都築郷夫(つゞき·くにを)の詩と歌と句 act 14 by Tsudsuki, Kunio 附・詩人の為のワードローブ集

｢何をユージロー、シマクラチヨコ！｣(小松政夫『おもしろい人に会ったよ』より)

【雑詠・六吟】

誰をしも蝕むものよ人形のやうに着替へに苦労せぬ欲
（©都築郷夫）短歌 tanka

辣腕でゐる事の怖さたぶんある
（©都築郷夫）川柳 senryu

風の屍池袋異界と言ふ愚容易し
（©都築郷夫）俳句(夏季) kigo

回避してみせよ残暑の惨きトラップ
（©都築郷夫）俳句 kigo
※己れに。

それがしは大江山なる鬼童子弑し綱なと名乗る者にて
（©都築郷夫）短歌 tanka
※酒呑童子と渡邊綱。浄瑠璃の台詞ふう(？)。

後継より訴追だせいぜい戦けよ
（©都築郷夫）川柳 senryu

【詩】
近未來SF詩。

今朝、夜の死は訪れず
日は、昇らなかつた

たいへんだ
僅かな光量で稔るやう
米、品種改良しなくちや

だが誰ぞ知る
それは条約に違反してゐる事 -

・・・そして冗談でも童話でもない、事
私たちに起こり得る
破滅を

私は描く者となる。もしも、
大規模な山火事が
日本列島の林業山地に

鎮火不能に蟠つたら..

国際条約の内容を今一度吟味すべきだ。改めて｢危機管理第一次産業｣の項目を。近い未來の要請である。汝、嗤はゞ嗤へ。

©都築郷夫

【相聞】

相聞、
もう悶々と
ひとりで夜を
過ごす
のは
嫌だ、
と宣言する為の
ジャンル。

すなはち
誰しも
ひとり寝は
ゴメンだ
と、
言つていゝ
筈 -
なる仮定が
伴ふ。

私は唸る
孤獨な
夜、
もう
嫌なんだよ
ひとりで夜を
過ごす
のは、と
締め括る
のが第一義的
ルールかな。(違ふ)

©都築郷夫

今回はこゝで終はりです。短いんですが - たゞ今自分の中にある物、断捨離兼整理してをります！まあ調整日だとでもして置きませうか。いやはや、有り体に言つて最初の躓き(笑)。だいぶ寝不足・脳が金属疲労も起こしてをります..。また次回から賑々しく！

髭手入れ朝顔の世話にはつか似る
（©都築郷夫）俳句 kigo

ぢやチャオ。都築拝。

【追加】

身の内側に熱が存す、
温血動物である私らは
眠る目醒むに関はらず
何か(恒温的な)を抱かざるを得ない。

太古滅んだ恐竜たちは
昨今の説に鳥類だと -
あでやかなりし、なんて
事もあり得る生を

恐ろしき体躯のヴォリュームに
まるで丸出しのタトゥーの如く
隠しもせぬ
｢覇者｣だつた、世界の..

そして我々人間(現今の)は
！！！！！！！！！！！！

©都築郷夫

【追加ii】

おゝ我が心のXXよ、夜の長きにつれ貴女を愛す。仮にこの生に夜なくば、思ひは日射しに溶け失せるであらう！ - シラノ·ド=ベルジュラック(大嘘)

©都築郷夫

ばつはゝい。