バロンズ・ダイジェスト
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マスク氏はトランプ新政権の「新星」:トランプ氏当選でテスラ株が得たものとはElon Musk Is Trump’s ‘New Star.’ What Tesla Stock Gains.選挙結果はテスラ株を急騰させたが、ファンダメンタルズは株価に追いつく必要あり
大統領選直後の電気自動車(EV)株はテスラの一人勝ち米起業家のイーロン・マスク氏は、米国の次期大統領に選出されたドナルド・トランプ氏を支持したことによって、自身が最高経営責任者(CEO)を務める電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TLSA>の株式に完璧なヘッジを施した。トランプ次期大統領はEVの味方ではない。トランプ氏は、EVは米国の自動車産業にとってリスクだと述べ、EV購入時の税額控除や、自動車メーカーにバッテリー駆動車の製造を義務付ける排ガス規制「義務化」を撤廃することを
米大統領選が企業とセクターに与える影響What the Election Means for Companies and Sectors自動車、エネルギー、ヘルスケア、資本財、地銀、ハイテク
大統領選の結果は個別セクターでより重要4年に一度の米大統領選が近づくと、政治が見出しを占め、株式市場もその話題で持ちきりになる。しかし、選挙の最終的な結果は、S&P500指数全体よりも特定のセクターにとってより重要となる。 政治が投資の成功を邪魔するのは簡単だが、誰が選挙で勝とうとも株式市場は一般的に上昇することを忘れてはならない。投資会社シャーフ・インベストメンツのブライアン・クラウェズ社長は、「トランプ氏が勝つとか、ハリス氏が勝つとか、そんな心配でバンカー(銃撃や爆撃か
マグニフィセント・セブンも永遠ではないThe Mag 7 Aren’t Unique-and They Aren’t ‘the Market’歴史の教訓は、現在の勝ち組が未来の勝ち組であることを保証しない
圧倒的なパフォーマンスを見せるM7TRANSCENDENTAL GRAPHICS/GETTY IMAGES 最近、投資の世界ではいわゆるマグニフィセント・セブン(M7)以上に注目を集める話題はないようだ。読者はおそらく、そんなことは承知していると言うに違いない。 念のために記すと、ダウ・ジョーンズ・マーケット・データ・チームの同僚によれば、これら超大型の米国ハイテク株は、年初来7月2日までのS&P500指数の時価総額の増加額6兆2100億ドルのうち、4兆1800億ドルを占
1階にコストコ、居住者の生活は至って便利Costco Is Downstairs and the Livin’ Is Easy.初の住宅用複合ビルはコストコの新たな収入源となるか
新型複合店舗がロサンゼルスにお目見え会員制倉庫型卸売・小売チェーンのコストコ・ホールセール<COST>を愛するロサンゼルス市民のうち、選ばれた一部の人がお気に入りの店舗の上階に住めるようになる日もそう遠くはないかもしれない。 カリフォルニアを拠点とするデベロッパー、スライブ・リビングは、ロサンゼルス市近郊のボールドウィン・ビレッジにある空き地を、800戸の賃貸アパート、屋上プール、ジム、バスケットボールコートを備えたアメニティ豊かなアパートメントビルへと変貌させている最中だ
時価総額1兆ドル未満のハイテク企業が狙い目The Mag 7 Is So Yesterday. Play These 7 Instead.マグニフィセント・セブンは過去のもの
まずは半導体関連銘柄に注目 投資対象となるハイテク企業の中には確立された事業基盤を築き、高い収益性を誇り、将来の成長が期待される企業が何百社もあるが、金融メディアではあまり注目されないことがよくある。 それらの企業を時価総額1兆ドル未満の忘れられたバレー(谷、企業群)と呼ぶ。市場の関心が集まるのはマグニフィセント・セブン(壮大な7社)と呼ばれるアップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、メタ<META>
S&P500指数、6000に向けて上昇中The S&P 500 Is Headed to 6000. Here’s Why.好需給を背景に年末までの上昇を想定
例年と異なり好調だった9月相場例年、この時期は株式市場がひどいことになるものだが、今年は違う。 確かに先週の主要株価指数は一時下落していた。中東における軍事情勢の緊張が原油価格を押し上げ、株価の重しとなったが、結果的には上昇して週を終えた。S&P500指数は0.2%高の5751.07となり、ナスダック総合指数は0.1%高の1万8137.85で引けた。ダウ工業株30種平均は0.1%上昇して4万2352ドル75セントと史上最高値を更新した。小型株のラッセル2000指数は0.5%
AI搭載はスマホとPCの売り上げ増加につながっていないAI Isn’t Going to Sell iPhones and Pixels-Not Yet.GPU需要は引き続き旺盛、企業でのAI活用も活発化
スマホ、PC需要底上げの楽観論は後退今年初め、ハイテク業界の経営幹部は、新世代の人工知能(AI)機能を搭載したスマートフォンとPCは苦戦している消費者カテゴリに新たな需要を呼び起こすことができると確信していた。だがそれは、楽観的過ぎる見方だったようだ。最新のエビデンスは、消費者のAIシフトが依然としてゆっくりとしたペースで進んでいることを示している。 アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルは8月14日、スマートフォンPixel(ピクセル)の最新ラインアップを発表した。テ
80歳代まで働く米国人が増加More Americans Are Working Into Their 80s. The Future of Labor働き続ける理由を実例で紹介
ベビーブーマー世代が本格的な増加のきっかけに81歳のフレッド・ストルニサ氏は、ハドソンバレー・コミュニティカレッジで半導体製造技術について教えている。新聞の死亡記事によく知った名前を見つけたときや、冬の風がニューヨーク州北部の自宅に強く吹き付けるときなどに、そろそろ引退しようかと思うこともある。しかし、すぐに考え直す。ストルニサ氏は「引退後の生活よりも、今の仕事の方が楽しいだろう」と語る。 ストルニサ氏は学生や上司からの評判が良く、最大限の数の講義を受け持っている。2001
大人になりつつあるZ世代、その投資スタイルがもたらす影響Gen Zers Are Coming of Age. How These Risk Lovers Will Change Investing.金融業界の健全性をどう確保していくのか
短期、高リスクの投資を志向するZ世代 この先10年足らずで、米国の7000万人のZ世代(1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代)は、米国最大の年齢コーホート(世代)となると予想されている。Z世代のお金と資産への向き合い方は、これまでの世代とは大きく異なっていることが分かってきた。コロナ禍のロックダウン(都市封鎖)という困難な経験をし、気候変動による生存の脅威さえ感じているZ世代の投資アプローチは、短期投資、高リスク許容、そして潜在的に問題のある「FOMO」(取り
ターゲット・デート・ファンドは売り時かTime to Dump Your Target-Date Fund?自身の年齢以外にも考慮すべき点
便利なターゲット・デート・ファンドにも問題がターゲット・デート・ファンドは、とてつもない課題の簡素化に役立っている。つまり、30年超に及ぶ可能性のある退職後の生活を維持するために十分な資金を蓄えているのだ。とはいえ、型通りで出来合いの商品設計が若者世代にとっては有効な一方で、投資家は年を取るにつれて内容を変更する必要があるかもしれない。 ターゲット・デート・ファンドの現在の規模は約3兆3000億ドルで、確定拠出年金(401k)やその他の退職年金が大きな割合を占めている。業界
大手製薬株は長期投資に向かずBig Pharma Stocks Need a Rethinkビジネスモデル、事業環境ともに大きく変化
ファイザー苦戦の背景製薬会社の製品を理解するのは、ウォール街で最も骨が折れる仕事なのかもしれない。しかし事業そのものは、いたってシンプルだ。大手製薬会社は、基本的には収益性が高い一連の独占的な商品と、そうした独占権が失効する時期への不安のバランスの上に成り立っている。 ファイザー<PFE>のそうした不安は、世界を救った新型コロナウイルス用ワクチンを含む、この5年間のその他ほぼすべてのことを圧倒するほど深刻である。ファイザーの多くの製品が次々に特許切れを迎える予定であり、競合
トランプ氏にもハリス氏にも賭けるなDon’t Make a Trump or Harris Stock Trade. What to Do Instead.大統領選挙の年はディフェンシブ銘柄
有効なのは「ネガティブ・モメンタム・トレード」はっきりさせておこう。もはやトランプ・トレードもハリス・トレードもない。米大統領選挙レースはあまりにも僅差だ。 議会も同じで、どちらの政党が上下両院の主導権を握るかは不透明だ。しかし、それは投資家にとって問題ではない。 専門家は、砂の上にポートフォリオを構築すべきではないと言う。では何をすべきなのか。ラリーが急に止まったため、一部の資金を戻すことだ。ボラティリティーが高まり、不透明感も強まっている。 JPモルガン・チェースで
米スポーツビジネス、想像を超える急成長The Sports Business Is Growing Faster-and Attracting More Money-Than Anyone Imagined新たな資本参入で巨額の資金集まる
大きな変化の時を迎えているスポーツビジネス社会活動には、それぞれ独自のカレンダーがある。ビジネス界、政界、エンターテインメント界においては、それぞれ決算発表、選挙、アカデミー賞が重要なイベントだ。もちろん、スポーツ界にも決まったカレンダーがある。ウィンタースポーツがシーズンオフとなり、「3月の狂乱(マーチ・マッドネス)」と呼ばれる全米が熱狂する全米大学男子バスケットボールトーナメントが4月8日に終わり、春の訪れを告げるゴルフの祭典、マスターズが4月11日に開幕した。 スポー
40年にわたるテクノロジーの盛衰が教えてくれたことAfter 40 Years, I’m Signing Off. But First, One More Thingブームに惑わされず、冷静に評価する姿勢が重要
次の偉大なテクノロジー」の多くが期待外れ筆者は1984年にダウ・ジョーンズに入社し、報道部門での4年間の勤務を経てバロンズに配属された。以降、2度にわたり転職とバロンズへの復職を繰り返したが、このほど新たなキャリアを目指して再びバロンズを去ることになった。以下、筆者がこの40年間の経験から得たことについて語りたい。 まず指摘しておきたいのが、「次の偉大なテクノロジー」と呼ばれた技術や製品はどれもが魅力的なキャッチコピーを生み出したものの、大半が期待外れに終わったということだ
風力発電に復活の兆しWind Energy Is Starting to Revive. The Election Could Throw a Wrench in the Works.ニューヨークに巨大タービン建設へ
米国の新しい産業が築かれる」ニューヨーク・ブルックリンのウォーターフロントで今月、再生可能エネルギー会社の幹部や政治家が風力発電タービンの起工式を行い、休眠状態だった工業用埠頭(ふとう)が再び活気づいた。タービンは高さ952フィートで、約50万世帯の照明やエアコンを稼働させるのに十分な電力を供給する予定だ。 このプロジェクトを推進するエクイノール・リニューアブルズ・アメリカスのモリー・モリス社長は「こうして米国の新しい産業が築かれていく」と強調した。 ようやく風力発電が立