやタイムテーブル、本番の進行など全てこちらで準備をします。つまり、ご参加者の方には演奏だけお楽しみ頂けるという企画です。

ここで主催者として、ただ単にホールを予約して、当日の進行をそれぞれの奏者の都合を反映して組み立ててというのではお客様ファーストと言えません。それでは主催者側の都合のみで作られた演奏会となってしまいます。

やり過ぎはもちろんよくありませんし、企画の破綻を招きますが、このお客様ファーストはいくらでもできます。

例えば、ホール最寄駅から会場までの間にある施設を「僕が土地勘のない参加者だったらこんなことを知りたい」という感じでリストアップしておきます。

これがあると、ホール最寄駅に降りてからの自分の動線を確認できます。もちろんGoogle検索でも出てきますが、実際にその場所に行ったことがある、または音楽家という同じ立場の人が見聞きした情報というのは有益です。
(特に僕の楽器は大きいので、これを持ち運べる飲食店情報はありがたいなど)

なる早で全てこなす

企画運営事業には「ここまでやったら終わり」というのはないと思っていて、やればやるだけ参加してくださる方々の満足度が上がる”可能性”があります。

あくまで可能性なだけ、お客様のためにと動いたことが逆の働きをしてしまうこともありますので、こればかりは経験値を積んで対処をしていきます。

さて、なる早でと書きましたが、期限が迫っているもの、または今この瞬間思いついていて対処が可能なもの、こういうことに関してはなる早で対処します。

というのも、少し感覚的な話ですが、10という達成目標に達するまでに、1という数字から徐々に上がっていくとします。

当たり前の話ですが、一見「1→2→3→4~~~~」と達成目標に進んでいけるように見えますが、この1から2に行く間の矢印の中にある「やらなければならないこと」というのは1を達成しないことには見えてきません。

これは”何事も実際にやってみなければわからないことだらけ”というのと同じです。富士登山をしていても、ヘリコプターの上から6合目を見るのと、実際に5合目から6合目に行ってみるのでは天と地ほどの差があるのと同じです。6合目に実際にいかなければ、次の7合目に対しどのような対策を取れば良いかわかりません。行ってみて初めてわかることの方が多いのです。

これは全ての物事に関してもそうです。

確定申告をしようと思った際に、一見を領収書の山との格闘がメインに感じますが、実際それが終わったあと、いざWeb申告をしようとした際にマイナンバーカードの暗証番号やweb申請用の通知番号、さらにそれ専用の暗証番号、そしてweb申請用のアプリのDLなどなど、申請するための説明書を1から10まで読んでいればわかったかもしれませんが、あの細かな内容がびっしり書かれているものを読み切った方は少ないでしょう。

このようになる早でやっておけば様々な課題が事前に見つかり対処する時間や余裕が生まれますが、もしこれが期限直前だった場合大慌てでストレスまみれで対処しなくてはならなくなります。そんな対処の仕方では質の良いものを生み出せるとは思えません。これがなる早の理由です。

まとめ

たくさん書いてしまいましたが、簡単にまとめると自分が受けたいと思うサービスを提供し、さらに受け手がどんな人かも想像し、それに合わせてサービスの内容を作る。

またいつも少しでもいいので企画のことを考え、今できることをどんどん解消していく、それもなる早で行うことで自分自身の余裕にもつながりますし、何より質の高いサービスを提供できるようになる。

まだまだできることはたくさんあると思いますが、僕自身がこれまでやってきた中で培ってきた内容です。

もし、これから企画運営をされる機会がありましたら、お試しください。

Thank you

Kazz


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。