📸バズーカレンズをもたずとも、作品は残せる。
カメラを手にして早8年。試行錯誤の日々を過ごしています。
天候に左右されるのはもちろん、球場のコンディションや、ユニフォームの色でも設定は変わります。本当に面白いものです。カメラをもっていることで、たくさんの仲間ができました。交流する場も増えました。その中で時々、質問を受けることがあります。
バズーカレンズを持っていないと、いい写真は撮れないの。
最も多い質問です。
答えはNoです。
今回は、大きく分けて4つ。
球場へ行くと、そこかしこにバズーカレンズをもつ人がいます。増えましたよね。長いレンズを見るたびに、300㎜だった私は謎の劣等感を抱きました。ああ、やっぱり超望遠レンズを持たないと撮れないものか、と。だからこの悩みは痛いほどわかるのです。カメラやレンズは高価な買い物ですから、すぐに手に入れることはできません。だからこそ、憧れの気持ちが募ります。欲しいけど、すぐ買えない。でも安心してください。超望遠レンズがなくても、満足のいく写真は撮れます。
私は、超望遠レンズ(AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR)を保有しています。なんだよ、持っているじゃないかと思った人もいるでしょう。
それでは、なぜ購入したのか。理由は、超望遠レンズに憧れを抱いていたから。もっていれば、物凄い作品が撮れると思ったから。本当に単純です。確かにこのレンズは非常に優秀です。世界を広げ、楽しみを増やしてくれました。しかし、使っているうちにわかったのです。満足できる作品と、レンズの長さは、必ずしも比例しないと。
超望遠レンズは期待以上の働きをしてくれました。重いけれど、それだけ買った価値があったと思ったのです。しかし、ある日気が付いてしまったのです。
300㎜をこえる画角で撮っている写真、ほとんどないじゃん。
どの作品を見ても、超望遠で撮影した作品がない。むしろ500㎜で撮影したものは、画質が壊滅的かピントが甘い(技術のない証拠でもある)。球場の広さを考えても、500㎜まで伸ばす必要がない。あれ、意外とそこまで使わないのかも。私は一体何を手に入れたのだろう。
『遠いところを撮れる』という安心感を買った。
超望遠レンズを購入する意味がないということではありません。今でも愛用していますし、大活躍しています。ここで伝えたいのは、超望遠レンズをもっていなくとも、満足できる写真を撮れるということ。あれば便利。しかし、なければいけないというわけではない。撮影の必須条件ではないのです。
超望遠レンズをもつからこそ気を付けたいこと
球場での観戦マナーが問われる時代、周囲を思いやる気持ちが大切です。特に望遠レンズは、人の視界を遮断します。大切な相棒も、人の目から見れば邪魔な存在です。隣の人が気持ちよく観戦できているか、視界を遮っていないか。きちんと確認しながら観戦しましょう。私自身も常に邪魔になっていないか気を付けています。
マウントとるなよ意味ないぞ
超望遠レンズをもつ者として、マナーの次に気を付けたい点です。長いレンズを持っているからといって、いい気になってはいけない。もっているからといって、神様になったわけではあるまい。それに見合う技術があるとも限らない。ただの宝の持ち腐れになっているかもしれない。無論、私にだっていえること。相手を不快にしていたら、大切なレンズだって哀れです。レンズは、相手にマウントをとるための道具ではありません。
趣味は、誰かと競争するものじゃない
結局、道具は使い手と使い方次第だということを身をもって学びました。あれば便利ですが、なくてもどうにかなる。今あるものだって、素晴らしい機材です。上を見ればきりないですが、自分のできる範囲で楽しむ。これに尽きます。趣味や好きなものは誰かと競争するものではありません。だから、超望遠レンズをもっていなくても卑下しないでください。あなたの求める作品は、今あるもので撮れます。撮るのです。
超望遠レンズで撮った作品
望遠レンズ(400㎜以下で撮った作品)
二枚の写真を比較して、厳密な違いってわかりますか。撮っている自分でも、あまりその差を感じません。球場の広さはどちらも同格です。
大は小を兼ねるといいますが、そこまで伸ばして撮ることって、意外とないとわかりました。むしろレンズが長いゆえ、撮れないシーンの方が圧倒的に多いです。ああ、もう少し短かったらと思うこともしばしば。
オススメの望遠レンズ
タムロン 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (Model A030)
私はA035を愛用しています。400㎜をカバーするにもかかわらず、そこまで重くない。手持ちで扱える気軽さが素晴らしいです。A030は初めて買ったサードパーティー製のレンズです。AFの食いつきもよく、スポーツ撮影に非常に向いています。
それでも超望遠レンズがほしいあなたに
超望遠レンズにこだわらなくとも、撮れる世界があると紹介してきました。それでも、憧れの気持ちが消えない。それは当然のことだと思います。買ってよかったと、私も思っています。ただ、先ほども書いたように見栄をはるためのアイテムではありません。自分の趣味をより楽しく深めるための、相棒です。人がではなく自分。本当に必要としているのか、改めて考えてみるのもいいかもしれません。なぜなら、決して安くない買い物ですから。
オススメの超望遠レンズ
AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR(Nikon)
60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM [ニコン用]
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022) [ニコン用]
せっかく始めた素敵な趣味。自分のペースで楽しみましょう。なぜなら、あなたの作品は、あなた以外には撮れないですから。
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