見出し画像

上昇が期待できるソフトウエア4銘柄Microsoft and 3 More Stocks to Play a Software Reboundマイクロソフト、ショッピファイ、モンゴDB、エラスティック

マグニフィセント・セブン(壮大な7社)の登場とエヌビディア<NVDA>の爆発的な成長。ハイテク株はここ数年、市場の上昇を独占してきた。しかし、すべてのハイテク株がパーティに参加しているわけではない。そこは買いのチャンスかもしれない。

人工知能(AI)ブームが依然として市場をけん引しているが、今年の主役は半導体株だった。ソフトウエア株は、利下げ期待が薄れ、需要はまちまちで、マクロ経済環境も厳しいことから出遅れている。

そのため、弱気派はAI以外ではIT予算が削られているとして、ソフトウエア株を見過ごしてきた。しかし、シティのアナリスト、タイラー・ラドケ氏は楽観的だ。

ラドケ氏は、ソフトウエア企業にとって第1四半期が厳しい時期だったことは認めている。全般的に業績が伸び悩んだだけでなく、アナリストの通期業績予想が約10年ぶりにマイナスに転じたからだ。しかし、今後はセンチメントが上向く要因もあると考えている。

ラドケ氏は、AIが企業のIT投資に関する意思決定を遅らせる可能性があることには同意しているが、下半期のソフトウェア市場には明るい兆しがあると指摘する。同氏は「歴史的に見て、第2四半期と下半期はソフトウエア企業にとって季節性トレンドがポジティブだ。金融緩和、IT予算の増強、生成AIの収益化と新製品の登場など、より魅力的な環境が整うだろう」と述べた。


BENNETT RAGLIN/GETTY IMAGES

半導体株の好調は永遠には続かない

ラドケ氏は、これらを総合すると出遅れているソフトウエア株は買い場であり、最近は潮目が変わり始めていると指摘する。アドビの3~5月期決算はソフトウエアセクター全般にとってプラス材料となり、6月以降も好調が続いている。

ラドケ氏の選好銘柄は電子商取引のプラットフォームを提供するショッピファイ<SHOP>、開発者用のデータプラットフォームを提供するモンゴDB<MDB>、データ分析会社エラスティック<ESTC>だ。

大型株が好きならマイクロソフト<MSFT>だ。同社はAIの革新と収益化でリードし続けるだろう。

ラドケ氏は、経営支援ソフトのズームインフォ・テクノロジーズ<ZI>にはネガティブだ。競争が激しく、利益が上振れする余地はほとんどないという。

他のストラテジストも同様に、投資家はソフトウア株を避けるべきではないと考えている。22Vリサーチもほぼ同じことを主張しており、今月初めにはキャピタル・エコノミクスが、半導体株の好調は永遠には続かないとクギを刺した。

今年の上半期も終わり、今後もAIの勢いが市場を動かすとみられるが、ソフトウエアが再び上向く可能性がある。

原文 By Teresa Rivas
(Source: Dow Jones)
翻訳 時事通信社

この記事は「バロンズ・ダイジェスト」で公開されている無料記事を転載したものです。