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10年ほど前、地方紙に「鳥取県の美術家たち」というシリーズがあった
多くの著名人が「私の好きな一点」を選んで紹介するという企画だったが
私が鬼才と惚れ込んだ農民画家、竹内稔さんを紹介する記事が最終回が近くなっても出ない😨
そこで「竹内さんの絵を載せて貰えませんか」と学芸部に電話すると
「貴方が書いて下さい」となった
竹内さんの絵がいかに常軌を逸して素晴らしいかと記事を書いて送ると
「こんな絵とは知りませんでした。もっときれいな絵で締めくくりたかったのに」との電話があった😨

「でも載せますが、貴方の肩書は」と訊かれたので
「理容師ではいけませんか」と応えると
「それはちょっと、公的な肩書が欲しいのです」とのこと
「そんなものはありません」というと
「じゃ、住所だけにしましょう」となった😅

それまでにも、「ニューヨーク郊外の村の文化施設の成り立ち」や
「子供の周辺」を書いた時は理容師で
「ガンダーラ美術展」では学芸委員で
「性的豊饒儀礼としての大綱引きの一考察」は陣所の館運営委員
という肩書で書きましたが

今回また文化欄に書くことがあり
肩書の無い私は、今回も理容師では無く、住所だけになりました
「定年後のほとんどの人は肩書が無くなるので、優秀な論考なら住所だけでも載せるべきでしょう」と進言したのが良かったのかと思いましたが
理容師では何故だめなのか分かりません😅

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