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星人図鑑-"Earthling" ライナーノーツ

2023/9/6(水)、私のソロプロジェクト、星人図鑑の新曲「Earthling」をリリースした。

https://linkco.re/zZcYSrHc

それに伴い、初めて自分の曲のライナーノーツ、いわゆる「楽曲解説」を公開してみる。

最初に断っておくが、私は基本的に「ライナーノーツ」というものをほとんど読んだことがない。特にミュージシャン自身が書いているもの(セルフライナーノーツって言うのか?)は意識的に読むのを避けてきた。

なぜなら、溢れんばかりの「注目してくれ!」という承認欲求が透けて見える気がして、キショすぎて蕁麻疹が出てしまうからだ。

注目されるかなーと思いながら曲を作り、注目されそうなタイトルをつけて、注目してくれと願いを込めて歌って、挙句の果てに「この曲はこんな思いで、こういう音に拘ったから絶対に注目してくれ!」って感じでしょ?
烏滸がましいとは思わんかね??マジで。

この世で最も悍ましい行為でしょ。あーキッショ。キショキショキショーーーーッ!!封印しろーーーー!!!

ましてや、そのような愚行をファンなどほぼ居ない自分がするなんて、ぶちキショのぶち!!うんちょこちょこチョコピーナッツ!!(HEY!!)

と、このように自意識の監獄に無期懲役で縛られている私が何故「ライナーノーツ」を書くのかというと、やはり「注目してほしい」からなのだ。(ここ、笑うところね)

だってさ、1人で苦労して曲を作ったのだから注目してほしいし、結構カッコいい曲ができたので尚更注目してほしいじゃん?

んで、注目してほしいので友達を巻き込んで MVまで作ってしまったワケ。我ながら中々味わい深いMVができたと思う。そして良いMVができたら益々注目してほしくなったのよ。

ここまでやったらもう、「キショいって言われるかもだけどライナーノーツも出してみちゃお〜」となるのが人情ってやつ。これが本記事を書くに至った経緯である。THE・勢い☆



という訳でようやく本編に入るのだが、いかんせんライナーノーツを読んだことがないのでどういった具合で書けばいいのかわからない。わからないのでとりあえず、お気に入りの歌詞を紹介してみる。

いつだって僕ら地球人は 進化の途中
99回 間違っては 正解を探す
そんなお星柄です familiy

そもそもこの曲は、
「一定の誰かに向けて曲を作っても、どうせ誰も聴いてくれないしバズらないし、虚しい思いをするだけだろう。だったら何百年後かに地球を訪れるであろう宇宙人に向けて、地球人の生態を紹介する曲とか作れば、宇宙人の間ではバズるんじゃね?」
という着想からスタートした、という背景がある。

そこで、地球人の生態=「お星柄」のわかりやすい説明として、エジソンの「99回の失敗の後に、ようやく1回の成功が得られる」という名言を用いて表現したのが上記の歌詞なのだ。

この歌詞がお気に入りな理由。
それは、同曲を作っていた8月頃、私生活で色々と「やらかす」ことが多く落ち込んでいたのだが、
「まあ人間だし、99回は間違えるのが当たり前だし、進化の途中ってことでいいか!」
と自分の書いた歌詞で自分がめちゃくちゃ励まされる、という体験があったから。

サウンド面をシンプルかつ攻撃的なギターロックにしたのも似たような理由だ。
今年のフジロックで観たFoo Fighters。彼らの巨大エネルギーの前に、「生活も人間関係も上手くいかねぇ」とクヨクヨしていた己の矮小さを思い知らされ、爆音と共に悩みが吹き飛び、バスドラの振動と共に勇気がジンジンと漲ってきた。そんな体験を通じて、単純なパワーだけで元気になれるような曲ならば、自分を奮い立たせながら制作できそうと思ったのだった。
ま、要はフーファイを観てフーファイみたいな曲を作りたくなったってことだな。
(曲冒頭のシャウトは自分なりのデイブ・グロールへのリスペクトのつもり。)

結局、「宇宙人をターゲットにして作った曲」なんてのは、ちょっと奇を衒ってる俺カッケーな建前で、本音は自分を励ましたくて作ったのかもしれない。

うーーん、やっぱアレだな!
想像以上にキっっショすぎる文章になってしまったな!ボケがよぉ。
こんなんだから曲解説なんて書くものじゃないのよ。まったく。

まあ「曲解説を書く」という間違いも、いつか自意識の鎖から解き放たれて、「俺に注目しやがれ!」と胸張って言える新人類に進化するための礎になるかもね。
そんなことを願って、締めくくりとさせていただきます。






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