【雑記帳13】エリア毎の時間配分
あなたは,一つのエリアを釣るのにどのぐらいの時間をかけるか,何を根拠に判断していますか?
このバスフィッシング研究ノートでは,自分で考え,釣果を得るためフレームワークを考察しています.具体的にはバスフィッシングを,以下の図のような判断,実行,情報更新の繰り返しというフレームワークで捉えています.ここ数回の記事では,特にバスフィッシングにおける「時間」に関連する判断を考察してきました.この記事では,一つのエリアを釣るのにどのぐらいの時間をかけるべきかという判断について考えてみたいと思います.
あるエリアに時間をかけると,他のエリアから得られる情報は減っていく
例として,以下のような状況を考えてみました.
3本の川筋があるダム湖において
シーン1:1本目の川筋のチェックが完了した状態だとする.
2本目の川筋を釣るときにどれぐらいの時間をかけるべきか.シーン2:全ての川筋のチェックが完了した状態だとする.
最も釣れそうだと感じた川筋にもう一度戻って釣りをするとき,どれぐらいの時間をかけるべきか.
あなたなら,どちらにより多くの時間をかけますか?私なら,シーン1の場合はなるべく短い時間でチェックを終えるようにし,シーン2の場合であればそれなりに時間をかけて丁寧に釣りをすると思いました.基本的に,あるエリアに時間をかけると,他のエリアから得られる情報が減っていくわけですよね.逆に,あまりに速くチェックしすぎて釣りが雑になってしまっては,そのとき釣りをしているエリアから得られる情報まで減ってしまいます.このことを常に考慮に入れておく必要があると思いました.特に,まだ一度も釣りをしていないエリアがある状況では,そのエリアからの情報の損失の影響が顕著になるのだと思います.逆に,既に全体のチェックが終わっており,釣れそうな場所がある程度絞り込めていて,あとは食わせ方を工夫するだけという状況なら粘ってもいいわけです.
といっても現場では,シーン1の場合で2本目の川筋を釣っている途中にちょっとだけ有望なカバーが現れたりして,3本目の川筋を見る前にそこで少し粘るべきかなどの葛藤が生じるんですけどね.そしてこの葛藤こそがバスフィッシングの醍醐味なのだと思います.
有望な時間帯をどう過ごすか意識する
他にも,午後から雨が降る予報が出ており,そこで時合い(【雑記帳12】も参照)が起こると予測しているため,その前までに全体のチェックが終わるような時間の使い方を工夫するということは良くあると思います.したがって,天気予報や潮時表などの事前情報を参考に立てた1日の計画(【雑記帳11】も参照)の中で,有望な時間帯をどう過ごすか意識して時間配分をすると良いのではないかと思います.
効率性を上げることも重要
時間配分の判断とは別の議論になりますが,そもそも釣りの効率を上げていくことも重要です.特に,根掛かりやライントラブルを起こしてしまうと一気に時間が持っていかれてしまいます.このあたりについては,冒頭に述べたフレームワークにおける「実行」の部分に関する記事などで検討できればと思います.
まとめ
次のエリアにかける時間を判断する上では,以下を意識すると良いと考えました
あるエリアに時間をかけると,他のエリアから得られる情報が減っていく.
特に,未チェックのエリアがある場合はそのエリアからの情報の損失がおおきい.
既に全体のチェックが終わっており,釣れそうな場所がある程度絞り込めているなら粘ってもよい.
速くチェックしすぎて釣りが雑になってしまうと,釣りをしているエリアから得られる情報が減る.
事前情報に基づく計画の中で有望な時間帯をどう過ごすか.