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生まれ育った五島列島福江島のお話

僕が生まれた、長崎県五島市の福江島は、日本で11番目に大きい島だそうで、沖縄県の石垣島と同じくらいの大きさだそうです。
朝ドラの連続テレビ小説の「舞いあがれ!」でもたびたび登場しています✨

そんな福江島ですが、僕は5人きょうだいの7人家族の家に生まれて、隣の家には、ばあちゃんが住んでいました。幼稚園児の頃からまちの武道館で柔道を習っていたので、練習の前には、ばあちゃん家に行って、大好きな納豆ご飯をごちそうになっていました。

海は自転車で10分も漕いだら見えてきて、釣り好きな友達についていってぼーっと海を見てたり、海岸へ遊びに行って海が引いて水たまりになっている所にいる小エビやヤドカリを集めたりしていました。

夏はとても暑くて、風がない日は最悪でムシムシした感じの中、みんなでサッカーをしたりして泥んこになって家に帰ってきたものでした。でも風がない日の海はとても綺麗で、雲が海に反射するような壮大な景色が広がっていました。

冬になると、寒くなって家の中もストーブを焚いて暖をとります。大みそかの前には、家族で年越しそば作りをします。ばあちゃんとじいちゃんが蕎麦粉と小麦粉を6対4の割合で入れてこねて美味しさを引き出した生地を、家族総出で一心に麺棒で伸ばしたり、包丁で切ったり、外ではドラム缶の竈に窯に水をたっぷり入れて大量のそばを茹でます。そうして出来上がったそばは、早速みんなで食べた後に、地域の親戚やお友だちに振る舞われます。それから1週間くらいは毎日のように蕎麦が食卓に出てくるのでだんだんと飽きてしまうんですが、毎年あの時期に食べる蕎麦はとってもうまいです。うますぎて最後の晩餐にしたいくらいです。

ばあちゃんとそば

学校は1クラスがやっとで、幼稚園の頃から中学生のころまでみんな顔や性格が知れた存在なので、苦手な人もいればめっちゃ友達な人もいれば、ぜんぜん話さない人もいればっていう感じでした。普通やないかいって感じですね。。ですが、地域の農家さんの家でトマトやかんころもちづくりがあったり、椿油を作る授業があったり、特色はあったと思います。最近は人数が減っている地域もあって複式クラスも珍しくない所もあるそうです。

島から出て、今年で9年目になりますが、最近になって島の文化や気心知れた人がずっと暮らしているっていうことに心地よさを感じるようになりました。いつかはそんな人に囲まれて生活をしてみたいって思っています。島ではあたりまえの生活の営みや文化も大切にしたいです。

今は、北海道で自分らしく生きれるように力をつけたいと思っていて、そのために準備をしています。挑戦しています。自分の性格を大切にしながら育ててくれた場所や人に感謝しながら、大切な人と人とがつながってよりよい
暮らしができるように、今後とも生きていきたいです。


家の中。変な顔。

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