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介入しない


どうしてこんなにオードリー・タンに圧倒されるのか...

と考えていた。



‘透明性’ だ。



自身の仕事を遂行するためのきまりのひとつに

徹底した透明性
Radical Transparency

を掲げている。1)

これは行なった会議、インタビューを含め全てを公開するという意味だが、

何が透明かといえば
あの方自身がなによりも透明。

でなければ

あれだけの知性とヴィジョン、本人のアイディアも、もちろんあるだろうに、
あくまでも ‘チャンネル’ 2) に徹することなんてできないだろう。



BASEの術者としては、なによりも、この‘透明性’が必須。

介入しない とは、このことを言う。


自分
意識
主張
想い ...などなしに
ただただ、淡々と、気づきのためのお手伝いができるのか。


一般的には真逆だろうと思う。

想いの強さの分だけ伝わるし、
主張がなければ、そもそも何を伝えるのかさえ、曖昧になってしまう。

愛を持って患者に接し、積極的に介入することで治療する。


だけれども!

BASEの場合には

自分の意識や
自身の中での評価、良し悪しの判断、治したいという想い、優しさなどを‘抜きにして’ 行われることが必須。


患者さん自身で気づきを得ることで本来の機能を取り戻し、「あるがまま」に戻るためには

術者の介入や想い、主張が
逆に、妨げとなり邪魔になってしまうからだ。


ヴィジョンを持ちながらも、介入しない

情熱を持って取り組みながらも、透明でいる

これができているだろうか?


後注

1)
自発的な協働(Voluntary Association), 空間からの自由(Location Independence), そしてラジカルな透明性(Radical Transparency) の3つを原則として掲げている。

2)
台湾のIT大臣として、政府と‘共に’仕事をしているのであって、政府の‘ため’に仕事をしているのではない。
自身は世代間、セクター間、文化間の連帯を構築する‘チャンネル’なのだと話している。


お問い合わせは 

麗ヨガ研究所 までお願いいたします。


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BASE とは

BASE解説 1

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