📒続けるということは、決して『休まない』ことではない。

写真を撮る、思ったことを書く。幸せなことに、私は好きなことを続けている。秘訣を問われたら、真っ先にこのように答えるだろう。

適度に休んで、気が乗らないときはやらない。

多くの人は、続けるということを勘違いしているように思う。何も続けるとは『休まない』ことではない。毎日行動することに意味を見出している人がいる。それらを否定するわけではない。しかし、自分の身を粉にしてまですべきことなのか。私はそんな疑問を投げかけたい。

休まず無休でやりきる。

これが事実であれば、評価されて当然だ。それほど情熱を注ぎ、一生懸命やってきた証である。ただ、休まずやることだけが『続けること』に該当するのだろうか。それは違うのではないか。

もし、休むことに罪悪感を抱く人がいるのであれば伝えたい。毎日コツコツ積み上げることも大切だけれど、それ以上に自分の体や心の方が大事だ。真面目な人だからこそ、足を止めることを躊躇する。そのように想定して、私は発信する。ただのさぼりの理由の一つとしたい者に、この言葉は届けない。

休んだからといって、あなたの何かが止まるわけではない。睡眠をとらずして、動ける人間がこの世に存在するのか。いないだろう。

私自身、平日は会社員として働いている。その間、書くことも撮ることもできない。もちろんできるのであれば、毎日やりたいと考えている。しかし現実、できる状態ではない。広い意味で考えれば、これも休んでいることになるだろう。

また、気乗りしない日もある。そういう日は、書くことも撮ることも一旦忘れる。別のことに集中して、体も心もリフレッシュしている。自分をリセットすることで、次回最高のパフォーマンスを発揮できるからだ。

私の知人で、好きなことを続けられなくなった人がいる。その知人は好きなことから一年間離れた。会社員として働き、忙しい日々を毎日を送った。一年経過した今年、その好きなことを再開することが決まった。
休まざるを得ない状況に陥りながらブランクを経験し、再起を果たす。これだって立派に続けていた証ではないか。正式な発表があったら、詳細を書くつもりだ。

努力は一日にしてならずという言葉があるように、継続することはとても大切だ。しかし、無理してまで『毎日』にこだわる必要はない。もちろん掲げた目標に対して、一日も欠かさずやり遂げたら立派だ。私が伝えたいのは、休んでしまう自分に嫌悪感を抱かないでほしいという願い一つだ。

コツコツ積み上げる、毎日続ける。当然素晴らしく、評価されるべきものだ。ただそれで体や心を病むのは、己はもちろん世間も称賛するべきではない。過度な努力を美徳として、どれだけの人が辛い思いをしただろう。作り上げられた完璧主義は、すぐさま変えることなど難しい。

途切れることを恐れるな。

好きなことを嫌いになってしまったり、続けることが苦しくなってしまうことの方がよっぽど問題だ。さらに恐ろしいのは、あげた目標を達成することではなく、続けること自体が目的になってしまうことだ。自分のもつ軸が、無意識のうちにぶれていく。

続けた先に目標がある。続けることで夢が叶う。それは正しい。しかし、絶対に無理をしないこと。周囲の進捗状況や上がり幅を見て焦ることもたくさんあるだろう。それでも人は人、自分は自分だ。最後にもう一度残しておこう。続けることは決して、休まないことではない。

積極的に休もう。自分を見直すためにも。