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下半期にAIの勝者になりそうな3銘柄Apple, AMD and Intel Should Be ‘Catch-Up’ AI Winners for the Second Halfアップル、AMD、インテル

メリウスのライツェス氏が選好

メリウス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、これまで人工知能(AI)レースに出遅れていた銘柄-例えばアップル<AAPL>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、インテル<INTC>は、下半期に輝きを増すと考えている。

上半期にAIブームで大きな利益を得たのはエヌビディア<NVDA>、ブロードコム<AVGO>などの半導体メーカーだった。しかしライツェス氏は、半導体銘柄の勢いは下半期に鈍化するとみている。

それはAIバブル崩壊の兆しではなく、勢いが他のハイテク銘柄に移るきっかけになるかもしれない。具体的にはアップル、AMD、インテルだ。

ライツェス氏は調査ノートで、「これまでは期待値が低く出遅れていた半導体、ハードウエア、ソフトウエアセクターの中から、AIブームに追い付く銘柄が出てくると信じている」と書いた。

AMDはAIのデータセンターを強化する画像処理半導体(GPU)で、エヌビディアに対抗しようとしている。インテルはパソコン向け半導体の主要なプレーヤーだ。

ライツェス氏は「AMDはAIアクセラレーターに対する期待値が低く、インテルのようなファウンドリーの問題がないため、『よりクリーンな』銘柄かもしれない。一方インテルも、季節的な反発が予想されるのに、はるかに評価が低くなっている」と書いた。

ライツェス氏は両銘柄を「買い」と評価し、AMDの目標株価を210ドル、インテルは37ドルに設定している。AMDは8日、3.95%高の178.69ドル、インテルは6.15%高の33.99ドルで引けた。


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アイフォーンの「スーパーサイクル」に期待

アップルは6月10日にAI戦略を発表して以来、順調に上昇している。ライツェス氏は以前、今秋に新型iPhone(アイフォーン)の発売を控え、スマホの売上高が2年で最大20%増加する「スーパーサイクル」が始まる可能性を指摘していた。同氏はアップルを「買い」と評価し、目標株価を260ドルに設定している。

ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブス氏も、アップルはユーザーがスマホを買い替える新たなサイクルから恩恵を受けるという見解を繰り返した。

アイブス氏は「1~3月期が予想を上回ったことで、アイフォーンに対する楽観論がさまざまな市場で形成されつつある。4~6月期は中国での販売が鈍化する最後の四半期になり、7~9月期から成長軌道が戻るだろう」と述べた。

アイブス氏はアップルの「アウトパフォーム」評価と275ドルの目標株価を維持した。

アップルは8日、0.65%高の227.82ドルで引けた。

原文 By Adam Clark
(Source: Dow Jones)
翻訳 時事通信社

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